目から鱗が落ちた。
よく言われることわざだが、今回その通りの感情を持った。
村上春樹風に言うと、
「ごく控えめに言って、すごく驚いたのだ」である。
それはアマゴを巡る冒険の中で起こったのだ。やれやれ。(しつこく村上春樹風)
ちなみに今回の内容は、前々回のブログにて次回書きますと記入していた内容である。
参考ブログ 検証釣行!スイミングフックとシングルバーブアリ?
アマゴ、ヤマメの餌についてこう思っていた。
僕はこれまで一貫して、アマゴ、ヤマメは水生昆虫を主食にしていると認識していた。
餌として考えていたのは下記である。
- 飛んでいる虫系 カゲロウ、ユスリカとか
- 川虫系 ヒラタ、クロカワムシやら
- ミミズ、芋虫系
- アリ、カメムシ、蜘蛛など昆虫系
- カマキリ、トンボ、バッタなどでかい昆虫系
候補を挙げ出すといくらでも出てくるかもしれないが、大体こんな感じである。
つまり、僕が思っていたアマゴ、ヤマメの餌には小魚は入っていないのだ。
正直、小魚食べてないと思っていた。
でも、結論から言うと、小魚を食べていたのだ!
えっ!? 当たり前ですか?
だけど僕が今まで釣ってさばいたアマゴやヤマメたちの胃袋に小魚は入ってなかった。
もちろん食べたアマゴやヤマメの胃袋を全部空けて調べた訳じゃ無い。
何十匹も調べては無いが、数匹から10~20匹以内だ。
飯田重祐さんの渓流ルアーのDVDでも言っていた。
「ほぼ100%魚食べてないでしょ?」と。
下記DVDである。
クリックでナチュラムのサイトに飛びます
その意見に僕も賛成だったのだ。
この飯田さんの話は『渓流の』アマゴ、ヤマメ限定なのかな。
言うまでもないが、今回はアマゴ、ヤマメ限定の話で、イワナとニジマスは除外です。
じゃあなんでルアーを喰うのか?
僕の考えていたルアーで釣れる理由!
ルアーでアマゴ、ヤマメは釣れるのだ。
これは日頃(数やサイズは置いといて)、ルアーで釣っている僕が言うのだから間違えないのだが、食性では無いと思っていた。
ルアーを喰う理由はよく分かってはいないが、
- リアクション、ルアーの動き、振動など
- 威嚇、攻撃
と思っている。
たからこそ、こんな不器用な僕でもハンドメイドルアーを作っているのだ。
ハンドメイドルアービルダーの方の猛反発や誤解を恐れずに言う。最悪、今日も美味しいビールのせいにする。
リアルですごく綺麗な、魚に似せた塗装は、『すごく』釣果に影響するかと言うと、『すごく』はしないと思っている。
僕は捕食行動でルアーを喰っていないと考えているので、ルアーの塗装はそこまで重要視していない。(上手に塗装が出来ない僕の自分への言い訳と思って貰っても構わない)
ややっこしいのだが、細かい塗装じゃ無く、ルアー全体のカラー、色は影響すると最近思っている。金系、銀系、赤系などなど。
綺麗な塗装じゃないと魚が釣れないなら、不器用な僕はハンドメイドルアー作りをしていないかもしれない。
当然、綺麗な塗装が出来るのは羨ましいし、目指してはいる。イワナカラーや、アユカラー、『すごく』リアルに魚っぽく作れるのは僕もそうなりたいと思ってはいる。
しかしそれは主に魚に対しての方向性では無く、自分の満足(重要ではある)や、他の人間に向けた方向性なのだ。
簡単に言うと、リアル塗装よりはルアーのアクションのほうを重視していたのだ。
ただ、ルアーの塗装でもパーマークやアユカラー、イワナカラーなどは食性ではないが魚に影響するカラーだと思う。理由は、威嚇や攻撃の対象になりうるからである。
『すごく』アマゴそっくりにしなくても、アマゴっぽいカラーをしていれば大枠では大丈夫だと思っているのだ。
上手く伝えるのが非常に難しい。
しかしそんな考えだった僕に、今回転機が。。。
釣ったアマゴの腹から小魚が出てきた!
※内臓的な写真があるのでお食事中の方は見ないで下さい!
先日の釣行で釣った2匹のアマゴ(25~27㎝)を持ち帰って食べようと思ってさばいた。
参考ブログ 検証釣行!スイミングフックとシングルフックバーブアリ?
すると、1匹のアマゴの胃袋がかなりパンパンだった。
この魚の胃袋である。
何を食べていたのかと思い、胃袋を開いた。
そして出てきたのがこれだ!
上の袋は胃袋で、出てきたのは小型ミノーか、それ以上の体長がある魚である。
この小魚、体高は10㎜少し。体長はちぎれていなければ50㎜前後あるはずだ。
アユなのか別の小魚なのかはわからないが、ミノーのサイズとは被っている。
アマゴ、ヤマメはマジで魚喰っているのだ。。。
僕は本当に、本当に驚いた。
皆さんにとっては当たり前かもしれない。だけど僕は少し頑固なところもあって、自分の腹にすっと落ちてこないと納得しないこともある。
これまでずっとルアーは食性では無くリアクションや威嚇、餌は虫系だと思っていた僕にとってはコペルニクス的転回である。
そりゃデカくなるやつも出てくるはずだ。。。
じゃあなぜ餌で本流アマゴを狙っている人は、小さい鮎や小魚の泳がせ釣りをしないのだろうか。海でいうとサビキで釣ったアジで大物狙うのと同じである。
鮎の友釣りではないが小魚の泳がせ釣り。小魚を確保して生かしておくのも、針をつけて泳がせるのも、長時間泳がせるのも難しいからだろうか。でも一発大物狙いで楽しいかもしれないと思うのだが。
本流で釣れるデカめのアマゴで気になるのは、身が少しピンクっぽくなっている事あるのだ。
たしか食べたものの影響があるはずなので、これは沢ガニ的な赤いものを食べているからだと思ってはいる。放流魚だから養殖時代に色付くものを食べていたからかもしれない。
新たな疑問
- 本流や湖、海に下ったアマゴやヤマメは小魚を喰う。
- 渓流のアマゴたちは魚喰っているのだろうか。
- どこかで小魚スイッチが入るのだろうか。
- だとしたらそれはいつ入るのか?
- 体が大きくなれば栄養補給のためにスイッチが入るのか?
- 周りに小魚が多いと食べるようになるのか?
う~ん。考え出すときりがない。
ただ、1つ確定したことがある。
アマゴ、ヤマメは小魚食べているのである。
常識かもしれないが、僕にとってはやっと信じることが出来たのだ。
アマゴ、ヤマメがルアーを追う理由に、『小魚への食性』というカテゴリーが出来た。
ますます渓流ルアー釣りという迷路が複雑になったようで、『楽しい』のだった。。。
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お、これまた盛り上がりそうなネタを投下しましたねぇ。
ここは私がトップバッタ-で行かせていただきます。
私の餌釣り師時代(キャッチ&イート)の話など少し。
ちょっと地域が私の地元限定になってしまうのですが、早春の水生昆虫の少ない時期は腹から出てくるのは小魚で、季節が進むと徐々に昆虫類に変わっていきました。
ただし大型の場合は昆虫だけじゃ足りないらしく、通年小魚混じりの状態でありました。
私個人の結論としては、渓流魚は昆虫類が一番のごちそうで、小魚は2番め位なのかなってところです。
しかししげるさんの写真は小魚しか写っておらず、「今の時期ならもう少し水生昆虫入ってると思うのだけど」と少し不思議に感じました。
やはり生息する環境で違うのでしょうかね。
それともう一つ。
私個人としてはルアーを食性で食ってくることは原則ないと思っています。
原則としたのは、ある限定された条件下でだけ食性で食ってくる場合があるのではと考えているからです。(その場合はミノーだろうがスプーンだろうが食性で来ます)
その話は長くなるので次の機会に譲るとして、キジだろうがブドウ虫だろうが見た目変わらないのに針先が少し出すぎていたり、死んでいたりするだけで一切食わずに見切る渓流魚の目にミノーが小魚に見えているわけがないというのが私の持論です。
まぁ、「何だコレ何だコレ、わかんないけど食えるかも」パクーって場合もあるのかもしれないんでその辺は来世で魚になってから結論を出すとします。
長くなりついでに言いますと、ミノーを凄くリアルに塗ったり、美しく仕上げたりする事を「無駄なことを・・」と思っていたことがあったのですが、あれはロマンです、男の子のロマンです。
綺麗な魚の横に美しいルアーを置いて写真を取る。
共感できる哲学を持ったビルダーとそれを共有することを喜ぶ。
男の子のロマンです。
なので今は少し考え方が変わりましたね。
いや、長くなっちゃった。申し訳ないです。
あ、最後に。たしか昆虫もサワガニとかと同じくキチン質を持っていますぜ。
せざもさん
トップバッターありがとうございます(^o^)
というか、餌釣り師時代があったんですね。生粋のルアーフィッシング、リリース派かと思っておりましたが、そういえばそんな記事を目にしたような。。。
やはり昆虫は1番のご馳走ですよね。今回釣れた2匹の内、魚喰っていない1匹のほうは虫がてんこ盛りでした。
小魚喰っていたほうも、昆虫は少し入っていました。写真に入らないように少し避けました(^_^;)
アマゴ、ヤマメは大きくなると栄養補給に小魚食べるのかもしれないですね。
小魚食べるのはやはり全国共通で当たり前なんですね。自分的には、「おっ!マジで出てきた!?」と驚きました。
その食性の話、めっちゃ聞きたいですね(*^_^*)
僕も原則食性ではないとずっと思っていました。
渓流の餌釣りは数回程度しかしたことない超ど素人ですが、死んでいるはまだしも、針先でも釣果変わったりするんですね。
となると、僕の作ったルアーなんぞが小魚に見える訳ないと思いました。
ミノーの塗装は、ちょっとビールが美味しくてつい書きすぎて、、、と言い訳をするのですが、超綺麗な塗装、僕も羨ましいのは羨ましいんです。
ロマンも非常に分かります。ただアクションのほうがと言いたかっただけなんです(>_<) 綺麗な魚に美しいルアー、そのバックに映えるランディングネット。僕も非常に憧れております。 昆虫もキチン質を、ということは、ピンクになる理由になりますね。 自分的にはハンドメイドビルダーさんに叩かれまくらないか心配だったので今一瞬ほっとしております。 非常にわかりやすく説明頂いてありがとうございます!
ご無沙汰してます
ハンドメイドルアー理論、自分も同じです!見た目よりもアクション。
魚食性理論も自分も以前渓流域の釣りをやっとった時は食性に関係なくルアーで釣れるものと思ってました。
でも本流域の釣りをやり始め考えが変わりました。25センチのアマゴの胃から4匹の小魚が出た事あります(そのうちの1匹がアマゴで・・)
特にイワナからの小魚出現率は高いですね、渓流域は追い食いし、本流域は居食いするようにも思います。
他に出てきたもの=スズメバチ、シーボルトミミズ、ゴツいイモムシ
そのうち出てきそうなもの=ゴツいムカデ、サソリかなぁ
お久しぶりです!
やっぱりルアーはアクションが重要ですよね。
本流域のアマゴ、ヤマメはデカくなるから栄養取るために小魚をよく食べるようになるのかもしれないですね。
25㎝で4匹。。。しかもアマゴもですか。
イワナは何でも食べるイメージありますよね(^_^)
サソリはいないのでは。。。(^_^;)
コメントありがとうございます!
初めまして。
ルアービルダーをしている者ですが、今回のお話しは共感できます♪
わたしもルアーの塗装に関しては人の興味を誘う物として考えています。
釣果に差を出す事よりも釣るだけならバルサそのままでも釣れますね♪
小魚を捕食してるかに関しては、少なからず食べてますね♪
よく渓流域で鮎を捕食してるデカイヤマメと聞きますが、渓流域まで遡上したサイズの鮎を捕食?
これに関しては共感出来ませんが、、、
釣りは間違っていても独自の理論でも楽しければいい♪って結果に行き着くのでこれからも研究しながら楽しみましょう♪
はじめまして!
ルアービルダーをされているんですね!
僕は恥ずかしくらい不器用なルアーを作っています(^^;)
ビルダーさんにも塗装について同じような考えを持って頂ける方がいらっしゃって嬉しいです。
小魚、食べていますね。実際お腹から出てきました。
僕の釣った魚のお腹から出てきた小魚は5~7センチくらいでした。
趣味なので、楽しく続けていきたいです(^^)
こんばんはーり。
土曜日から釣りしてます(笑)
今日は新規開拓しました。
27.5cmのイワナを釣り、検証のためにキープしました。
お腹を開けてビックリ!
サワガニがゴロゴロ出てきました。
虫や小魚以外にも、何でも食べるんですねー^_^
釣り復活されたんですね(^o^)
良いサイズのイワナ、おめでとうございます。
サワガニ僕もありました!
同じくらいのサイズのアマゴのパンパンのお腹をあけると、未消化のサワガニ、カナブンのような虫がごろごろ。
厳しい環境で暮らしているからか、けっこう何でも食べていますよね(^^)
おはようございます。
昨日は、新規開拓の釣りに行ってきました。
運良く27cmのイワナが釣れ、調査のため持ち帰り。
お腹を開けると、サワガニがゴロゴロ出てきました。
イワナって、サワガニも食べるんですねー。
初めて見たので、ビックリしちゃいました!
土曜日にカニで黒鯛を狙っていたんで、魚種を間違えたかと思いました(笑)