カンニングは大事だ。渓流ルアーでもハンドメイドミノーでも

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鱒の森

 

僕はカンニングが得意だ。

というと誤解を受けるかも知れない。

 

Wikipedia(ウィキペディア)では、

カンニング(英語:cheating)は、試験のとき、隠し持ったメモや他人の答案を見るなどして答案を作成する不正行為の名称である。

 

となっているが、僕の中での意味合いは少し違うのである。

 

僕の『カンニング』の意味

 

僕の中での『カンニング』とは、

  • 人の真似をすること
  • 行動や、言動、考え方などの一部を真似る
  • 仕事で言うと、仕事の仕方を『盗む』

このような意味での『カンニング』が得意だった。

 

例えば、新卒が会社に入ってきたら定番のOJTも『カンニング』である。

これをWikipedia(ウィキペディア)から引用する。

OJT(On-the-Job Training、オン・ザ・ジョブ・トレーニング)または現任訓練(げんにんくんれん)とは、職場で実務をさせることで行う従業員の職業教育のこと。企業内で行われるトレーニング手法、企業内教育手法の一種である。

 

特によくあるパターンの、一人の先輩が一人の後輩の指導を任される場合、1対1である。

その場合、ざっくり言うと、

『後輩が先輩について、仕事を教わる』

イコール、『先輩の仕事を盗め!』ということじゃないですか?

先輩の出来不出来は置いといて。

 

僕はこのことも当然、『カンニング』と言っている。

そして僕は仕事上のカンニングはわりと得意だった。

 

僕の20代は、営業が長かったし、販売接客も少しあった。

そのような仕事は対人的なものでもあるし、個性が出やすいのだ。

個性が出やすいということは、対応の仕方、いわゆる仕事の進め方で結果に差が出る。

 

いわゆる、出来る人と出来ない人というのが数字ではっきりと出てくるのである。

そのあたり、現職の工場内事務所の仕事とはかなり違う。

 

ただし、個性が出やすい分、営業や販売接客の仕事はただ真似をすればいいというものではない。

学校とか、会社でもありませんでしたか?

『Aさんが言ったら笑えるけど、Bさんが言ったらセクハラである』

というのは極端だけど、キャラクターによって同じ言葉を発しても人のとらえ方は変わるのだ。

 

カンニングの流れと渓流ルアーについて

 

人によって、同じ言葉を発しても、受け取られ方は違う。

特に、営業や、販売接客の仕事はそれが顕著に出るのだ。

 

だから、自分に使えそうなところを盗むのだ。

でも、最初はそんな見極めもしにくい。

 

だから、とりあえず先輩や上司の真似をする(仕事のやり方を盗む)のだ。

出来れば自分がいいなと思ったり、出来る上司や先輩から盗むのが良い。

 

その段階としては、

  1. まず先輩や上司の仕事の真似(まね)をしてみる。
  2. 最初は意味も分からず格好だけ真似するのが精一杯。
  3. でもとにかく、行動や言動や仕事の進め方の真似をしてみる。
  4. 真似をしているうちに、先輩上司の仕事の進め方の理由や背景や哲学が分かってくる。
  5. その中から、自分に適応できるもの、いいものだけを盗む。
  6. 悪いところは真似しない。

 

僕はこのような流れを取って、色んな方法を自分のものにしてきたのだ。

だって、最初に勤めた会社はいわゆる『ブラック企業』だったと思う。

当然、お給料は『歩合制』だった。

(二十歳から付き合っている嫁は、なぜこの人はこの会社を早く辞めないのか?と思っていたらしい)

 

新卒が14~15名入って、半年で僕含めて3人になった。

新卒だけで、月に2名は辞めている計算である。

中途入社でも新卒でも、誰かが2日間ほど休めば、「あいつ辞めたな」と思うような感じである。

この会社の闇は色々あって長くなるのでこれくらいで切り上げます。

 

まあその中で僕は『自分の給料は自分で稼ぐ』を覚えたのだ。

というか、稼がないと歩合なので。。。

まあドラクエで言うとレベルが上がった時の、

 

『タラララッタッタター!』

『しげるは、自分の給料は自分で稼ぐを覚えた』

 

である。

 

でもそのおかげ(?)で、その後どんな会社に行っても大丈夫だった。

『あのときに比べたら』ってけっこう強いのだ。

 

前口上のほうが長くなってしまったが、釣りやハンドメイドルアー作りにもこれは当てはまると思う。

 

具体的なイメージの付きやすさについて

 

イメージの付きやすさって重要だと思う。

 

例えば、

ただ漠然と、『渓流ルアー釣りが上手になりたい!』よりも、

 

『飯田重祐さんみたいになりたい!』とか、

 

『本山博之さんみたいになりたい!』とか、

 

そのほうがイメージが付きやすいし、イコール真似(まね)をしやすい。

 

実際僕は、

飯田重祐さんのアンダーハンドキャスト、くるくる回して投げるのを真似しようとしている。

今年のシーズン終盤からだから、まだあまりものには出来ていないが、続けようと思う。

 

そして本山さんのar-sスピナーの使い方もDVDで見て、真似をしてきた。

 

スポーツでもなんでも、目指すイメージが具体的な方が上達にもいいと思うのだ。

 

 

ハンドメイドルアーでのカンニング

 

ハンドメイドルアーでも真似(まね)が大事だと思う。

 

僕は最初、本を見て作り方をそのまんま真似た。

次にDコンタクトから型をとったり、蝦夷から型をとってバルサで作ったりした。

直近だとギジーを見てバルサラピッドの作り方を真似た。

 

そうやって真似をして作ってきた。

そして少し前、ハンドメイドルアーがうちにやってきた

 

すると、やはり刺激を受けるし、勉強になる。

真似(マネ)もしたくなる。

本当は中を割って仕組みなども見たいが、もったいなくて出来ていない。

 

初めてハンドメイドルアーを手にしたら、他のハンドメイドルアーも欲しくなった。

釣りという病の中で、ルアー作りという症状も重症になりやすいと感じたのだ。

僕のような不器用さでもそうなのだから、器用に作れる方は尚更だろう。

 

でも真似(まね)をして真似をして、そこからオリジナリティというか、個性を出すこと。

それが音楽でも絵画でも、ルアー作りでも大事だと思う。

せっかく世界に一つのハンドメイドなのだ。

 

でも、それが一番難しいことなのである。。。

 

 

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