一口に渓流釣り、渓流ルアーと言っても、人によって渓魚の好みは違う。
世の中に星の数ほどある沢山のマニア道。
全てのマニア道は極めれば極めるほど細分化されて、決め打ちになるものである。
渓流釣りでも、決め打ちをされる方もいらっしゃる。
イワナが大好きでひたすらイワナを追って源流に入る方。
恋をしたようにヤマメを追いかけ続ける方。
前世でニジマスに裏切られたのかと思うくらいニジマスをストーカーする方。
これらの方は渓流釣りにどんどんハマった結果、自分の中でしっくりくる感覚(魚種、釣り方)を見つけたのだと思う。
その結果、魚種を決め打ちで、
- 『源流岩魚』の道
- 『美麗ヤマメ』の道
- 『暴君ニジマス』の道
をひた歩かれる。
一方で僕はまだ『決め打ち』の域には達していない。
僕の釣りを『晴れ時々くもり』の天気予報のように言うと、
ヤマメアマゴ、
時々イワナ、
ところによってニジマス。
という感じである。
我ながら長い前振りだ。
要は先日尺イワナが釣れたので、今度はヤマメアマゴを釣りたくなっていたのだ。
GW前の4月の事だが、隣県に向かったのだ。
朝一番には、遡上魚(サクラマス、サツキマス)が釣れたら良いなと思って本流に向かった。
釣り場に着いたのは午前7時で、僕にしては早い到着だ。
にも関わらず、真新しい足跡が沢山あった。。。
その後も行く先々で足跡ばかりだった。
遡上魚狙いの釣り人、凄いなぁ。。。
そして開始早々に、手持ちの重いルアーを2個もロストした。
- Ⅾコンタクト63㎜(7g)と、
- コータックヤマメスプーン8g
Ⅾコンをロストしてから3投目で、ヤマメスプーンも根がかりでロストした。。。
普段はルアーを回収しやすい渓流で、さらにフローティングとか表層で釣っている。
なので去年1年間でロストしたルアーは5個くらいだ。
それなのに今年はもう3個もロストしている。。。
ロスト耐性が無いので凹む。
それにもう重たい、飛距離の出るルアーを持っていない。。。
手持ちのルアーだと、7gのメタルジグ以外はⅮコン50㎜と5gのスプーンが最も重い。
ロッドは相変わらず5ftのカワセミラプソディだ。
さすがに理解した。
準備不足にもほどがある!
移動することにした。
新規開拓で良型アマゴ!
本流から移動して、中流域の新規開拓をする。
3月と4月は新規の場所を探したり、行ってみたりするのにはいい時期なのだ。
まだ草や葦などが伸び放題ではないので入渓しやすい。
それに葦が川の目隠しをしていないので、川の様子を遠目に見やすい。
新規開拓は、ボウズになるかもしれない場所に時間を使って足を運ぶのだ。
自分の背丈より伸びた葦をかき分けて入渓するよりは、葦が無い方が新規場所に行ってみようという気になりやすい。
車を走らせて、以前から目星を付けていた新規場所に到着した。
ここは車を停めてから少し歩く。
なのでポイントに行くのを『めんどくさいなぁ』と思う場所だ。
実際、僕もこれまで行ってなかった。
だけど人が『めんどくさい』と思う場所は、竿抜けの可能性がある。
『本流は腕で釣る』と言われるが、僕は腕がないので竿抜けを探して足で釣る。
自分にそう言い聞かせて、車から降りてしばらく歩く。
ポイントが3つほどあり、1つ目は魚の姿がない。
2つ目のポイントも1投目は反応が無かった。
魚いないのかなと思いながら、2投目で手応えが!
良いサイズだ!
流れの中なのでドラグが出たりしながら、ゆっくり寄せる。
ネットイン!
太いアマゴだ!
顔もなんだかふてぶてしい!
一緒に写っている不器用ルアー『小法師』は約60㎜弱ある。
もしかしたらこのアマゴ、尺あるかも!?
そう思って胸ポケットにメジャーを探す。
すると、、、
メジャー忘れた!
僕は小さな渓流用のネットには、25cmと30cmの場所を芸術的に描いている。
しかしこの日使っている大きい方のネットには、何の印(しるし)も付けていなかった。
メジャーも目印も無いと、僕の目測は当てにならない。
帰宅後にサイズをきっちりと測るにはどうしたら良いか考えた。
すぐに思いついて、足元に落ちていた尖った石を手にした。
何をしたか?
こうやって印を付ければ、帰宅してから魚のサイズが測れる!
素晴らしいアイデアだ!
僕は自分の思い付きに酔った。
『尺あるかも?』と頭によぎったら、もうダメだ。
『尺あって欲しい』という人間の根源的欲求も刺激される。
すると希望的観測で『きっと尺あるはずだ』と思い込み始める。
なので浮かれて動画とか撮ったりしてしまう。
そして帰宅後、測ってみた。
測った寸法を見て、思わず関西弁が出てしまった。
尺ないやん!
ぎりでもなくて、28cm弱やん!
やっぱり僕の目測は当てにならない。。。
渓流で深場を攻めてみる。
話を戻して、このアマゴを釣ってから少し移動した。
移動先は小さな堰堤下で、ギラっとした魚の反応があった。
一瞬手応えを感じたがすぐに軽くなった。
バレたと言うより、のらなかった感じだ。
この日もそうだが、釣行日の前からしばらく良い天気が続いて暑かった。
もしかしたら堰堤を越えたい魚が、堰堤下で雨待ちしているのかな。
そんな事を考えながら、中流域から上流域に移動して新規場所を探る。
全然釣れない場所もあったりしながら、途中で大場所を発見した。
かなり大場所だけど、僕の苦手な深場だ。
『小法師』(フローティング)を投げるが、予想通り反応が無い。
朝イチでルアーをロストしているので、沈めるのは怖いが仕方ない。
コータックの岩魚スプーン(5g)を投げる。
スプーンの使い方は分からない。
着水後、沈めるためになんとなく何秒か数える。
それからなるべく浮いてこないように、ゆっくりと巻く。
すると途中で手応えが!
どこで喰ったのかさっぱりわからない!
放流魚だと思うが、今期スプーンで初めて釣った!
深場の釣り、沈める釣りは苦手というかよく分かってない。
僕は魚がルアーを追ったり反応したり喰ったりする瞬間が見たい。
なのでこれまでは水面ばかり攻めていたし、そのせいで下記の条件は苦じゃないのだ。
- 渇水
- 水がクリア
- カンカン照り
苦じゃない理由は、この条件だと魚やルアーが見やすいからだ。
だって増水してたり水が濁ってたりしたら、魚とかルアーが見にくいのだ。
話を戻すと、だけどやっぱり深場を攻めないと出てこない魚がいる。
それが明確に分かった一匹だった。
さらに車を走らせて上流に向かい、次に行きたい場所の目星を付けていたら夕方になってタイムアップ。
結局この日は、2匹で終了した。
だけど僕の地図は広がった。
新規開拓は楽しいし大事だ。
だけど実績がある場所に通うのもまた大事だと思う。
やっぱり全てはバランスなのだ。
うまくバランスを取って、新規開拓したり実績がある場所に通ったり。
それで分かることがあるはずだ。
バランスについて偉そうに語った。
しかし、ブログをご覧の皆様はこう思われたはずだ。
「じゃあお前は、仕事と家庭と釣りのバランスが取れているのか?」
そうツッコまれたとしたら。
背中を見せて、走って逃げる僕なのであった。。。
タックルデータ
ロッド:カワセミラプソディ TULN-502L
リール:シマノ 16 ストラディックCI4+ C2000HGS
ライン:PL-M64R PITBULL(ピットブル)4 0.8号
リーダー:バリバス ライトゲーム ショックリーダー 30m 2号
ルアー:不器用ルアー『小法師』、コータック岩魚スプーン
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私も脚で釣りたいところですが、脚も腰も目までも退化中。
ここ最近は仕事の合間という事もあって車降りて、即釣りできるお手軽フィールドで放流魚相手にしております。
そんな場所はおそらくは連休中に魚居なくなるので、足腰トレーニングして以後に備えなければ…
3110tkjさん
僕も足で釣った後の疲労感が抜けにくくなって困っています(^^;)
アクセスが良い場所は魚いなくなりやすいですよね(>_<) 関東のゴールデンウイ-クは特に、魑魅魍魎(ちみもうりょう 釣り人のこと)が跋扈(ばっこ)していると想像します(^_^;) 僕は3月4月でやっと体が少しずつ渓流に慣れてきた気がします(^^) お互いトレーニングがんばりましょう(^o^)
しげるさんは(文が)ホントに面白いですね〜!
ネットにギス印を付けるとは、なんと画期的な(≧∇≦)
それにしても良いアマゴで、傷を付けてでもサイズが知りたくなるアマゴです。28センチで思わず吹きましたが(すみません)、迫力は尺ですよ!
予備のラインやリーダーは持って無いですか?
僕もメジャーは持たないので、ラインで測って持って帰ってますよ!
1作目のランディングネットにセンチ刻みで刻印しましたがくどくなったので(笑)、僕のネットは尺ポイントにアワビをあしらってます(^_−)−☆
fujimuuuさん
お褒めのお言葉、ありがとうございます(*^_^*)
なんとかしてサイズ測りたくなるアマゴだったんです(^^)
ネットに傷を付けてサイズを後で測るのは、思い付いた時は「素晴らしいアイデアだ!」と自分で思いました。
ですがfujimuuuさんの予備のリーダーやラインで測って持って帰る方が、確実にスマートで素晴らしいアイデアです(^^;)
予備のリーダーは必ず持っているので、今後同じような事に遭遇したら真似させて頂きます(*^_^*)
ネットの尺ポイントにアワビ、拝見した時に素敵だと思いました(^^)
何らかの目安があるのって良いと思います(^o^)
海に降りそうな体高のアマゴ
良いなぁ
アマゴ釣ってみたいなぁ
淫獣課長さん
ふといアマゴで嬉しかったです(^^)
一宿一飯どころじゃない恩義があるので、こちらに来られる事があれば全力で接待致します(^o^)
アマゴ釣るまで神奈川に帰れまテン的な感じで(^_^)v
こちらで言うと酒匂川水系、数々の支流があり
酒匂川の支流の支流
世附だけでも家庭有りサラリーマンが全て入渓するには何年かかるか・・・
最近色んな方と釣りするようになりわかったのは
上手い人は何処に行っても釣るんですよね
ソウイウヒトニワタシハナリタイ!
右脳派釣師さん
沢山の水系や支流の開拓、数年以上かかりますよね(^^;)
嬉しい楽しみが沢山あると思いましょう(^^)
世附は飯田さんが渓流ルアー入門のDVDで釣っていたところですね(^o^)
同じ家庭有りサラリーマンなので、すごくわかります。
地図で見るとそんなに広く感じないのですが、実際入渓すると広く感じます。
上手な方はどこに行っても釣るんですね(>_<)
ソウイウヒトニ、ボクモナリタイ!
しげるさん~♪ こんにちは~! ボクも本流はちょっと苦手ですー((+_+)) どこに魚がいるのやら~??? でもそろそろこっちは戻りヤマメシーズンなんであきらめないでガンバりますー♪ それにしてもほんとにふてぶてしい顔したアマゴですね~(^^)/
しげさん
こんにちは!
本流、広くてポイント絞りにくいですよね(>_<) 僕も全然分かってないです(^^;) 戻りヤマメシーズン!!魅力的な言葉ですね(^^) アマゴの顔、そうなんですよ。「お前釣りやがってこの野郎。早く放せよオラ」とか言いそうな顔です(^^) お互い、ハイシーズンを楽しみましょう(^_^)v
くっそ
足で釣るつもりで1日歩き倒したのに
ノーフィッシュ(TT)
どんな時でもツレルヒトニワタシモナリタイ(TT)
淫獣課長さん
1日お疲れ様でした(^^)
かなり確率高く、釣りの途中でカフェでお茶(パフェも)を挟んだりされる淫獣課長さんの心の余裕。
ソウイウトコロヲミナライタイデス(^o^)
オチがほんと秀逸!
この春の芦ノ湖ミノーイングシーズンもぼちぼち終了の予感。
平成最後の日、荒天で期待して芦ノ湖行ったのですが
40イワナで1尾で終了でした。私もそろそろ世附川に行こうと思います。
新横浜の佐々木さん
オチ、褒めて下さってありがとうございます(*^_^*)
芦ノ湖そろそろ終了なんですね!
というか40イワナって十分凄いと思います(^o^)
そろそろ渓流のスイッチ入るんですね(^^)
こちらはGW中のほとんどの日が暑いくらいで、急に渓魚が元気になって引きが強く、反応が早くなっています。
シーズン楽しみましょう(^o^)
僕も腕がないので足で稼ぐ派ですね(汗)。しかも、車で移動とかしないでひたすら歩くのみ…(笑)。
タフって口を使わない魚に、テクニック等で口を使わす腕がないので、フレッシュで直ぐ食ってきてくれる魚を探しちゃいますね。なので常時プレッシャーの掛かってる本流は僕も苦手です(汗)。
花屋のいちろーさん
いちろーさんに腕はあると思うのですが、足の行動範囲が凄そうですね(^^)
僕も活性の高い魚を探して歩くタイプです。
本流、場所も絞りにくくて難しく感じます(>_<) 渓流と本流は同じトラウトでもかなり違いますね。