かつて『十四才』だった、全ての渓流釣り師たちへ。

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渓流釣り師

 

街は人で溢れ、渓流も人で溢れる。

GW(ゴールデンウィーク)なのだ。

 

僕には小学生の子供もいるので、このGWは家族と車で遠出する事も多い。

そんな中、車内で流れた『ある曲』を聴いて強く思った事がある。

 

その曲とは、

ザ・ハイロウズの『十四才』だ。

(ブログの最後に曲のリンク貼ります)

 

渓流釣り師

 

僕は以前から名曲と位置付けているが、一般的にはあまり有名ではないと思う。

 

この曲は夜中にビール飲んで聴いても最高だし、車を運転しながら聴いても最高だし、どうやって聴いても結局最高なのだ。

 

曲の歌詞で『ジョナサン』という名前が何度も出てくる。

 

この名前はリチャード・バックの小説『かもめのジョナサン』のジョナサンの事なのだ。

シビレる。

 

渓流釣り師

 

それに僕はパンクだのロックだのと言われる音楽が好きなので、

この曲には何度も大きく頷きすぎて首が痛くなる。

 

だけどこの曲は、

渓流釣り師も共感するはずだ。

 

『十四才』の歌詞を一部引用する。

あの日の僕のレコードプレーヤーは

少しだけ威張ってこう言ったんだ

いつでもどんな時でもスイッチを入れろよ

そんときゃ必ずお前

十四才にしてやるぜ

 

十四才の時の、あの痛いようなまぶしいような感情。

ロックンロールを聴けば、いつでも十四才に戻れる。

 

だけど僕らは渓流釣りをする。

もう分かったはずだ!

 

渓流釣り師は、

 

ロッドを手に渓流に行けば、

いつでも『十四才』になれるんだ!

 

渓流を釣り上がり、岩を越える。

まるで違う世界に辿り着いたかのように、新しい景色が広がる。

 

ただひたすら渓を歩いて、魚との出会いを求める。

渓魚の反応に一喜一憂して、真剣に喜び、真剣に悔しがる。

 

釣れれば歓喜の声を上げて、バラせば天を仰いで叫ぶ。

感情は抑える事無く、生のまま吐き出される。

 

まるで『十四才』の頃のように感情に正直だ。

遠慮も愛想も忖度(そんたく)もない。

 

時には仲間と一緒に飲んで、語って、釣る。

仕事の職種や肩書なんか、どうでもいい。

 

いっそ、お互いの年齢さえも忘れている。

ただ渓流釣りが好きな『十四才』の同級生たち。

 

今はGWだ。

日本全国で多くの渓流釣り師たちが、ロッドを握って『十四才』の頃に戻っている。

 

たくさんの元『十四才』たちが、夢中で魚を追いかける『十四才』に戻っている。

 

会った事も話した事もなくても、日本全国で僕と同じ思いになる仲間がいる。

 

渓流で『十四才』になっている、元『十四才』たちがいる。

 

そんな想像をすると、楽しくなって口元がゆるみ、なんだかにやけてしまう。

 

だけど、一つだけ言っておく。

渓流を遡行する、かつての『十四才』たち。

 

渓流では『十四才』だけど、渓流から戻ると現実の年齢なんだ。

今の『十四才』ではなくて、かつての『十四才』が一日中渓流を歩いたら?

 

疲労やら筋肉痛やらが、数日間付きまとう。

 

なんで分かるのかって?

僕がそうなっているからだ。

 

もし体が『十四才』だったら、そんな事はなかっただろう。

翌日も変わらず釣りが出来ただろう。

 

疲労が体に残る僕らは、もう『十四才』ではない。

だけどこう思う。

 

だからこそ、だからこそだ。

あの頃のような気持ちになれるのは、素晴らしく貴重で、かけがえのない時間なのだ。

 

その時間を作るために、僕らは日々のあらゆる物事をやりくりして、渓に立つ。

 

釣れても釣れなくても。

渓流を楽しんで『十四才』になる。

 

明日、『十四才』になりに行く人もいるだろう。

三日後か、はたまたGWが明けてから『十四才』になりに行く人もいるだろう。

 

そんな渓流釣り師たちは、家で釣りの計画を練っている時にはすでに『十四才』の顔かもしれない。

 

日本中の渓流釣り師たちが渓で『十四才』になり、怪我がなく帰宅出来ますように。

 

深夜にビールを飲みながら、そんな事を考えている。

その時の僕も『十四才』になっている。

 

いや本当の『十四才』なら、まだビールの味を知らないはずだ。

だけど今は渓流釣りの事を考えて『十四才』にもなれて、ビールも飲める。

 

「おっさんになるって、捨てたもんじゃないぜ」

 

『十四才』の頃の自分に、そう言ってやりたい。

 

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18年前のライブだが、古びない。

古びるはずがない。是非、爆音でどうぞ。

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コメント

  1. ヤング より:

    こんばんは^_^

    知ってますよ、十四才♪

    僕は、ブルーハーツ→ハイロウズになった世代なので(笑)

    心は、十四才でも体は三十八才なので渓流を歩くと数日疲労感に襲われますヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

    釣り以外に、バンドでベースをやってるのでロッド→ベースに持ち替えたら、これまた十四才になれますw

    こちらは、疲労感には襲われないですが…

    ウェーダーが、やっと届いたので連休の最終日に行ってきます!

    1. しげる より:

      ヤングさん
      ご存知でしたか(^O^)
      バンドでベース!カッコいいですね(^^)

      疲労感、数日間残ったりしますよね。。。
      特に3月、4月は体がまだ渓流になれていないので筋肉痛がすごいです(>_<) ウェーダーおめでとうございます。 安全に、良い釣りを(^^)

  2. 中二脳派釣師 より:

    自分、渓流じゃない時も中二脳っす(笑)
    釣りの帰りに家の中に砂を落とし怒られます
    「これはただの砂じゃないんだ!西丹沢の綺麗な砂なんだよ!素人はすっこんでな!」
    鬼嫁の逆鱗に触れ、数分後コロコロを転がし掃除する姿は中二そのもの。。。

    1. しげる より:

      中二脳派釣り師さん(^^)
      僕も嫁によく中二病、さらに愛情表現が小学生男子レベルと言われます(^_^;)
      六甲のおいしい水みたいに言われていますが、西丹沢の綺麗な砂ですか。。。

      中二ランキングは右脳派さんの方が上だと思いました(^O^)
      参りました!

  3. ラオウのご主人様 より:

    ブルーハーツ世代なので彼らの歌はだいたいわかります。
    たまに聴きたくなりますね!!
    おニャン子クラブのコンサート会場でハチマキとパッピを着させてコールをさせたら僕も十四才です!(^o^)
    ん、ちょっと違う?!

    1. しげる より:

      ラオウのご主人様さん
      ブルーハーツ世代なんですね(^O^)
      なんだか嬉しいです(^^)
      時々思い出したように聴くと、また良いんですよね。

      おニャン子クラブですか!
      人によって、色んな十四才(青春の思い出)がありますね(^O^)

  4. 花屋のいちろー より:

    ブルハは大体曲しってるのですが、ハイローズは余りしらないなぁ(汗)。
    でも、竿を持てば童心に戻るってのはわかります!( ≧∀≦)ノ。釣りって幾つになっても期待感や感動、ワクワクやドキドキを与えてくれる素晴らしい趣味ですよね!!。
    釣りって本当素晴らしいですね!

    1. しげる より:

      花屋のいちろーさん
      ブルーハーツはご存じなんですね(^o^)
      ハイロウズも良い曲ありますよ(^^)

      そうなんです!期待感や感動、ワクワクやドキドキ!
      ロッドを握ると少年の心になりますよね(^^)
      特に渓流ルアーが僕にはしっくりきています(*^_^*)

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