渓流釣りの本に感動したり嫁にオワコンにするなと怒られたり

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渓流釣りの本

 

この年末年始は、しげる家史上最高レベルで外出が少なかった。

 

嫁の実家に1泊2日で泊まりに行ったのと、近くに初詣に行ったくらいなのだ。

 

うちの嫁と子どもたち(小5、小3)は家にいるのが好きなので、これぞ寝正月という暮らしをしていた。

 

僕は集中して不器用ルアーの塗装がしたかったので、家にいられるのはとてもありがたかった。

(年末に急に腰が痛くなったのでその意味でもありがたかった) 

 

塗装は特に苦手なので家にいて時間を使えるのはすごく助かる。

 

ルアーの塗装の合間に本を読んだりしていた。

 

僕は10代後半から20代半ばまではそこそこ小説などを読んでいた。

 

だけど恥ずかしながら、ここ10年くらいはほとんど読んでいない。。。

 

今回読んだ本も渓流釣りの本なのだ。

2冊とも図書館で借りた。

 

僕の県には図書館の良いシステムがある。

  • 県内全ての図書館の本を、
  • ネットで検索出来て、
  • 最寄りの図書館で取り寄せ可能。

というありがたいシステムなのだ。

 

このシステムを最大限に利用した男が僕だ。

渓流ルアーやルアー作りを始めた当初、県内のあらゆる図書館から関係する本を取り寄せたのだ。

 

そのおかげで、プレミアが付いているようなこんな本も読めた。

 

渓流釣りの本

 

 

こんな素晴らしいルアー作りの本を読んだ成果が、僕のルアーに表れているか?

それはまた別の問題なので触れないで下さい。。。

 

そして今回借りたのはこの2冊だ。

 

渓流釣りの本

 

どちらも『佐藤成史』という方が書かれている。

 

恥ずかしながら存じ上げなかったが、ものすごく有名なフライフィッシャーさんらしい。

 

『いわな』

 

まずは『いわな 川と森の生き物たち』という絵本だ。

 

昨年、イワナに遊んで貰う日が少し増えた。

 

源流やイワナがかなり気になっているので借りたのだ。

(源流はまだ行ったことないです。。。)

 

渓流釣りの本

 

 

この絵本は、

  • 可愛いイラストと、
  • 読みやすい文章で、
  • ページ数も少ない。

なのであっという間に読める。

 

だけど読み返したくなる本なのだ。

 

読みやすい、簡潔な文章の後ろに隠れた確かで膨大で知識。

隅々までこだわって、意味があって描かれている動植物や昆虫など。

 

タイトル通り、川と森の生き物たちはお互いに繋がっているのも描かれていると思う。

 

僕があまり分かっていなかったイワナの生態や1年間の過ごし方、それらの理解にもすごく役立ったのだ。

 

釣り人目線では、

 

『イワナは水面をかなり意識している時期がある』

 

という事が分かったのが収穫だった。

 

瀬戸際の渓魚(さかな)たち

 

前述の『いわな』は子どもにも読みやすい絵本で優しい文章で書かれていた。

 

『瀬戸際の渓魚(さかな)たち』は、うって変わって鋭く考えさせられる文章だ。

 

渓流釣りの本

 

 

雑誌『フライフィッシャー』に連載されていたものを抜粋してまとめられたのがこの本だ。

 

まえがきが著者の思いを物語っているので、一部抜粋させて頂く。

 

「日本全国には、貴重な鮭鱒類の小集団がたくさん見られる。そんな彼らが置かれている境遇は一様に厳しく、いつ果てるともしれぬ状態にある。そんな彼らこそが本書の主人公、すなわち瀬戸際の渓魚である。」

 

中略して、下記もまえがきより抜粋。

 

「乱開発とか環境破壊といった社会的要因だけでなく、ただいたずらに大量の魚を捕らえることで歓喜する、愚かな釣り人たちの存在を消し去ることができない。社会的モラルに欠けた釣り人たちが環境に与える悪影響は驚くほど大きいのである。」

 

他にもまえがきの中に心に刺さる文章が幾つもあった。

全部引用して載せたいくらいだ。

 

そして色々と考えさせられた。

 

著者の佐藤さんは、

  • ネイティブ渓魚を探して、
  • またイワナの多様性や、
  • 渓魚の現状なども含めて、

日本全国を何年もかけて回られている。

 

この本は、その詳細な記録と考察の結晶なのだ。

 

この本が発行されたのは約20年前だ。

当時で渓魚たちは瀬戸際だったとしたら、今はどうなっているんだろう?

 

そう考えると空恐ろしくなった。

 

一読だけしか出来ていないが、一度では書かれている事の何割かしか理解出来ていないと思う。

 

別の視点でこの本を読むと、日本全国を回られているので自分の近くの釣り場が出ていたりするのも楽しい。

 

また借りたい本なのだ。

オススメです。

 

オワコンにしないために

 

今回のブログは少しカタい感じで書いてしまったので、最後に僕の嫁の話。

 

うちの嫁は若干(と書いてかなり)浮き世離れした感じだけど、まっすぐな性格で人が良い。

 

そんな嫁は、時折グサッと心に刺さるまっとうな事を言う。

 

先日、本屋さんで『鱒の森』を立ち読みしていた時の事だ。

立ち読みしている僕を見て、嫁はこう言った。

 

「いい加減、定期購入しなさいよ!」

 

嫁は続けて言った。

 

「オワコンにしたくないんでしょ?だったらコンテンツにはお金を使いなさい!」

 

オワコンとはこういう意味だ。

オワコン(おわコン、終わコン、終わったコンテンツとも)

とは、主に一般ユーザー又は、個人ユーザーに飽きられてしまい、一時は栄えていたが現在では見捨てられてしまったこと。

(ウィキペディアより引用)

 

白状するが、僕は『鱒の森』を毎回購入している訳では無い。

 

興味のある号や自分のルアーがちらっと載っている号は購入しているが、それ以外は購入していない。

 

前号は知っている方の記事が載っていたので購入!

渓流釣りの本

 

僕にとって約1,500円する雑誌の購入は、気合いをいれる必要がある買い物なのだ。

(自分で書いていて情けなくなってきた。。。)

 

そんな僕に、家に帰ってからも嫁はこう続けた。

 

「あなたは鱒の森が無くなったら嫌なんでしょ?だったらあなたのような人が買って支えなくて誰が支えるの?無くなってから後悔しても遅いわよ」

 

僕はぐうの音も出なかった。

我が家は大体において僕が間違っていて嫁が正しいのだが、その見本のような会話だった。

 

自分の好きなものが続いて欲しいなら、自分が行動する必要があるのかもしれない。

自分の好きな、

  • 本や、
  • 渓流釣り、
  • 渓流、渓魚たち。

その他全てにおいて言える事かも知れない。

 

そんな事を考えた年末年始だった。

 

だからと言ってすぐに何が出来る訳でも無いが、まずは『鱒の森』の定期購読を申し込んだ。

ネットで簡単に申し込み出来た。(このサイトです)

 

1年間読んで今後も続けようと思った時の事はすでに考えている。

 

僕の誕生日プレゼントとして、毎年『鱒の森』の1年間定期購入を嫁にお願いする算段である。

 

じゃあ20年前にすでに瀬戸際だった渓流や渓魚たちには、何が出来るのだろうか?

 

そう思っていたら今回ご紹介した本の著者、佐藤成史さんの『魚に優しい写真の撮り方』をYouTubeで見つけた。

 

小さな小さな一歩だけど、まずは魚に優しい写真の撮り方を覚える事から始めるのだ。

とても参考になったのでブログの最後に貼っておきます。

 

佐藤さんのランディングネットの中のヤマメは、魔法にかかったかのように落ち着いている。

それが印象的でした。是非ご覧下さい。

 

あれっ、結局真面目な感じでブログが終わってしまった。

たまにはお許し下さい。。。

 

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↓佐藤成史さんの魚に優しい写真の撮り方

 

           

コメント

  1. 3110tkj より:

    この瀬戸際の渓魚たち、フライフッシャーに連載されてたとき、たしか小田原の狩川、山王川のカオス(混沌)という記事が大変興味深かったですね。学術的には酒匂川境にヤマメとアマゴと分かれますが、当時放流のなかった上記河川の、天然のヤマメなのかアマゴなのかどちらとでもとれる魚の話…
    実際に自分の足で確かめようと企んでましたが、フライ始めたばかりの暗黒期で、もっぱら管釣り通いになってしまいました。

    奥様のお言葉、的を得てますねー、私にもグサリと来ましたよ。
    ネット社会でなかなか雑誌買わなくなってしまいましたが、これからはしっかり買わせてもらおうかと思います。

    1. しげる より:

      3110tkjさん
      瀬戸際の渓魚たち、ご存じだったんですね!
      さすがです(^o^)
      ヤマメアマゴやイワナの分布などなど、お好きな方には非常に読み応えがある本だと思います(^^)

      嫁は僕と結婚して13年ほどになります。
      その間ずっと、僕があんまりお金を使わない生活をしているのがなんだかもどかしいのか、何かあれば「買いなよ!」と背中を押してくれます(*^_^*)
      あっビール(発泡酒)代は人より沢山使っていますが(^^;)

      ネットでお金を払わずに見れる情報がすごく多くなったのは大きいですよね。
      1年間定期購読してみて、それから続けるかは読んだ感想にもよりますが、無くなって欲しくないものにお金を使う第一歩でした(^^)

  2. 新横浜の佐々木 より:

    しげるさん、本年もよろしくお願いいたします。
    いわゆる「買って応援」ですよね~

    1. しげる より:

      新横浜の佐々木さん
      本年もよろしくお願い致します!
      はい。無くなって欲しくないものにお金を使う第一歩として「買って応援」してみる事にしました(^^)

      雑誌の定期購読は人生初です(*^_^*)
      最初に届くのは来月の号なんですが、少しワクワクして楽しみにしています(^o^)

  3. mura より:

    自分にとっても1500円は勇気がいります。
    1500円あればミノー1コを選んじゃいます。
    老眼なので立ち読みもしません。(笑)
    私にとってのバイブルはしげるさんをはじめ
    多くの方のブログですね。

    1. しげる より:

      muraさん
      約1,500円は勇気が必要な価格派の方、意外と多くてなんだか安心しました(^^)
      僕だけがそう思っていた訳ではなかったですね(^^;)

      立ち読みしないのはそんなご理由があられるとは(^^)

      僕も渓流ルアーを始めた当初、ネットで色んなブログやHPで情報を得ました。
      玉石混淆(ぎょくせきこんこう)ではありますが、色んな意見があるネットの海で検索し始めて止まりませんでした(^^)

      他にもSNSや色々とあるので昔と比べて雑誌は厳しい状況なのかもしれませんね。
      何か、専門雑誌ならではの付加価値があればとは思います。
      まず1年、試して見ます(^_^)v

  4. あざらし より:

    渓流釣りを楽しむために限りある資源への配慮は必須ですよね。特に小さい川は1人キャッチ&イートの人が通うだけで枯渇の危機ですからね(^^;楽しい釣りを長く楽しむためにも全ての釣り人に考えてもらいたい現実ですね!本屋で鱒の森をみかけて、買おうと思い値段をみた私はそっと棚に戻した思い出があります(笑)しげるさんの不器用ルアーが掲載されたら必ず買うのでブログで教えてくださいね(^-^)

    1. しげる より:

      あざらしさん
      おっしゃる通りだと思います。小さな川から渓魚の姿を見れなくするのは恐ろしいくらい簡単に出来てしまう事だと思います。
      守ったり増やしたりする難しさと枯渇させる簡単さの差がすごいと思います(>_<) 値段を見て、そっと棚に戻す(^^) それ、僕もしたことあります。あるあるかもしれませんね(^^;) ありがたいお言葉ありがとうございます(^^) 嬉しいので前回載った時のブログのリンクはこちらです。

      もしまたエキストラで載る事があればブログに書きますのでお願い致します(*^_^*)

  5. 右脳派釣師 より:

    前回号の鱒の森持ってます!(笑)
    同じく気に入った号を買ってますが
    ほぼ持ってるので、定期購読でも良いんですが
    自分もルアーを思い浮かべてしまいますねDコンが…とか。
    買っている場所が本屋じゃなくて釣具屋だからでしょうか
    オワコンにしない為の購入は大賛成です!

    1. しげる より:

      右脳派釣師さん
      前号の鱒の森お持ちでしたか!奇遇ですね!
      僕は知っている方の記事に興味があって買ったのですが、どなたか知っている方がいらっしゃいましたか?(^o^)
      (なんて冗談です(^^))

      ほぼ持たれているんですね。さすがです(^^)
      釣具屋さんで買われていたら、他の釣り道具の事を考えてしまうかも知れませんね(^^;)

      もし鱒の森が無くなったら嫌だなと思ったので、1年間試してみようと思いました(*^_^*)
      1年間読んで、どう思うかですね(^^)

  6. イェーガー より:

    あけましておめでとうございます。
    魚に優しい写真の撮り方は衝撃でしたね・・・。あんなにヤマメがおとなしくしているなんて・・・。
    それに比べて、なんて自分は雑な撮り方をしていたんだろうと反省しました。
    私達を楽しませてくれる限りある命。「今日はたくさん釣れた」「今日はツ抜け出来なかった」なんて事を気にするのではなく、出会えた一匹に感動し、慈しむ事を思い出させてもらいました。

    ちなみに、私も「鱒の森」や「Gijie」は気になった特集がある時だけ買ってます。
    お金が惜しいというか、読む時間があまり無いもんで・・・(^_^;)

    1. しげる より:

      イェーガーさん
      衝撃ですよね!ヤマメが魔法にかかったように、居眠りしているかのように落ち着いています!
      僕が写真を撮っている時と全然違うと思いました(>_<) ただ、動画はヤマメの場合なのでイワナだと少し違うかもしれません。 僕の中でイワナはヤマメより脱走するしすぐ動くし、写真を撮る難易度高いです(^^;) イェーガーさんはイワナの写真の方が多いと思うので、その違いはあるかもしれません。 僕もついつい数や大きさに目が向きがちで、それはそれで楽しみの一つではあると思います。 ですがおっしゃる通り楽しませてくれる限りある命です。 どの釣りでも大事だと思うのですが、特にトラウトアングラーは一匹に感動して慈しむ事が大事だと思っていますし、トラウトアングラーはそれが出来ると思っています。 (偉そうに語ってすみません!) イェーガーさんも気になった時だけ買う派なんですね(^^) たしかに一冊全部集中して読もうと思うとかなりの時間がかかります(^^;) まずは1年間、試してみます(^o^)

  7. fujimuuu より:

    こんにちは!
    今年もよろしくお願いします。

    図書館でハンドメイドルアーワークスなんて借りれるんですね。
    素晴らしい!
    僕も会社の先輩から借りパクしたまま(その方はハンドメイドを断念)で、ずっと持ってます。
    なかなかそのレベルには達しませんが(^◇^;)

    1. しげる より:

      fujimuuuさん
      本年もよろしくお願い致します!

      そうなんです!図書館でハンドメイドルアーワークスが借りられるんです!
      他にも今買うと何千円~1万円する本を取り寄せて借りられたりします(^o^)
      図書館が好きで良かったと思いました(*^_^*)

      fujimuuuさんはハンドメイドルアーワークスお持ちなんですね!
      会社の先輩はハンドメイド断念されたのでしたら、借りパクというか譲って頂いた感じですね(^^)

      fujimuuuさんでもそう思われるんですね!
      あの本に載っている方々は僕からしたら同じ人間とは思えません(>_<)

  8. 花屋のいちろー より:

    図書館のシステム素晴らしいですね(^-^)。相方も図書館ヘビーユーザーなので、子供が産まれる前は毎週の様に行ってたのてすが、産まれてからは…。こっちにもそんなシステムがあれば助かるのになぁ。
    動画のヤマメ静かですね!?。もっと魚をよく観察して、魚に負担の少ない写真の撮り方をしなくてはと改めて思わされました。
    イワナもあの方法で静かになるのかなぁ?(^-^)。試してみたいと思います(^^)d

    1. しげる より:

      花屋のいちろーさん
      図書館のシステム、知った時はガッツポーズしていました(^^)

      奥様、図書館よく使われるんですね(^o^)図書館好きとしてはなんだか嬉しいです(*^_^*)
      産まれたばかりのお子さんがいらっしゃったら外出大変ですよね(>_<) 動画のヤマメ、居眠りしそうに見えるくらい落ち着いてますよね! 僕もすごく驚きました! 僕の中でヤマメよりイワナの方が暴れるというか脱走したりもよくされて、写真の難易度高いです。 動画の方法で静かになるかは分かりませんが、僕も試してみようと思っています(^_^)v

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