
2年前に大雨による災害があって、いくつもの渓流が被害を受けた。
今回はその中の一つの渓流に行ってきた話なのだ。
変わり果てた渓流
大雨の被害があった渓流に到着した。
去年は来たことがあるが、今年は初めてだ。
渓相が変わっているのは知っていたが、それにしても以前と全く違う。
しかも去年よりもひどくなっている。
渓魚が居ついたり隠れる場所が極端に少なくなっている。
渓流には砂や泥が目立って、水深も浅くなっている。
僕は愕然としながらこう思った。
「崩れた道路などの復旧工事が進んでいるのも、渓流には悪影響なのかな?」
去年よりさらに渓流に砂や泥が多くなっていたからだ。
渓流の環境は、
- 大雨の被害から年が経てば良くなる訳ではなくて、
- 逆に悪くなる場合もあるんだと感じた。
そのせいか、しばらく釣り上がってもイワナの反応が全くない。
それどころか、以前はイワナがいたところにアブラハヤらしき魚が居たりした。
アブラハヤらしき魚が居たのはかなりショックだった。
「イワナが居て欲しい、命を繋いでいて欲しい」
と思いながらその後も釣り上がった。
大場所に尺イワナ!支流にイワナ!
ずっと反応が無い状態が続いている中で、
とある大場所の前に立った。
ここで反応が無ければ絶望的だな。。。
と思いながら、自作ジョイントミノーをキャスト!
少し沈めてからトゥイッチ!
次の瞬間、大きな魚影が反応がしたのが見えた!
ロッドにグンッと手応えが!
イワナが居てくれた!しかも尺はある!
スピニングリールのドラグが出ている音がする。
シングルフックバーブレスなのでラインを弛ませないように気を付ける。
尺イワナの強い引きに何度か耐えてから、、、
ネットイン!
釣れたのは35㎝の尺イワナだった!
↓今シーズン2匹目の尺イワナ
尺イワナが釣れてくれたのは嬉しいが、
まだこの渓流にイワナが居てくれた事がもっと嬉しかった。
この尺イワナには金粉をまぶしたような点があった。
リリース動画も撮りました!
釣ってくれたのは試作のジョイントミノーです!
リリースした尺イワナが戻って行くのを見ながら、
僕は不安になっていた。
尺イワナが居た大場所も、
- 砂や泥ばかりになっていて、
- 隠れる場所も岩くらいで、
- イワナの住みやすい場所ではなくなっていた。
この渓流で、この環境で、イワナが命を繋いでいくことが出来るのだろうか?
この尺イワナが、この渓流の最後の尺イワナになるのだろうか?
そう思うくらい荒れている。
だけどここに尺イワナがいたということは、
もう少し上流や支流にもイワナがいるかもしれない。
そう思った僕はその後も釣り上がった。
すると、
- 本流筋ではイワナの姿が見えなかったが、
- 支流に入るとイワナが居てくれた!
サイズは小さいが何匹かのイワナが釣れてくれたのだ!
こんなお腹の膨らんだイワナや、
こんなイワナや、
ダートミノーで釣れたこんなイワナなどなど!
イワナは支流に居てくれたが、
この環境で命を繋いでくれるかどうかはわからない。
以前のこの渓流は、
- 尺イワナも居て、
- 魚影も濃くて、
- 素晴らしい釣り場だった。
その渓流(環境)がどれだけ大事か、失われる事がどれほどの損失か。
渓流釣り師ならわかって貰えると思う。
一度失ったら、もう戻ってこないのだ。
だけど僕はこの渓流のために何も出来ない。。。
出来る事はあるのだろうか?
この渓流はしばらく禁漁にすれば良いのではないだろうか?
そんな事を考えながら退渓していると、
釣り人を載せた1台の車が来た。
「こんなに荒れ果てた渓流の、必死に命を繋いでいるイワナをまだ釣ろうとするのか?」
と思ったが、それは僕も同じだと思った。
僕(釣り人)が出来る事は何があるだろうか?
一つだけあった。
この渓流に尺イワナやイワナが居た事をずっと覚えていよう。
そして来年はこの渓流に一回だけ来よう。
希望的観測かもしれないが、
命を繋いでくれているイワナを見るために。
(使用タックル)
ロッド:カワセミラプソディKWSM-S49L
リール:16ストラディックCI4+C2000HGS
ライン:アーマードF+PRO 0.4号
リーダー:バリバス トラウト ショックリーダー 30m 1.5号
ルアー:不器用ルアーダートミノー(試作)、試作ジョイントミノー
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