ルアーフィッシング 日本の鮭鱒釣り 

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好きになった女の子の『昔』が気になったことはないだろうか。

 

サンボマスターは、『あなたが人を裏切るなら、僕は誰かを殺してしまったさ』

というラブソングの中で、「今までの過去全てを僕に話して」 と歌った。

 

およそ今現在、存在しているものは女の子にしても、日本という国にしても、

世界にしてもフライパンやヒゲ剃りにも、当然歴史があるのだ。

 

こと『女の子』の過去に関しては、知らないほうが良いことも沢山ある。

いや、本当に。

 

しかし学校に少しでも通ったことがある人なら『歴史』を習っていない人はいない。

『歴史』に関しては世界中の学校で、勿論日本の学校でも教えている。

 

これだけ教えられている『歴史』が意味の無いものである訳がない。

意味が無いものだったら、世界中の学校で教えないだろう。

 

ワンピースでも ポーネグリフについて調べたオハラの学者が海軍に追われることはなかったろう。

まあそんな大袈裟な話ではなく、僕は歴史がわりに好きだし、色んな人が色んなことを歴史から学ぼうとする。

 

そしてそれは大体において昔から現在において一貫して奨励されている。

曰く、歴史は繰り返すし、人は過去から学ぶことができる。と。

 

それならば、渓流ルアーフィッシングにおいても学ぶことが出来るのでは?

まあ単純に、渓流ルアーに関しての読み物を読みたかった僕が探した本が、

 

『ルアーフィッシング 日本の鮭鱒釣り』  出版社 地球丸

 

アマゾンのページ
ルアーフィッシング 日本の鮭鱒釣り

なのである。

総ページ数224ページ、この本は、第1部と第2部に分かれているが、繋がっている。

 

第1部の1章では、北海道のルアー釣り、2章では湖のトラウトフィッシング、

3章では源流から渓流、本流のルアー釣り について書いてある。

 

第2部は『歴史と道具』として、4章で日本のサケマス釣りのタックル、5章ではハンドメイドルアーの黎明期、6章ではフック学と称してフックについて、7章では日本の近代鱒釣史、

最終章では開高 建 70年の銀山湖で閉めている。

 

書き手も、常見忠さんから、飯田重祐さん(アングラーズパブリック)や、

則弘祐(スポーツザウルス)、高田弘之さん、本山博之さん(AR-Sスピナー)など20名以上の著名な釣り師が執筆してる。

 

僕が特に読んでいて楽しかったのは、

ハンドメイドルアー黎明期や、日本のサケマス釣りのタックル。

 

スプーンやスピナー、ミノーで往年の名作が紹介されている。

ダーデブル、ハスルアー、などのスプーン、メップスのアグリア、やアブのドロッペン、パンサー、ブレッドン、セルタ、エトセトラ、ミノーもラパラやヘドン等々。

 

ロッド、リールも アブ アンバサダーや アブ カージナルなどなど。

 

僕は子供の頃、親父の本棚から、釣り〇三平を抜き取り、良く読んでいた。

ルアーフィッシングを初めて見たのは釣り〇三平である。

 

その当時くらいの話や道具なのかもしれない。

当時が古き良き時代なのかはわからない。古いリールとロッドに僕は惹かれない。

 

その時代に僕は釣りをしていなかった。

でも、なぜか古いスピナーには惹かれる。ミノーにも。

 

スピナー好きな僕は、渓流釣りを始めたときにブレッドンを買った。

なぜか、見たことのあるような、使った事のあるような気がしたのだ。

 

2個セットで700円前後、安くて、釣れた。いいスピナーだと思った。

また、フック学も面白かった。

 

フックの形や、色、サイズ、なぜ釣り針が刺さるのか、という科学的(?)なところからアプローチしていた。

個人的には書いている人が本山博之さん(AR-Sスピナーを作った人)であることも嬉しかった。

 

そして最後には、開高 建の銀山湖 である。

もうロマンを燃料にしか作られていない本である。

 

効率とか、追い求めていないのである。

この本はおおむね、『釣り方、テクニック指南』よりは『釣りの世界観、ロマン』とでもいうべき文章が楽しいのだ。

 

渓流ルアー釣りが上手になるというよりは、渓流ルアー釣りに行きたくなる。
という文章なのだ。

 

渓流ルアー釣りという特異な(?)趣味を持った方々なら十分楽しめる本だと思う。

 

だって僕たちは、お腹が空いて、魚を食べたいから釣りに行く訳では無いのだから。

 

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