このGWで1番やりたかった事。
それが1年越しの接待釣行だった。
1年越しの接待釣行
昨年のGWに、親父と僕と息子(当時小2)で3世代渓流釣りをした。
しかしその日は1匹も釣れなかった。(参考ブログはこちら)
親父はその後、15回近く渓流釣りに行ったらしい。
だけど1匹も釣れなかった。
親父が1匹も釣れてないのを知っていた僕は、昨年のお盆休みに帰省して1人で渓流に向かった。
そしてアマゴを釣って親父に写真を送りつけた。
「俺は釣ったよ。どや!?」
と言いたくて。
実家から帰る車の中で嫁に、
「あなたのそういうところ、人としてダメなところだと思う」
とひどく怒られた。
(参考ブログはこちら)
僕が『人としてダメ』なのは自覚している。
だけど一方で人並みの思いもある。
それは、
「親父に渓流魚を釣らせてやりたい!」
という思いだ。
なので昨年から親父を僕の釣り場に誘っていた。
そしてやっと実現したのだ。
パパと一緒にイワナ釣り!
親父は釣りが素人という訳ではない。
だけどウェーダーを履かない。
理由を聞いたら「歳も歳だし、無茶せずに安全な範囲で楽しみたい」らしい。
なので僕が親父用にずっと考えていたのは、
『ウェ-ダーを履かなくても必ず渓流魚が釣れる場所』だ。
どう考えても『線』で釣れずに『点』になる。
そしてGW半ばを過ぎたある日、親父と僕で釣行した。
親父はルアー経験もあるが、今回は餌釣りだ。
なので僕は事前に家の畑を掘ってミミズを準備していた。
釣具屋でイクラ、コンビニで弁当を買って釣り場に向かう。
午前10時前にも関わらず、親父はコンビニでビールを2本買った。
僕が運転するからか、釣り場に向かう車内でビールを飲み始めた。
この日は接待釣行なので、僕は何も言わない。
そして『イワナパラダイス』に到着。
親父に釣らせるための場所だ。
GWにどれだけ釣り人が来たか。
それが釣果を左右する事は明白だ。
なので僕はGWはここで釣らずに場所を休ませたのだ。
まあ僕が釣らなくても誰かが釣れば同じなのだが、気持ちの問題だ。
釣りの準備をする親父(65歳)を見て、白髪が増えたなぁと思った。
息子の僕(37歳)ですら時々白髪染めしているので当たり前か。
そして親父の釣っている姿をのんびり眺めたり檄を飛ばそうと思っていたら、
「親父はこの辺りで釣っているから、しげるも釣り上がって来なさい」
と言い出した。
たぶん、釣っている所を僕にずっと見られるのが恥ずかしいんだと思った。
なので1時間ほど釣り上がる。
イワナの反応はいつもよりは少ないが、悪くない。
これは親父でも勝負になると思った。
この日は親父に釣って欲しい日だ。
だけどまず僕が1匹釣って「どや!?実力の差や!」と見せつけたい。
なのでガチモードでボトムノックスイマーⅡを使う。
10㎝前後が2匹釣れた後に、20㎝ちょいが釣れた。
親父に自慢するために、いや間違えた報告するために戻る。
すると釣れてはないが、親父にも魚の反応があったようで楽しんでいた。
少し上流に移動して、木陰で早めのお弁当にした。
まだ釣れていないが、親父が楽しそうで安心した。
午前に釣り人と2人出会ったが、すぐに移動されたようだった。
なので親父は「人が少なくて川も綺麗で良い場所だ」と言ってくれた。
なんとしても親父に釣って欲しい。
お弁当を食べながら、僕は午後から親父が釣る辺りの良い場所を幾つか説明した。
本当は釣っている親父の後ろに付いて、どこを狙うかなど言いたかった。
しかし午後からも「しげるは釣り上がって来なさい」との言葉が、、、
良い場所も伝えたし、後は親父に任せて釣り上がる事にした。
と言うのも、帰ってから家でバーベキューをするのだ。
『自分が釣った渓魚を孫に食べさせてやりたい』
という雰囲気を親父が発していたからだ。
僕は今年まだ渓流魚を持ち帰って食べた事はない。
だけどキャッチ&イートを否定するつもりはないし、この日は特別でもある。
嫁はイワナ差別主義者なので、親父と僕と娘と息子で4匹キープする予定だ。
親父1人で4匹はきつそうなので、僕が2匹釣るつもりだった。
午前に1匹釣っているので、あと1匹はキープさせて貰おう。
と思っていたら、午後の開始すぐに良いサイズ(27㎝くらい)が釣れた。
これでキープ終了。
リリース出来る。
僕はなんだかほっとした。
ほっとしたら、少し前に完成した新しいルアーでも釣れた。
(まだブログ書けてません。。。)
その後も何匹か釣ったり、バラしたり。。。
暖かくなってイワナの引きが強くなっていた。
この日も快晴だった。
親父が釣っている姿を盗み撮り出来た。
バーベキューの準備もあるので、16時前には釣りを終了。
親父の釣果はどうだったか、、、
イワナを釣ってくれたのだ!
しかも良いサイズのイワナが2匹と小さいのが1匹の計3匹。
大きいのは26~27㎝くらいあった。
『キープは4匹まで!小さいのはリリース』
と伝えていたが、小さいのには針を飲まれたらしく、さばく時に針が出て来た。
親父は前日に娘(僕の妹)に、こう言われていた。
「どうせ釣れないでしょ?」
なので、
「釣れた証拠を娘に送るから写真を撮ってくれ」
と言われた。
どうやら楽しんでくれたようで、僕もなんだか嬉しかった。
そして帰宅して、親父とビールを飲みながらバーベキューの準備をした。
そして肉を食べて、
イワナを焼く。
自分の釣ったイワナを孫が食べてくれて、親父は満足そうだった。
そして暗くなって、飲み過ぎた僕の記憶が途中で飛ぶ。
まあ、釣ってくれてほっとした。
実は餌釣りで釣れたら次にしたい事もあったが、次の楽しみにする。
次の楽しみは、親父に僕の不器用ルアーで渓魚を釣って貰う事だ。
僕は小学校3年生の通知表、図画工作で1を取った。
1を取ったのは後にも先にも図画工作だけである。
親父は何も言わなかったが、息子が1の付いた通知表を持って帰ってきて驚いただろう。
そんな不器用な息子が作ったルアーで、いつか親父に渓魚を釣って欲しいと思う。
それは僕の自己満足だ。
そして親父に渓流魚を釣ってもらうのも、僕の自己満足だ。
だけどそれらも、釣りの楽しみ方の1つだと思う。
そんな事をバーベキューの時に考えていたような気がする。
まあ真面目な話は面白くないので、飲み過ぎて記憶が飛んだ事にする。
実際に記憶は飛んだけど、バーベキューの時に強く覚えていることもある。
僕が親父にこう言い放ったのだ。
「このイワナが釣れたのは、親父の腕じゃ無くて僕の場所のおかげだからな」
その瞬間、嫁がすごく鋭い目で僕を睨みつけて言った。
「そういうところが、いつもいつも人としてダメなの!」
他の記憶は飛んだけど、そんな事だけは覚えているのであった。。。
タックルデータ
ロッド:ファインテール3.8ft
リール:シマノ 16 ストラディックCI4+ C2000HGS
ライン:PL-M64R PITBULL(ピットブル)4 0.8号
リーダー:バリバス ライトゲーム ショックリーダー 30m 2号
ルアー:ボトムノックスイマーⅡ、不器用ルアー『源氏』と新作
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お父さんも無事に釣れて、見事な接待釣行ですね!
ご家族で楽しいBBQ、羨ましいです。
魚は川で捌かれたんですかね?
まだ生きていたなら、個人的には、渓魚は生きたままで連れ帰って、焼く前に捌く方が美味しいですよ!
かわしさん
親父が釣ってくれて、ほっとしたし嬉しかったです(^^)
BBQ、暖かくなったら時々します。家で出来るし子供も楽しんでくれるので(*^_^*)
魚は帰宅してから捌きました。
生きたまま持ち帰り!?
何か道具を持っていくのでしょうか。。。
BBQは私も家でできるんですが、なかなかメンバーが集まりません泣
魚の持ち帰りは、少し大きめのビニル袋に、川の水を入れて魚を入れれば、魚が弱ってなければ生きたまま持ち帰れますよ。
かわしさん
うちはメンバー家族だけですよ(^^)
持ち帰り方法、教えて下さってありがとうございます!
魚弱ってなければ大丈夫なんですね。
ありがとうございました(^^)
親子で釣りって、いいですね〜(*´Д`*)/
僕は、GW最終日8km歩いて3バイトのズーボーでした…
どこも魚の反応は限りなくゼロw
おまけに、昼前から豪雨&雷(汗)
まだ、渓魚に出会えてませんヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
次こそは♪
ヤングさん
親子で釣り、たまには良いと思いました(*^_^*)
8㎞歩いてボウズですか(>_<) GWは良いように思えて釣り人も異常に多いから実は厳しいですよね(^^;) こちらは昼から豪雨&カミナリでした(>_<) 最初の渓魚はどんな子か楽しみですね(^o^)
充実した1日でしたね!
親子や家族で楽しい思い出を共有する。
これが親孝行ですよ!(^o^)
僕はもう両親亡くしてるので親孝行できて羨ましいです!!
たまにでも楽しい時間を過ごすのが大事だと思います!
ラオウのご主人様さん
親父が釣ってくれてほっとしましたし、嬉しかったです(^^)
少しでも親孝行出来たなら良かったと思います。
ご両親お亡くなりになられているんですね。。。
僕は母親が若くして亡くなりました。
ですが親父とおばあちゃんはいるのでまた釣りにでも行こうと思います。
私も25年程前は親父とよく芦ノ湖でボート借りて、トラウト狙ってました。
親父はフライフィッシングが好きで、その影響で私もトラウトはフライでスキルを習得して行きました。
うちももっぱら私が運転だったので、最初から最後までベロベロになるまで親父は呑んでおり、もはや飲みなのか釣りなのかわからない状態。
そんな親父も亡くなってもう10年…
釣りに同行するのも、叶わぬ事となり、私は親孝行どこかか、心配かけるようなことばかりしてました。
しげるさんのお父様、きっと喜ばれていたことでしょうね。
3110tkjさん
フライ経験はそんな背景があられたんですね。
息子が運転で親父が呑んでいるパターン、今回の僕と同じですね(^^)
僕は日々ビールを飲んでいるので、飲みなのか釣りなのかわからない状態の楽しさ、なんだかわかる気がします(^^)
お父様は亡くなられたんですね。。。
うちは母親は早くに亡くなったのですが、親父とおばあちゃんはいるので今度はヤマメアマゴでも釣りに行こうかと思います。
私も渓流じゃないのですが
子どもの頃に葉山で親父にキス釣り教えてもらってから
釣りにのめりこんみました。
しげるさん親孝行してますね、羨ましく、素晴らしいです。
新横浜の佐々木さん
佐々木さんもお父様と釣りに行かれていたんですね(^^)
父親と釣りに行ってから釣り好きにって王道パターンで、良い思い出ですよね(*^_^*)
釣って貰って僕も嬉しくて、親孝行にも少しでもなっていたら嬉しいです(^^)
涙が出るような記事です。親孝行できるって素晴らしいことです。
うちの父は晩年体を患っていたので、このような親孝行はほとんどできませんでした。
今の私にできることは、時々親父の形見の道具で釣りをすることくらいです・・・
と書いていて今日が親父の命日だったことを思い出しました!
ナイスタイミングの良記事ありがとうございます(^^)
オンボロリール持ちだして明日くらい渓流行くかなぁ。
ヒロぽんさん
親父が釣ってくれて、僕も嬉しかったです。
お父様、お身体悪くされていたんですね。。。
お父様の命日!すごいタイミングです!
古いリール、形見の道具などで釣りをするのも素敵な事だと思います!
僕も親父と祖父の影響で釣りが好きになったのかもしれないなー
親父が釣れているところは全く記憶にないけど
親父が何故だか二本継ぎの竿の先に糸結んで…そんな時に限って大物が掛かって(笑)竿先が『スッポォーン』って魚と一緒に海中に沈んでゆく…
そんなシーンだけ鮮明に覚えています(笑)
良い親孝行ができて羨ましいなー
ぞらさん
やはり皆さん、お父様とか身内の方の影響ってありますよね。
僕も親父が60巻まで持っていた『釣りキチ三平』呼んだりしましたし。
竿先が『スッポォーン』ですか!(^o^)
漫画であるようなシーンですね!
それは色褪せない思い出だと思います(^^)
親父が釣ってくれて、僕も嬉しかったです。
しげるさん~♪ こんにちは~! 親子で釣りっていいですね~(^^)/ うちの親父はもう80なんで無理かな~汗 自分の子供も女子だしーーー! ちがう形でがんばります!(^^)!
しげさん
たまには親子で釣りするのも良いと思いました( ^ω^ )
渓流釣りで80歳は厳しいかもしれませんね(>_<) 親とも子供とも色んな接し方があると思いますし、しげさんはいい関係を築かれている気がします(^ ^)
やはり、皆さん少なからず親の影響で釣りと出会ったのですねぇ。僕も自然好きになったのは、親の影響が大きいですね。
それにしても今回は心温まる内容ですね。読んでいてほっこりしちゃいました(●^o^●)。
子供時代、学生時代と父親と余り話したり気持ちがわかりませんでしたが、大人になり気持ち等が凄くよくわかるようになりました。お子さんがいるしげるさんなら、尚更なんではないでしょうか(^^)d。
是非、お父さんに不器用ルアーで魚釣り上げて欲しいですね。あの1を取った僕がこんな物を作れるようになったんだぜ!!って、大人なった所見せてあげましょう!!(笑)
花屋のいちろーさん
今回皆さんにコメント頂いて、親や身内の影響っていうのは大きいと思いました。
ほっこりして頂けて嬉しいです(*^_^*)
そうなんですよ。僕も大人になって分かって、子供が出来てからさらに分かりました。
親ってすごいなぁと再認識もしました(^^)
はい!図画工作で1を取った事がある不器用のルアーで釣って欲しいです。
書いて下さっている通りの「どや!」をしたいんです(^o^)