不器用ルアーで釣ろう。
そう思っての釣行だった。
というのもここ1ヶ月半ほど、スプーンばかり使っていた。
- スプーンで、
- ダウンの釣り。
- ブラインドフィッシング。
それらが新鮮で楽しくて、尺アマゴも釣れたりしてハマっていた。
だけど先日発売の鱒の森NO.52に、
不器用ルアーがエキストラ的にちょこっと載っていた。
なのに製作者(僕)は最近、新米スプーニストとして匙ばかり投げていた。
久し振りに、自分の作ったルアーで釣ろうと思ったのだ。
ちょうど最近完成した不器用ルアーもあるので試したかった。
なので不器用ルアーしばりの釣行をする事にしたのだ。
不器用ルアーで本流尺アマゴ!
向かった場所は、渓流と言うよりは本流と表現する場所だと思う。
微妙な位置と川幅で、僕なら『川幅広め』と呼ぶ場所だ。
気合いを入れて午前5時過ぎに釣り始めた。
最近完成した、不器用ルアー『小法師』シンキング(約56㎜、3.7g前後)。
まだ製作は2回目のプロトタイプだ。
渓流で使う感じのサイズや重さだが、試したかった。
小法師を投げて釣り下って行った。
しかし前回良い反応をしていた場所でまったく反応がない。
アマゴがかからないばかりか、ルアーを追ってきたりする反応も見えない。
もしかして、スプーンじゃないと釣れない体になってしまったのか?
ちょっと真剣にそう思って焦った。
釣り下って、落ち込みからの流れの場所。
最近スプーンを使っていたので、そのイメージで小法師を投げる。
ポイントの少し上流に着水。
ドリフトというか流れのままに、狙うポイントのあたりまで漂わせて沈める感じだ。
なんとなくここかな?というポイントで少しトゥイッチ。
断続的な上下のトゥイッチで、魚が喰う間を取るように意識する。
そこでゴンッっときた!
手応えの感じからして良いサイズだ!
すぐにロッドを寝かせる。
ジャンプ対策だ。
ゴンッゴンッと首を振るような動きが断続的にロッドに伝わる。
レイズ6.5のティップがおじぎをするように揺れる。
ローリングと首振りを感じる。
これはバラすパターンか?
バレるなバレるな。。。
魚が暴れている間は、じっと我慢をする。
少し魚にラインをくれてやる。
そこで動きがおさまった。
慎重に、慎重に寄せる。
足元まで寄ってきた。
やはりデカい。
ネットイン!
バレなかった理由が分かった。
ベリーのフックが、がっつりと良いところに刺さっていたのだ。
僕のフックはシングルバーブレスだ。
なのでいつも出番はないが、一応フォーセップは持っている。
そのフォーセップの出番が来た。
それくらい、がっつり喰ってくれていた。
フックを外して、写真を撮った。
33㎝の尺アマゴだ!
メジャーで測った写真。
動画も撮った!
スマホの方は画面を横にしてご覧下さい。
昨年に続いて、不器用ルアーで尺アマゴが釣れた。
しかも、不器用ルアーの釣果ランキングで4位に入るサイズ(33㎝)だ。
- ニジマス63㎝(去年)
- 尺イワナ36㎝(今年)
- 尺イワナ34㎝(去年)
- 尺アマゴ33㎝(今回)
- 尺アマゴ31㎝(去年)
新しく作ったシンキングで結果が出せたのも嬉しい。
一方で、こうも思った。
まだ2ヶ月も使っていないが、スプーンを使ってみて良かったと。
というのも今回のルアーの流し方は、スプーンの流し方をイメージしたのだ。
スプーンとミノー
ここ2ヶ月近く、ダウンでスプーンばかり使っていた。
ダウンでスプーンをなるべく沈めて、底をゆっくりと誘う。
またはサイドやダウンクロスで、魚のいる場所にスプーンを送り届けるように流す。
この釣り方の威力は凄いし、新鮮で楽しくてハマっていた。
(注:まだまだスプーンを使いこなせてはないです。書いているのは理想の姿です)
だけどスプーンを使いながら、ずっと思っていた事がある。
この釣り方は、ミノーでも出来るんじゃないか?と。
どんなミノーでも出来る訳ではないし、やりやすいミノーとやりにくいミノーはあると思う。
スプーンの方がやりやすい釣り方かもしれない。
だけどミノーで出来ない釣り方ではないと思った。
(スプーン歴がたかが1ヶ月半~2ヶ月で思った事なので間違っているかもしれません)
今回の尺アマゴが釣れた時も、小法師シンキングをスプーンのように流した。
自分より上流に投げて、下流でヒットなのだ。
(尺アマゴ釣れた時のイメージ図)
ここまで書いて今更だけど、上記イメージ図を作っていて気付いた。
川幅広い場所や本流は、ミノーでもアップじゃなくてサイドやダウンクロスで使う事が多い。
なのでイメージ図のルアーの流し方。
これは『スプーンがミノーが』と言うか、どちらを使ってもよくある流し方だと気付いた。
たまたま僕は2ヶ月弱スプーンを使って、同じ使い方で小法師シンキングを投げた。
すると尺アマゴが釣れた。
なので気持ちが舞い上がって、
「この釣り方は、スプーンとミノーの融合か!?」
「スプーン経験が活かせた尺アマゴだ!」
と思ったが、なんのことはない。
ごく当たり前のルアーの使い方だと思う。
だけど僕に限って言えば、スプーンを使って勉強になった事が沢山ある。
今回のルアーの流し方で尺アマゴが釣れたのも、スプーン経験がなければあり得なかった。
もっとスプーンを使いたい思いもあるし、自分のルアーも使いたい。
贅沢で楽しい悩みである。
スプーンの「ゆらぁ」
あと、スプーンで気になっている事が1つある。
スプーンをサイドやダウンで、流れの中をゆっくりと引いていた時に感じた事だ。
魚がルアーを喰った時の確かな手応え。
それをロッドに感じるすぐ前の事だ。
水流の変化ではない手応えの変化を、2回ほど感じた事がある。
例えるなら、「ゆらぁ」という感じ。
この「ゆらぁ」を感じたのは2回ほどだが、どちらも感じてからすぐに魚がかかった。
かかったのはどちらも、20㎝半ばから後半のアマゴだった。
今のところの僕の想像だが、この「ゆらぁ」。
渓魚がルアーを追っている、まさに喰う前の「ゆらぁ」では?
渓魚がルアーを追うことで、喰おうとする事で起こった水流。
その水流がルアーにあたり、PEラインを通して僕に「ゆらぁ」という手応えを感じさせるのでは?
と予想している。
僕の予想なので、違う可能性も高い。
この「ゆらぁ」はミノーではまだ感じた事はない。
ミノーの動きやアクションが激しいからか、トゥイッチをするからか、ゆっくり誘ってないからか、理由はわからない。
スプーンもミノーも、まだまだ使わないとわからない事が沢山ある。
だけどもう7月になるのだ。
僕のホームは8月末禁漁だ。
ホームのシーズンはあと2ヶ月しかないのだ。
スプーンもミノーも!と欲張って使おうとすると『器用貧乏』になりかねない。
『器用貧乏』どころか、僕は『不器用』なのだ。
えっと、結局今回のブログで何が言いたかったのか。
- 小法師で尺アマゴ33㎝が釣れた!
- スプーンとミノーの共通点など。
- スプーンの「ゆらぁ」について。
うん。
本当は今回のブログ、3行で終わってた話かも知れない。
釣りやルアー作りだけではなくて、
僕はブログ書くのも不器用なのかもしれない。
そんな事が、「ゆらぁ」っと頭に浮かんだのだった。。。
(使用タックル)
ロッド:天龍(テンリュウ)レイズ RZ65ML
リール:シマノ 16 ストラディックCI4+ C2000HGS
ライン:PL-M64R PITBULL4 0.8号ライムグリーン
リーダー:バリバス ライトゲーム ショックリーダー 30m 2号
ルアー:不器用ルアー『小法師』シンキング
スプーンの「ゆらぁ」を感じた事がある人もない人も、クリックお願いします(^O^)/↓
いいですね〜^_^
僕は、(月)に日野川本流&支流で見事に尺サイズを2本バラしました…
バイトも、見えたんですが!
あれは、バレるわ〜!って喰い方でした(笑)
新しく製作した手割りシェルのヘビーシンキングのみで釣り上がりましたが、かなり好反応でチェイスもかなりありました(*^ω^*)/
しばらくは、天気が悪いのでミノー製作はお休みです。
色々、妄想しながら次回の釣行イメージを練ってます!
ヤングさん
尺サイズバレましたか~(>_<) バレる喰い方、フッキングの仕方ってありますよね。その逆もまたしかりでありますよね(^^) 僕なんかはまだ運任せのところが大きいです(^^;) 色々と新しいルアーを作られていますね! 中国地方はやっと梅雨入りしたので、大物も動きも出やすいかもしれません。 お互い楽しみましょう(^o^)
しげるさん….釣り上げるまでのプロセスが、鱒の森読んでるようですよ。
不器用の皮を被ったエキスパートですな。
3110tkjさん
いえいえ、鱒の森やらエキスパートやら、とんでもないです(>_<) 僕は、『不器用の皮を被らなくても、まんま不器用』です(^^;) 場所とタイミングが良かっただけです(^^) それでも自作ルアーで尺アマゴは嬉しかったです(^o^)
もう、ぐうの音も出ません。
高度過ぎて、初心者の私にはまだ理解できないであります(^^)
ただ、カヤックでタイラバを長年やってる身として、「ゆらぁ」の感覚は分かる気がします。
タイラバをマダイが追尾して鼻先まで寄ってる感覚が言葉にできない感覚で感じ取れるようになってきましたから。
渓流でもその境地に到達できるよう修行いたします。
勉強になりました!
ヒロぽんさん
いえいえ、僕もまだまだ初心者(または初級者)です(^^;)
「ゆらぁ」の感覚、分かって頂けますか(^o^)
書かれているタイラバの感じ、近いような気がします。
「ゆらぁ」は僕の気のせいかもしれませんし、もしかしたら魚がルアーを喰おうとして喰えなかった(魚がルアーのすぐ近くを通り過ぎた)時の「ゆらぁ」かなとも思っています。
勉強になったなんてとんでもないです(>_<) でも、ありがとうございます(^o^)
尺上アマゴいいなぁ
おめでとうございます!
こっちは丹沢山中で相変わらず8寸どまりです
新横浜の佐々木さん
ありがとうございます(^o^)
不器用で釣れるとやっぱり嬉しいです(*^_^*)
佐々木さんは湖で良いサイズを釣られているじゃないですか(^o^)
時期とタイミングと場所が良かった感じです(^^)
またしても尺物!おめでとうございま(# ゚Д゚) ムッキー ( `Д´)フォオオオオオオオオオ!(ノ#`Д´)ノ⌒┻━┻
ヽ(`(`(`(`ヽ(`Д´)ノ ファ・フォァ・フワォオオオオオオオオオオオン!!
右脳派釣師さん
前回の尺アマゴから続いての叫び声、僕の胸を満たしてくださるような叫び声!
ご馳走様です(^o^)
しげるさんばかり良い魚を釣って羨ましい妬ましい。
スプーニングでバイト寸前の違和感って、エリアフィッシングでよく言われていますね。
スプーンの後ろに魚がついてきた時に起こる水流の変化による、スプーンが引き込まれる感覚があるとか。(私は感じた事がありませんけど)
しかし、それは止水ポンドで高感度のエリアロッドを使ってマイクロスプーンを投げた時の話し。
もしそれを自然渓流で感じてるのだとしたら……
…しげるさん、メチャメチャ敏感じゃないですか?
イェーガーさん
スプーニングでバイト寸前の違和感って、エリアフィッシングでよく言われているんですね!
僕は止水の管理釣り場の経験が無いので初めて聞きました。
スプーンの「ゆらぁ」は2回ほど感じた、勘違いや思い違いかもしれない感覚や想像です。
ですがエリアで言われているのをお聞きして、少しだけ「もしかしたら当たっているかも!」と思えました(^^)
いやほんと、何となく思って想像しただけなので違う可能性もすごくあるんですが、エリアでも言われているのはなんだか嬉しいです。
ただ、僕は敏感ではないと思います。なにせ『不器用』なので。。。(^^)
おめでとうございます( v^-゜)♪。
いやぁ、本当に今年のしげるさんは違うなぁ!!。尺、泣き尺量産しますね!?
ゆらぁ感は村田はじめさんが良く言われてますね。スリップストリームとかって!。魚がスプーンの後ろにピタッと着くと水流が乱れて引き抵抗が変化したりするらしいですょ。
僕も管釣りのサイトで何度か魚の行動を見ながら感じた経験があるので、間違いなくないと思いますよ(^^)d。
花屋のいちろーさん
いえいえたまたまが続いていたり、場所とかタイミングのおかげです(*^_^*)
「ゆらぁ」は村田はじめさん(王様ですね!)も言われているんですね!
スリップストリームってちょっと調べてみます!
管釣りだとけっこうメジャーな話なんですね(^^;)
いちろーさんも「ゆらぁ」経験済みなんですね(^^)
村田さんの話など教え下さってありがとうございます(^^)