バラし検証その5 アルバイト職漁師の憂鬱 

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渓流ルアーフック

 

僕は会社員なのでいわゆるサラリーマンなのだが最近臨時で、アルバイトで、職漁師なのだ。川漁師とも言う。

本当はアルバイトもちょっと違う。報酬が発生していないから仕事とは呼べないのだ。

事の始まりはこうである。

アルバイト職漁師への依頼

 

会社で係長から依頼を受けたのだ。僕の出勤前釣行を知っている人である。

 

「4匹釣れたら持ってきてくれ」と依頼を受けた。

 

まあそれだけの話である。職漁師で面白い話を期待された方、非常に申し訳ありません。でも面白いくらいバラしました。

係長からはこれまでも、「釣った魚の話はいいから魚を食べさせてくれ」的な話はちょいちょい受けていた。

 

僕の住んでいる田舎では祭りの時にアマゴ、ヤマメの塩焼きが1匹300円などで売っている。

そこで味を覚えた人は塩焼きを食べたくなっているのだ。

 

ただ、僕は基本的にはキャッチ&リリースだと言って今までは依頼を受けたことは無かった。

 

キャッチ&リリースというのは一部建前である。僕はキャッチ&イートもする。ただ、

  • 釣りの時間は思い切り自分の思い通りに釣りがしたい。
  • 何匹釣るなど普段考えていないので面倒である。
  • ホームは『自分の川』だと思っているのでリリースすればまた釣れるかもしれない。
  • だがキャッチすれば確実に『僕の川』の魚の数が減る。

などとワガママな理由もあり、釣れても会社の人にあげることはなかったのだ。

 

まあ友達には何度か持って行ったことはある。

 

しかし冗談ではなく結構本当に食べたいらしく、今回は明確に4匹釣れたら持ってきてくれと依頼を受けた。

出勤前に釣りを始めて3年目、お世話になっている係長に1度くらい持って言っても良いじゃないかと考えた。

 

それに、出勤前釣行2時間~3時間近くで4匹という、僕にとっては絶妙の匹数、ハードルである。

「いっちょやってみっか!」 とドラゴンボールの悟空の台詞を呟いたのだ。

 

もちろん、シングルフックバーブレスでのバラし検証は継続である。

前回は泣きの泣き尺を釣り上げて上々だったが、バラしもあった。

 

参考ブログ バラし検証その4 バラした泣き尺と釣った泣き尺!

シングルフックバーブレスで魚を釣り上げられるようになりたいのである。

 

アルバイト職漁師釣行その1

 

係長から依頼を受けて気合いの入った僕は、自分の中でベスト5に入る場所に向かった。

どうせ人に魚をあげるなら、

 

「おおっ!デカいな!」とか言われたいのだ。

 

川幅広めの本流的なところである。

シングルフックバーブレスは前回同様 カルティバの♯10である。

 

ナチュラム

オーナー針 S-55BLM

かなりメジャーなシングルフックバーブレス 今回釣行は♯10。

 

2017年6月29日 木曜日 曇り 水温 17度 午前5時~8時の3時間 出勤前釣行

 

けっこう気合いを入れて、機動力抜群のウェットウェ-ディングスタイルで、ひっつき虫を多数付けて頑張った。

参考ブログ ウェットウェ-ディング、ゲータースタイル入門 写真付!

 

渓流ルアーフック

 

事前に30分で1匹釣れれば6匹という単純計算をしていたのだが、事件は会議室では無く現場で起きているのでその通りになるわけが無い。

最初の1時間以上、「魚いるんかいな?」と思った。

 

いると思ったポイントに、ことごとくいないのだ。雨降ってなかったし、水質は非常にクリアだ。

そこで、少し移動してみる。この時点で残り1時間少しである。正直諦めモードだ。

 

広い川幅、長いポイントの上流の流れ込みから流れが落ち着くあたりまでに狙いを付ける。

水深も深めである。

 

そこに移動して、白泡までは立たないが、流れのあるポイントにキャスト。

反応した! 25㎝くらいか。

 

しかし喰わず。 でも居ることがわかった。

それから1時間。

 

ことごとくバラした。ダウンでバラし、アップでバラし、サイドでバラした。

 

1匹など、20㎝あるかないかのアマゴを足下まで寄せて、余裕こいて魚を泳がせながらゆっくりネットを取ろうと背中に手を回した時にバレた。

悔しかったのは最後のバラしで、遠目の瀬の流れのあるところで広めのポイントがあった。

 

いるだろうと思って投げるとかかった。そしてジャンプで姿も見た。

ただ、流れにのって下流に進み、流れ込みに入り、「フッ」と手応えが無くなった。。。

 

尺は無いが、25㎝以上はカタい感じだった。

バラした総数は4匹。

僕が確保したかった数と同じである。

 

4ヒット総バラし。4タテである、

打率0割。プロなら首の数字である。

4バラしの中にはすぐバレたのもあるが、上記のように足下でバレたり、少しやり取りしてバレたのもいる。

 

カルティバ シングルフックバーブレス ♯10。前回は泣き尺をバラしたり釣ったりしていたが、今回はダメだ。

しかし理由がわからない。ちゃんと爪にかかるくらいだし、針先は鈍ってないと思っていたが鈍っていたのかな。。。

 

こうなるとスイミングフックしか選択肢がなくなってくるじゃないか。。。

 

今回、目標を立てて釣りをしてみて、肩に力が入っていたのもあるかもしれない。

係長にいい格好したくて、デカい魚を4匹揃えて釣ってやると、馬で言うと入れ込みすぎだったのかな。

 

バラした魚たちから、

「お前、殺気出過ぎだわ!肩に力も入っているし、そういうのルアーに出るんだよね~。木化け石化けって知ってる?昭和の漫画から勉強しな!」

と言われた気がした。

 

狙って獲るのがプロで、狙って無くて、たまさか獲るのが素人である。

となると、やはり僕は確実に素人なのであった。。。

 

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コメント

  1. ねこ爺 より:

    こんばんは。
    フックサイズ同じで(新品で)ばかすか釣れる日と、やたらとバラす日と、自分もありますわ。
    自分の経験では、同じ日でもルアーによってがっちりフッキングするルアーとそうでないルアー(バレるルアー)があったりしますし。
    (Dコンのヤマメレーザーはバッチリで、イワナレーザーはばれまくりとかw)
    ですので、同じ条件のルアーを使ったとしても、魚(や川)の情況でバレない、バレやすいが出てくるのかなと。
    その辺まで気にしながら釣るようになると釣果アップするんでしょうが、
    自分も狙ってそこまでは出来てませんwww

    1. しげる より:

      フックサイズ同じでも日によって違うこと、やっぱりあるんですね!
      同じDコンでもカラーによって違うのは、その日の反応の良いカラーとそうでもないカラーなのかと思いましたが、それならそもそも喰わないですよね。
      その日のアタリカラーだとがっぷり喰ってくるのか、反応が違うのか。興味深いです。
      川も魚も状況は日々違うので、同じフックでもバラし率に違いが出てくるのかもしれませんが、平均してバラし率を下げるように持って行きたいです。
      コメントありがとうございます!

  2. せざも より:

    バラシとの熱い戦いが続いていますね。
    おかげさまでこちらも続いています 笑
    それにしても、いつの間にやら自作ミノーで釣れるというのは最早当たり前になっちゃいましたね。
    ミノーを自作しようなんて考えたこともない私からすると「そんなに簡単なことなの?」と驚愕させられますよ。
    ちなみに私の地元のエキスパートで有名人の方が「こないだ6Hitして6バラシ」で帰ってきたと笑ってました。
    我々からしたら非常に心温まるエピソードでホッとしますね。

    1. しげる より:

      バラしとの熱い戦い、継続中です。だいたい負け越しです(^^;)
      せざもさんも戦いが続いているんですね! バラシのやつに人類は勝てる日が来るのか。。。
      自作ミノーのご指摘ありがとうございます。たしかに普通になってきました。
      というのがコツがありまして、自作ミノーしか使っていないので、釣れると全て自作ミノーです(*^_^*)
      「市販ミノー使ったらもっと釣れていたのでは?」は怖すぎて考えないようにしています。
      このあたり、「釣れるまで諦めないからいつかは釣れる」と同じような考え方です。
      エキスパートが全バラし!
      雲間に光が差してくるようないいお話、ありがとうございます(^^)

  3. 渓人 より:

    ども!
    模索されてますね!
    自分もカルティバのバーブ付きの#8を使ってたんですけど、少し感じた点があります。
    スイミングフックを作成する折りにスレッドを巻いて瞬間接着剤で固めて乾かすんですけどその時に発泡スチロールに刺して乾かしてました。
    その時に気が付いたのは一刀チヌの3(スイミングフックに使用するフック)とカルティバでは発泡スチロールでの刺さりはカルティバの方がサクッと刺さる感じがしたんですけど刺さった後はスルッと外れる感じがしました。
    逆に一刀チヌの針はなかなか抜けない様な感じがしました。
    カルティバって評判いいし自分の技術のせいかもしれないかもしれませんが…

    フックの検証楽しみにしています。

    1. しげる より:

      日々バラし対策模索中です(^^)
      発泡スチロールに差したりとった感覚でそこまで感じるの、すごいです!また針の型も書いてくれてありがとうございます。
      たしかに、刺さりやすくて抜けやすい、刺さりにくくて抜けにくいというのはフックの形などであるかもしれませんね!
      バーブ付でそう感じられるということは、バーブ無しだともっとですね(>_<) スイミングフック巻かれているんですね。僕の想像より自分で巻かれている方が多くて驚いています。 僕は正直ちょっとカルティバフックじゃないのを使ってみたいと思い始めています。。。参考ブログの泣き尺は釣れたのですがバラしてもいます。 ただ、田舎の僻地在住買い物弱者なので他のフックを手にとって見る機会が都会にいった時しかないのです(^^;) 検証、楽しみにして頂いてありがとうございます!嬉しいです。

  4. おろろん より:

    まだアルバイト職漁師のチャンスはあるさ!
    俺はもっと酷いのやらかしましたさ。
    当時テンカラの俺はお客様の御注文を受け、いざ岐阜の石徹白川へ。午前中、幅広アマゴを快調にゲット!これなら午後も楽勝かあぁ〜
    よって河原での昼食時に午前中の極上幅広アマゴを食うたね(要は商品に手を出した)
    午後は想像の通り。シゼンヲ、ケイギョヲナメチャイカンデス

    1. しげる より:

      アルバイト職漁師、ちょっと気合い入りすぎて空回りでした(^^;)
      商品に手を出したらダメですよ(^o^)
      釣りだして最初の1~2時間とかで、このペースなら沢山釣れるんじゃ無いかと思う事、あるあるです。
      そしてその後釣れなくなること、さらにあるあるです(^^)
      しかし、極上幅広アマゴ、美味しかったでしょうね。
      僕も早く4匹献上出来るようにがんばります!

  5. sun より:

    殺気表れちゃいますよねー。
    私も持ち帰りの準備万端の時に釣れないというジンクスがあります、トラウトでもソルトでも。

    「クーラーに氷」
    「出刃包丁」

    これがキーポイントみたいなので、持ち帰りを意識している時は「空のクーラー」「ペティナイフ」で出撃する事が多くなりました^_^;
    氷はコンビニ購入になるので出費が嵩みます…けれどこの装備以下の時に釣れる事が多いのです。

    安定して釣れる腕とメンタルが欲しいです。

    1. しげる より:

      そうなんですよ!
      殺気が、気合いが、空回りです。。。
      クーラー用意したら釣れないパターンありますよね!
      それすごいわかります。
      僕もビクを持って行くと釣れないなど色々とジンクスがあります。
      釣り人は結構そういうの気になりますよね。
      いつでも釣れればいいのですが、それははるか先です(^_^;)

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