前回からの渓流ルアーロッドの選び方その1の続きである。
初心者向け入門というより、僕のロッド紹介になっている。
写真の右、長いほうのロッドが僕の1本目のルアーマチックというシマノのウルトラライトアクションロッドのスローテーパー(たぶん胴調子)だ。
ルアーマチック
その1で僕は先調子のロッドと出会った。それはロッドを踏まれるという
偶然が導いてくれた出会いだった。
ここで僕は強く言いたい。
もし釣り友達、先輩がいるなら、近所に釣具屋さんがあり、トラウトルアーロッドを置いているなら。
ロッドは触らせてもらって、出来るなら実際にルアーを投げて使ってみて、そして決めるべきである。
僕も釣りの先輩Tさんに頼んで使わせてもらってから買うべきだったのだ。
しかも、ちょっと古い渓流ルアーを教える本には、
判を押したように1本目はウルトラライトアクションの5.6ftを購入すべしとある。
なかには先調子とも胴調子とも書いていなかったり、さらにひどいと管理釣り場用だろう
というロッドを進めている本もある。
そんな本の発行日を見ると10年、20年以上前だったりする。
渓流ルアー釣りでトラウトを狙うという、奇特な人(?)のための奇特な本だから、僕の近所の図書館には数冊しか(も?)ない。
絶対数も少ないし、古い本を参考にせざるを得ないところもある。
(買えばいいのだが、僕の田舎でこんなマニアックなジャンルは通販での購入になる。中身を見ずに買う事になるのは抵抗がある。しかもお金がかかる)
しかし、時代は変わるのだ。
ザ、タイム、ズァ チェェンジ。。。
このヘビーシンキングミノー全盛時代(もうすでに古いかもしれないが)には、先調子、ファーストテーパーだ。
もしくはレギュラーテーパーだ。
僕は1本目のロッドを自分なりに買って、自分なりに気付いた。
しかし、その1のようにTさんのロッドを実際に使わせてもらっていなければ、
もっとかなり長い間、気がつかなかったに違いない。
話を戻して、ファーストテーパーのロッドが気にいって、僕は2本目のロッドの購入を考えた。
そして渓流ルアー釣りにハマった2年目の僕は、少しちゃんとしたロッドを買おうと予算も組んだ。
条件は、
1、金額が1万円前後 ( 予算を組んでもこの程度なのだ。。。)
2、ファーストテーパーのミノーが動かしやすいロッド
(スピナーばっかり使っている癖に。だが)
これだけで探すと、インターネット上ではトラウトロッドの情報で溢れていた。。。
僕は多すぎる選択肢を減らすべく、条件を考えた。
ロッド選びを考えるには、どこに行って、何を釣るかという『場所』や『対象魚』が重要になる。
ちなみに僕は、去年、2015年の3月、渓流の上流、大袈裟に言えば源流志向だった。
というのも、僕の通っていた川の上流は、川幅数メートルなのだ。
ひどいところだと2、3メートルほどだ。
その数メートルの川幅を釣り上がって、渓流魚という宝物を探す海賊王に俺はなる!
ちょっと違うが、そんな(どんな?)イメージだった。
その後、2015年5月からは大物を探して川幅の広い場所を探す様になるのだが。。。
それはまた別の話なのだ。(ブログ、尺アマゴシリーズ 参照渓流ルアーで尺アマゴ!その1 (2015年5月後半)
その中で、ルアーマチック5.6ft は、その柔らかさもあってか僕には長く感じた。
3番目の条件、もっと短いロッドはないのかな。
そう思ってネットの海に潜った。
そこで、ショートロッドの存在を知る。
同じことを考える人がやっぱりいるものだ。
そこで候補に出てきたのが、
A メジャークラフト ファインテールFTS-382UL 定価14,800円(税別)
B カワセミラプソディー TULN-452UUL
この選択には非常に、非常に、非常に悩んだ。
決め手になったのは、やはりロッドの短さだった。(お金のこともあるが)
カワセミラプソディーは、今は非常に短いカワセミラプソディ TULN-3112UL 19,500円税別
も出ているが、僕が探した去年の当時はBの4.5ftが一番短かったように思う。
(違ってたらすみません)
このカワセミラプソディは、僕の心にかなりヒットした。
まずロッドの名前が良い。 そして、ユーチューブの動画もいい。
今でも欲しいロッドの一つである。
しかし、ロッドの短さと、金額で、ファインテールに軍配があがったのだ。
2015年3月、3.8ftより短いロッドは当時無かったのではないかと思っている。
(お金をもっと出せばあったかもしれない)
とにかく短い、取り回しのいいロッドが欲しかったのだ。
そしてこのロッドは、大正解だったのである。
僕はこのファインテールを税込、13,586円で購入した。
全く後悔していない。
それは、尺アマゴを求めて川幅の広いところをメインで釣行し出した
2015年の後半でも変わらない。
このロッドは、本当に短いのである。
しかし、適合ルアーウェイト1g~8gが示す通り、流行りのヘビーシンキングミノーから、
スピナー、スプーンまで、幅広く使える。
ちなみにDコンタクトの使用感もar-sスピナーの使用感もすこぶるいい。
ファインテールは メーカー的には「乗せ調子」 あまり硬い竿ではなく、柔軟性があるとのことだが、僕に十分な張りがあり、魚がかかった時の曲がりも
ちょうどいい。
なんて言うか、魚がかかった、そして乗った(かかった)というのが気持ち良く感じられるロッドなのである。
曲がり方はファーストテーパー、ミノーのトゥイッチングはお手の物である。
短いこのロッドは、手の延長というか、大袈裟にいうと手がそのまま伸びたような使い心地なのだ。
張りのあるファーストテーパーで、3.8ftだが飛距離もでる。
もしあなたが釣りに行く渓流が、川幅10m以下のポイントがほとんどなら、僕は間違いなくファインテールを渡す。
この取り回しの良さは、手返しの良さ、イコールキャスト回数の向上、
そしてフットワークの軽さにも繋がるのだ。
僕はこのロッドと出会って、渓流釣りをするのがより楽しくなった。
確かに、手前の葦をかわしたいとき、水面から少し距離のある立ち位置での釣りのとき、
落ち込みの上に立って攻めるときなど、もう少し長ければと思う事もあった。
しかしその短さを短所と感じることと、長所と感じることは、8:2で長所の勝ちなのだ。
僕はこのロッドと共に、2015年の30数回の釣行を重ねた。
川幅数メートルから 10数メートルまで。
釣ったアマゴは200匹近く。
本流に近い川で尺アマゴも2匹、このロッドで釣り上げた。
(詳しくは過去ブログ参照 渓流の中心で、尺アマゴを叫ぶ 第一部完
つまり、広い川でも対応してくれたのである。
たった1年だが、僕にとっては戦友なのである。
確かに、2016年、渓流ルアー3年目を迎える今、川幅の広いところを攻めるのに、尺を超えるアマゴをゲットするため、
もう少し長いロッドが欲しくなっている。魚とやり取りするときのタメがもう少し欲しいときもあるのだ。
しかし、もう一度言う、
もしあなたが釣りに行く渓流が、川幅10m以下のポイントがほとんどなら、僕は間違いなくファインテールを渡す。
そんなこんなで、結論だが、
ロッドは釣りに行く場所によってかなり変わってくる。
川幅数メートルの上流部を攻めるなら、3.8ftのファインテール押しだ。
しかし、一本でかなりの汎用性を求めるなら、本流に近い中流や本流、そして渓流、源流を攻めるなら、
常識的には5.0~5.3ftくらいのファーストテーパーのロッドを進める。
それでほとんどの場所が対応可能だと思う。
僕の3.8ftは上流域でことのほか快適に過ごせるが、渓流釣りを始めてすぐと、しばらく経ってからだと人も、考え方も変わるのだ。
僕は2015年の初めを上流、源流志向、 後半はいわば本流志向だった。
それにともなってロッドも変わる。
まあ5~5.3がベストだろうと思う。間違いは無い。
しかし、このファインテールFTS-382UL を見つけた時の胸の高鳴り、注文した時の期待感、届いたときの、釣り場に走り出したくなるような焦燥感、使用してからの満足感。
手返しいいから楽しくなる。
このロッドは素晴らしい。
とにかく僕は幸せだったのだ。
2017年4月追記
ファインテール3.8ftは品薄状態が続いていますが、同じメジャークラフトから3.8ftでました。
しかもファインテールより安い。
【2017年追記】
でも、その後ファインテールが折れてしまい、その後カワセミラプソディを購入しました。
カワセミラプソディ購入ブログ参照。 ジャクソン カワセミラプソディ のインプレ!
これは短いカワセミです。
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