つい最近のブログで書いたが、足元でアマゴをバラした。
割と良いサイズだった。尺は無いが、尺近いくらいか。
ちなみに今年一番デカかったアマゴは、足元でバラした推定尺サイズだ。
逃がした魚は大きいという。その通りだと思う。
だって、逃げた魚は僕の頭の中でずっと泳いで成長するのだ。
バラした参考ブログ トラウトのグリン、グリンに対応するのはドラグ調整か!?
バラした魚がデカければデカいほど、想いは募る。
釣りの中でも渓流ルアーは特に気持ちが入りやすい。
海釣りなどに比べると、バラした魚が同じ場所、または近い場所にいる可能性が高いのだ。
渓流でも魚は移動するのはする。ただ、当然だが海ほど回遊はしない。
海釣りなどに比べると狭い川でデカい魚である。移動範囲、距離、もろもろ考えると魚を特定しやすいのだ。
なんというか、「あの場所にいるあいつ」的な、特定の魚を追いかけやすい。まあ誰かに釣られなければだが。
特定の魚に狙いを付けやすいということは、気持ちも入りやすい。
小説『白鯨』で、モビィ・ディックとあだ名される白いマッコウクジラを追うエイハブ船長のように。
釣りキチ三平で キャプテン・エイハブが、体重2000ポンド を超えるブルーマーリン(デビルソード)を追いかけるように。
ただの『魚』ではなくて、特定の『あいつ』となりやすいのだ。
僕も今年、名前やあだ名を付けられるような特定の『あいつ』に3匹出会った。
一匹は釣り上げた。自分が想像していたようなデカさでは無くて泣き尺だったが、追っかけていた岩魚を釣った。
参考ブログ ストーキングの成果? 泣き尺イワナを釣り上げる!
あとの二匹は結局釣れなかった。
渓流ルアーでバラした魚を思う気持ちは、恋に似ている。
僕の好きな作家、中島らもさんが書いていたことがある。
恋は世界でいちばん美しい病気である。治療法はない
病気なので、かかってしまったら仕方が無いのだ。
そして、らもさんは恋にかかったら街をさまよい歩く。頭はその子の事ばかりを考えている。
そういった内容を読んだことがある。
渓流ルアーでバラした魚を思うのと同じではないかと思った。
恋と、バラした魚を想うこと
恋と、バラした魚を想うことを比較してみた。
恋、好きな女の子が出来たら。
- 授業中、お風呂、寝る前、いつでも好きな子の事を考えている。
- 好きな子の姿が見えない時は、あの子は何をしているのか考える。
- 好きな子の好きな物や、好みのタイプなどを考える。
- 好きな子の姿が見えれば視線を向けるし、出来れば話をしたい。
- 好きな子に好かれるように努力する。(服装、髪型など見た目改造その他もろもろ)
バラした魚、特定のあいつが出来たら。
- 仕事中、風呂、電車、車運転中、いつでもバラした魚のことを考えている。
- バラした魚は今頃移動していないか、何をしているか考える。
- バラした魚は何を食べてどうアプローチしたら釣れるか考える。
- バラした魚に会えるように釣り場に足繁く通ってルアーを投げる。
- バラした魚を釣れるように努力する。(ルアーセレクト、アプローチの時間や方法その他もろもろ)
恋とバラした魚は、見事にぴったり同じでは無いですか?
あなたは、バラした魚のことで頭が一杯になっていたことはないですか?
僕はあります。
というか、バラした魚のことばかり考えています。
目の前の仕事をこなしてはいるけれど、それは経験値というか習慣でこなしている。
表面上、仕事はそつなくこなしているが、頭はいつもバラした魚のことを考えている。
まるで病気である。
病気のようだから、恋に似ているのだ。
だからこそ、始末が悪い。
渓流ルアー釣りを続ければ続けるほど、好きな子(バラした魚)は増えていくのだ。
そして渓流ルアー釣り師は、これまでバラした魚に身悶えし、これから出会うであろう魚に想いを募らせる。
出会った数に比べて、報われることは数少ないとわかっていながら。
その気持ちは、恋に恋する若い女子のようでもある。
でも、いい大人になってそんな気持ちになれるんだ。
それだけで十分だろう?
だから僕は今日も竿を握って川に向かうのだ。
報われるほうが少ないとわかっていても。
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全くその通りで
ございます…(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
さすが、
しげるさん(T ^ T)
分かってらっしゃる
いつかのバラした魚達は
今なにしてるんだろ…
文面も
ポエムのような表現で
心惹かれるものが
ありました…
素敵な記事を
ありがとうございます☺️
バラした魚たちは、思い出の中で生きています!
でも、本当は全部バラさず釣り上げたいです。。。
バラし率が上がってしまった結果、生まれた記事です(^^;)
お褒めの言葉とコメントありがとうございます(*^_^*)
恋ですか・・・
であるとするならばしげるさんは良い恋をしていらっしゃるようですね。
私はほとほと疲れました。
コイはしばらくごめんです。
その『コイ』は『恋』ではなく、トラパラをしならせて死闘の末にしとめたランカー鯉ですね(^^)
ランカー『コイ』はE籐ノット検証のために必要だったんだと思います。
必然の『コイ』ですね。
僕も下流で釣るときに二恋(ニゴイ)がかかると振り回されてばかりです。。。
どうせなら本命の彼女(渓魚)に振り回されたいです。。。