渓流ルアーの楽しみは3Kで説明出来ると思う。
その3Kとは何だろうか?
渓流ルアーの3K
渓流ルアーの楽しみの3Kは、
- 予見(よけん)
- 冒険(ぼうけん)
- 発見(はっけん)
という、すべて『けん』(K)が付く3つの言葉なのだ。
1の予見(よけん)は、
- 漁協のマップや地図や地形図を見て、次にどこに行こうか、どこに魚がいるのか?
- などと考えて釣行先を予想(想像)をする事だ。
ドキドキワクワクして、ある意味で渓流釣りで1番楽しい時だ。
2の冒険(ぼうけん)は言うまでもない。
見当を付けた場所に実際に釣行する事だ。
どんどん釣り上がった先にどんな風景が見られるのか?
この先に魚はいるのか?大きな魚はいるのか?
新しい場所は釣りの楽しみもあるが、冒険とか探検をするような楽しみもある。
3の発見(はっけん)は2の冒険を通して新しく知る事だ。
- 新しい場所への釣行や、
- 同じ場所でも違う季節など。
- そのおかげで知れた事があり、
- 自分の釣りの地図も広がる。
それらが発見なのだ。
で、なぜ3Kの話をしたのか?
僕は新規河川の開拓が好きなのだ!
自分で予見(よけん)、推察、想像して、ここに渓魚がいるかもと考えて釣行する。
その場所で釣れた渓魚は格別な1匹なのだ!
誰かに教えて貰った場所で釣る1匹より、自分で探した場所で釣った1匹。
その1匹には達成感があり、サイズだけではない嬉しさがある。
渓流釣りの楽しさってそういう事だと思う。
僕は昭和でもない令和の時代に、
どこかにまだ人の入っていない自分だけの川があるはず!
そんな川を見つけたい!
という思いが強くある。
(もはや夢のレベルだとは思う)
だけど渓流釣り師なら同じような思いがあるのではないだろうか?
どこかの身近な意外な場所や山奥に、他の誰も気付いていない自分だけの場所。
そんな場所を1つでも持ちたい。
それは自分だけの大切な場所だ。
僕は常にその場所を探し求めている旅人である。
新規河川開拓!
新規河川を開拓するには3月や4月は良い時期だ。
まだ葦や草木などの植物が伸び放題になっていないからだ。
草木が少ないので遠くからでも川が少し見えたり入渓もしやすかったりする。
季節が進むと植物の壁が出来る。
そうなると入渓場所を知らないと入渓出来なかったり大変だったりする。
新規開拓は良いことばかりでは無い。
- 期待して釣行した場所に魚がいなかったり、
- 自分にとっては新規でも誰かの馴染みの場所だったり。
- 空振りの方が多くてヒットは少ないかもしれない。
だけどそれでも、新規河川に行くのは楽しいのだ。
それに新規河川開拓を続ける事は必ず今後に繋がると信じている。
釣り場の引き出しを増やし、地図を広げるのは楽しいし必要な事なのだ。
そして週末の早朝。
まだ暗い中を目的の場所に向かって車を走らせる。
マップや地図でアタリを付けた場所。
林道を歩いたりする場所だ。
僕にしては珍しく、事前にジオグラフィカ(アプリ)で地形図をスクショして保存していた。
到着して林道を歩く。
↓まだ雪が少し残っている。
入渓出来そうな場所で川に入って釣り上がる。
少し釣ってすぐに気付いた。
あっ、この場所、
誰かが最近釣ったな。
僕にとっては新規だけど、他の誰かにとっては馴染みの場所のようだった。
イワナの反応はあるのだが、
- サイズが小さくて、
- 反応がすごくシビア。
- さらに釣り人の足跡も発見。
という状況だった。
僕には持論がある。
- ルアーのコースやレンジが合っていたら、
- イワナは大きな奴から喰ってくる。
そう思っている。
小さいのが出てしかも反応がシビア。
プレッシャーがかかっている場所だと思った。
しかし初めての場所にイワナが居たことが嬉しかった。
かなり時間をかけて探って釣れたイワナは20㎝くらいだった。
- サイズは小さいが、
- そのイワナの色の黒さと、
- ヒレの白色に目を奪われた。
胸ビレのまわりの赤色や白色のアップ。
腹ビレや尻ビレの白色が目を惹いた。
イワナをしげしげと眺めていると、自然と関西弁でイワナにこう言っていた。
(僕は生まれも育ちも関西です)
(イワナを見つめながら)
「綺麗やぁ。ほんまに綺麗やわぁ」
新しい場所で出会ったイワナだからか、いつも見るイワナと違って見えた。
この色合いは個体の特徴かこの場所のイワナの特徴なのかと考えていた。
釣り上がって2匹目。
サイズは15㎝ちょいくらいだが、またもヒレの周りの白さが目に入った。
胸ビレに白色は無さそうだ。
もっと調べたかったが、この場所で何時間か歩いて釣れたのがこの2匹だったのだ。。。
そそりたつ壁と敗北感
そしてお昼前に場所を移動した。
次に行ってみたかった所に入渓。
しかし、
「この日の朝か?」
と思われる足跡発見。。。
だけど新規場所での釣り人の足跡はそこに渓魚がいる証拠だ。
ある意味で安心するのだ。
釣り上がるとイワナの反応はシビアだが、居るのは居る。
しばらく釣り上がると見逃しそうな小場所で良いサイズの反応があった。
一瞬反応したがもう出てこなかった。
誰かが釣り上がった後でこの反応なら、たぶんここは良い釣り場だ。
少し高巻いたりしつつ、次はロープを買って持ってこようと思ったりしながら釣り上がる。
途中で1匹だけ釣れた。
このイワナもヒレの白さが目に入った。
じっくり眺めようとしていたら脱走された。。。
僕に穴があくほど見つめられるイワナは、たぶんこう思ったんだろう。
「そんなにじろじろ見やんといて!」
(なぜかイワナも関西弁)
そして釣り上がっていると、大きな壁が現われた。
それは垂直に10メートルか10数メートルあった。
高巻くところがないか周りを見た。
しかし壁の両端も垂直に近い。
登れる所はないか、壁の周囲をよく観察した。
すると壁の端にロープが垂れ下がっていた。
遠目ではロープは途中で切れているのを繋いでいるように見えた。
でもロープがあるのなら、過去にここを登った人がいるのだ。
僕は真剣に驚いた。
「人間って、細いロープだけで垂直に10数メートルも登れるの?」
テレビ番組のサスケだとロープを垂直に登っている。
- だけどあれは極限まで鍛えた人が、
- ロッドも荷物もなく手ぶらで、
- さらに命綱もあるはず。
この壁のロープに命綱はない。
壁沿いだったら壁に足もつくし登れるのかな?
いやそんな事無いと思う。
それに落ちたら死ぬようなレベルだ。
このロープはどうやって設置したんだろうか。
そそりたつ壁の上流側から釣り下ってきて設置したんだろうか。
なんだか僕は敗北感を感じた。
そそりたつ壁と、かつてここを登った人にだ。
僕はたぶん、かなり無鉄砲な方だと思う。
クライミング技術や沢登りの技術は無いが、そのわりには行こうとするタイプだ。
だけど今回の壁は無理だと思った。
正直、怖いと思った。
かつて登った人は釣り人か?クライミングの人か?
だけどどちらにせよ、登った人がいるのだ。
その人に対しての敗北感だった。
僕は壁に背を向けて退渓して、この日の釣りは終了した。
(足跡の先行者も壁の前で戻った足跡があった)
家に向けて車を走らせながら思った。
あの壁の上流にまだ川は続いている。
どこか途中からでも入渓出来る場所を探してみよう。
家に帰ったら地形図を眺めてみよう。
この日の新規開拓は誰かの行きつけの釣り場ばかりだった。
だけど新しく調べたい、何とか入渓してみたい川が出来たのだ。
僕は車を運転しながら呟いた。
「また次の週末が楽しみになってきやがったぜ!」
これだから渓流釣りはやめられないのだ。
(使用タックル)
ロッド:FSX-B382UL
ライン:DUEL(デュエル) PEライン アーマード F+ Pro 0.8号
リーダー:VARIVAS スーパートラウト アドバンス エクストリーム ショックリーダー ナイロン 30m 8lb
ルアー:不器用ルアー 縁(えにし)
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このところの丹沢での新期発見。
それは、「こんな所にまで住処がひろまった!」
そう、「ヒル」です。
岡山には居ないでしょうね…
まぁコイツのお陰で最盛期に相当な数のアングラーをフィールドに寄せつけないので、渓流魚の護り神?
私はヒル如きなど、血などくれてやる覚悟で入渓しますが、ヤマカガシに睨まれて退散したことがあります…
3110tkjさん
丹沢のヒルって生息地が広がってるんですね(>_<) こちらで釣りをしていてヒルに出会った事はないです。 小学生の時に地元の山の中で遊んでいて足についたのを見たような記憶がかすかに。。。というレベルです(^^;) ヒルが踏み絵になってヒル覚悟のアングラーしかその山に入れなくなり、結果的にその山の釣り人の数が減るという事にはなりそうですね! 僕はヒルは苦手では無いですが、山の生き物で1番苦手なのはヘビです(>_<) 毒があろうがなかろうが関係無く怖いです。。。
「3K」と聞いて一瞬ネガティブな話かと思いましたが、ポジティブワードで良かったです。 未知な世界や領域に入って行くのはワクワクしますが、反面何が起こるか分からないので、それをどーとらえるか!? 海外旅行とかでも知らない街角を探索するのは面白いです。でもいつも以上に警戒モードでアンテナを、はります。 しげるアドベンチャーも再三の注意を払って楽しんで下さい♪
私は蜂が大の苦手なので中々山奥や渓流には足が向きません‥ でも皆さんのブログに出てくる様な景色で釣りをしたいですね。
きんくまさん
そうですね!3Kって一般的にはネガティブなワードだったりしますね(^^;)
新しい川ってドキドキワクワクする一方で、気を張っていたり周囲を警戒したり何があるかわからなかったり。
疲労感はいつもの川の倍とは言わないですがいつもよりは多いです。
だけど新しい場所に行くのは楽しいんです(^o^)
例えその場所が自分には新規でも他の方にとっては馴染みの場所だったとしても。。。
きんくまさんは蜂が苦手なんですね!
僕はヘビです。。。
女性的な言い方をすると、「生理的に無理!」というくらいの無理レベルです。。。
新規開拓はワクワクですね!人の入った形跡があると少しテンション下がっちゃいますがそれでもドキドキしてしまいます!YouTubeで源流へ泊まり掛けで行きザイル等を使い急な斜面を登ったり降りたりするのを観たことありますが、自分にはできないと感じました(;_;)しげるさんくれぐれも安全第一でお願いしますよ!
あざらしさん
新規開拓はワクワクでさらにドキドキです(^o^)
足跡など発見すると残念な気もするのですが、「ここに渓魚がいると睨んだのは間違いじゃなかった」とも思って新規開拓の時は少し安心もします(^^)
本当は誰も入って無い場所を発見したいのですが(^^;)
源流泊まりがけにザイル等ですか(>_<)
僕にも出来なさそう。。。
今回出会った壁も僕には登れないと思いました(^^;)
はい!安全第一で釣行します!
ありがとうございます(*^_^*)
新規開拓! 夢がありますよね〜^ ^今日、自分も新規開拓してきましたよ♪今日、1番熱いポイントでした(笑)デカいのキスバイトで釣り損ねて悶絶…新規ポイントは危険もあるので、十分気をつけて楽しみましょう(゚∀゚)/
ヤングさん
新規開拓は夢がありますよね(^o^)
おおっ!新規開拓されてきたんですね!
しかもデカいのキスバイト!?
リベンジ決定の場所ですね(>_<) 羨ましい! はい!新規はいつも以上に注意深く釣行したいと思います(^^) お互いに安全第一で楽しみましょう(^_^)v
新規開拓はワクワクしますねぇ(*>∀<*)ノ。でも、前日の準備だけは面倒臭いんですよねぇ(汗)。皆さんはこの準備も含めてまだ見ぬ明日への期待で胸踊らせるんでしょうけど(^^;
壁がどの様な感じかによりますが、ホールド出来る凹凸がなんかがあれば10メートル位なら登れると思いますょ(^^)d。しかも、ロープがあるんなら、なおさら(^-^)。
突破報告まってますねぇ(笑)無責任な事言っておいてなんですが、安全が最優先で!!
花屋のいちろーさん
新規開拓、楽しいですよね!
行く場所の地図を見ている時からもう楽しい『釣りの時間』なんです(^o^)
さすがいちろーさんですね!
僕は正直、しばらくあの壁は諦めています(^^;)
垂直で掴むところもない10m以上は僕にはまだ荷が重いです(>_<) 安全第一(あきらかにヤバい場所は挑戦しない)です(^^)