皆さんは、こんな経験がないだろうか?
中学、高校の時、同じクラスに2年続けてなっていたのに接点が無かった女の子。特別可愛い訳ではない。
その子と席替えでたまたま隣の席になった。
時々話をしたり、消しゴムを借りたりした。
今まで顔は見ていて知っていたが、たわいもない話をしていた時のふとした笑顔を、髪を耳にかきあげた仕草をみた瞬間、家に帰ってもその子の事ばかり考えるようになった。
あるいは、
職場の同期の女性社員。これまで一緒に仕事もしてきて、仲は良いがあくまで『同期入社』の関係。
当然、女性としては見ていない。見ていないからバカ話も出来る。
ある日、いつもメガネの彼女が、コンタクトレンズにして出社してきた。
コンタクトをいじると、はにかんだ笑顔を見せた。
コンタクトの彼女がわりと可愛いなと気になって見ていると、歩いていた彼女が近くで書類を落とした。
拾うために屈んだとき、初めて胸元が少し見えた。
それから彼女と話すときに少し緊張するようになった。
何書いてるんだ、俺!
何が言いたいかというと、これまでまったく意識していなかった対象者(物)に対して、一瞬で甘酸っぱい感情を持つ。
また興味を持ったり、距離が縮むような事も人生にはままあることなのだ。
そして、僕の中で最近一気に距離が縮んで知り合いから、友達以上恋人未満くらいに駆け上がってきたルアーがあるのだ。
それは、スプーン である。
今年で渓流ルアー3年目になるのだが、まあこれまでスプーンはあまり使ってこなかった。
僕の渓流ルアー2年目は スピナー 、特に最強のAR-Sスピナーを連投につぐ連投をしていた。
その連投具合は、プロ野球ではなく、高校野球レベルの連投である。
3年目の今年は、渓流ミノーを使ってみよう元年に位置付けていた。
しかし、なぜか、渓流ルアー1年目のときからスプーンは持っていた。
僕が昔読んでいた釣り〇三平の中では、トラウトを釣るルアーと言えば、スプーンかスピナーがメインだった。
そのイメージもあったのかもしれないし、最初にルアーを揃えるのに、スプーンは値段が安いから買ったのかもしれない。
しかし買ったはいいけど、スプーンの操作に対する苦手意識はずっとあったのだ。
例外として、渓流ルアー2年目にハスルアーを使っていたことがある。
しかししばらくしてやめてしまった。それもスプーンへの苦手意識が影響しているのかもしれない。
スプーンへの苦手意識は、1点。
引き抵抗が非常に少ないのだ。
ちゃんとアクションしとるんかいな?と関西弁になる感じなのだった。
ブレードが回って引き抵抗があるスピナーばかり使っていた僕にとって、スプーンの引き抵抗の少なさはある意味恐怖だった。
そして引き抵抗の少なさも関係あるのか、ルアーがどの深さを泳いでいるかが全然わからない。
なのでゴリゴリ巻くと水面まで出てきてしまうこともあった。
さらにはアクションのさせ方もよく分からなかった。
よく考えると、使い続ければ慣れてきてわかることばかりだと思う。
だけど当時タダ巻きで麻薬のような釣れっぷりのAR-Sスピナーや、オートマで釣れるDコンタクトなどを使っていた。
そんな僕は、スプーンで魚を釣るのはとても遠回りに感じてしまっていたのだ。
スプーンを頻繁に使いだしたのは本当にごく最近で、いうなればここ2週間くらいの間である。
禁漁間も無くの時期から禁漁までの間だ。
そのきっかけになったのは、なんとなくダム湖とか用にスミスピュア5gを釣具屋で買っていたのと、やっぱりアマゴが釣れたからである。
僕はずっとストーカーのように追っかけていたデカめのアマゴが2匹いて、いつも同じ場所にいたのだ。
そして、僕の少ない経験値で考えるなら、多少深場にルアーを落とすと反応がある奴らだったのだ。
僕は10数回通った。
そして2回ほどはフッキングしたけどバラシた。
でも諦めずに通った。
この深場にルアーを送るのはあまり慣れていないので、Dコンタクトとかで根がかりにビビりながら恐る恐るやっていたのだが、1回追ってきても何投もすると追ってもくれなくなる。
そこで、タックルベリーで以前に買ってルアーケースの肥やしになっていた重くて安いスプーンを付けて投げた。
コータックの山女スプーン 8g
理由は2つだ。
①安いルアーだったし、最悪根がかりするくらい沈めて回収できなくてもダメージが少ない。
②スプーンというルアーを見ること自体が新鮮なのではないか?だから喰いつくのでは?
であった。
果たして、沈めるだけ沈めて、ゆっくり引いてきた
するとどうでしょう?(ビフォアー、アフター風に)
アマゴが追って来たのだ。
スプーンが良かったのか、沈めるだけ沈めたのが良かったのか。
とにかく追ってきてくれたのだ。
それから僕はスプーンを意識しだした。
女の子に例えると、『あれ、こいつ可愛いところあるんじゃない?』的な状況である。
これまでまったくその他大勢の職場の同僚としか思ってなかったのに、ちょっと意識するようになったのだ。
それからさらにスプーンを使ってみると、狙っていたアマゴが釣れたのだ。
参考ブログ シングルバーブレスフックに変えたルアーでアマゴを釣った!
ヒットルアーはスミスのピュア5gである。
一度釣れて、いい記憶が上書きされれば人間簡単である。
いや、僕は簡単な人間である。
もうこのときは、家に帰ってもふとしたときに彼女の事を考えている状態である。
そして僕は禁漁までにスプーンを多用することになる。
スプーンは良いと思って使ってみると、
①アップで投げても釣れるし、ダウンでゆっくり引いても釣れる
②ダウンで流れが強くても飛び出ない、流れに強いスプーンもある。
③キャストの飛距離が出やすい
④シングルフックである
⑤タダ巻きでいんじゃない? と最近思っている。
なのである。
実際、アップのスプーンはあまりやったことなかったが、やってみると釣れた。
まあそのコースにアマゴがいたからなのだが、それでも釣れると自信になって、良く使うからまた釣れるという良い循環になるのである。
アップで投げても釣れてくれ、流れにも強いし、沈めることも出来るし、スローリトリーブも出来る。
もしかして、スプーンて使いこなしたらかなり万能じゃないのか?
などと考えだしているのだ。
はっきりいって、もう惚れているのである。
しかし世は無常であり、もう禁漁に入ったホームリバーで平日の出勤前釣行は出来ない。
スプーンを思う存分試すのは必然的に来年になるのである。
どれだけその物事に、お金と時間を使ったかを人は経験と呼ぶ。
僕のスプーン経験は、来年に持ち越しである。
でも、スプーンについてはまたブログに書こうと思う。
だって、来年の3月まで暇(鬱々と)していますから!
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そのメガネ女子が後に釣りログ手帳を買ってくれた張本人だったのだ。
だったのだ?
せざもさん
残念ながら違います! (^O^)
完全に僕の創作たとえ話2件なので^_^;