僕は気が早い。
気が短いとも言う。
いわゆるせっかちである。
つまり、じっくり腰を据えて待てないタイプである。
この性格はルアー作りに関して言うとマイナスである。
ルアー作りはとにかく『待つ』という作業が多い。
ドブ漬けしてから次のドブ漬けまでの間や、塗装後に乾燥させる時間。
それ以外にもアイ(目)やリップ付けの接着など様々な待つ時間がある。
その数ある『待つ』時間を、『焦って』進めるとどうなるか?
まあ大体失敗する。
『失敗』に関してだけは定評がある僕が言うのだから間違いない。
そんな僕が、
「気が早い、まだ気が早い」
そう思いながらもブログに書きたくなってしまった。
何を?
ルアーのネーミングである。
試作を続けているルアーのネーミングを、ブログに書きたくなったのだ。
本当は試作ではなくてルアーが完成した時に名付けるものである。
だけど今年の春から考えていたネーミングを書きたくなってしまったのだ。
というのも、今回製作した試作がわりに良い感じだったのだ。
手応えというか、ルアーの産声を感じたのだ。
あっ、はい。
ご存じの通り親馬鹿なんです。。。
渓流用ミノーの製作
この秋に製作していたのは、
- 40㎜ちょいワンフックミノー
- 45㎜ちょいワンフックミノー
- 45㎜ちょいツーフックミノー
の3種類なのだ。
ワンフックミノーは試作2回目で、ツーフックミノーは試作3回目なのだ。
(参考ブログ:前回のワンフックと、前回のツーフック ともに釣果あり)
僕はルアー製作開始から完成まで約1ヶ月半近くかかる。
なので製作過程はダイジェストでお届けします。
バルサを削って、
アイは少しスレッドを巻いて接着剤を付けておく。
バルサも接着完了。
だいぶ飛んで、塗装の途中だ。
最近気に入っている緑金(みどきん)カラーと、久し振りにピンクアマゴだ。
と、ここで悩んだことがある。
ピンクアマゴの背中には黒点を描こうと思っていたのだ。
(黒点の例) 小法師 脹雀(フクラスズメ)カラー。
だけど黒点を描こうとピンクアマゴの背中を眺めた時に思った。
「珍しく背中が綺麗に塗れてるな。黒点描くのもったいないな。。。」
頭を黒塗りする前の写真。
断っておくが、一般的なハンドメイドミノーの水準で綺麗なのではない。
あくまで僕が塗ったにしては綺麗という意味だ。(ここ大事です)
だけど何だか、この背中はそのまま活かしたくなったのだ。
なので黒点は無しにした。
そして頭を黒塗りして、紅ほっぺまで塗り終わった。
そこで事件が起きたのだ!
この写真では分かりにくいかもしれないが、よく見ると分かる。
紅ほっぺが、色流れしたのだ!
アップの写真。
塗装の最後の最後でやってしまった。。。
理由はいくつか考えられる。
夏にルアーを作ってから1ヶ月半振りくらいに製作をした。
少し時間が経っているので色止め用の50%セルロースが濃くなっていたのかもしれない。
引き上げ速度も少し速かったのかもしれない。
せっかく綺麗に塗れていたのに。。。
紅ほっぺ塗装をやり直そうかと考えたが、これは自分用の試作である。
早く完成させて動きが見たいのでそのまま進める事にした。
ブログ冒頭で『焦ると失敗するから待つのが大事』とか書いた癖に、早く完成させたくなっている。
舌の根も乾かないうちに、とはこの事である。
まあ僕は『失敗』には免疫があるので、気を取り直して製作を進めた。
自作のアイ(目)を付けた。
そして仮リップを付けて、ひとまず完成!
リップはまだ仮リップなので綺麗にしてないです。。。
上から2つめ以外はワンフック
最近気に入っている緑金カラーのアップ。
ピンクアマゴのアップ。
パーマークをもう少し濃くした方が良かったかな。
その後、スイムテストをお風呂や家の前の川で行なった。
リップも何種類か試してみた。
その結果、ルアーの口が大きく開いた。
僕の試作ルアーはいつもこうなる。
その後、良い感じの場所を見つけてリップを取付けた。
そして実際に渓流で試したくなって自然渓流を活かした管理釣り場に行ったのだ。
ルアーのネーミングは?
実際に渓流で釣ってみると、新しい改善点がいくつか出て来た。
だけどなんだか少しだけ、ルアーの産声(手応え)を感じる事が出来た。
釣果写真の一部
結果、我慢が出来なくなったのでネーミングを先に書くのだ。
当初は春から試作を作っている45㎜ちょいツーフックに名付ける予定だった。
- 渓流ミノーの中では、
- サイズが小さめで、
- 重さは2gほどの、
- 渓流、小渓流用のミノーだ。
夏から40㎜ワンフックも作っているので、もし完成したら同じ名前でシリーズにしようか検討中だ。
40㎜~45㎜の小さなミノー。
そこからイメージしたネーミングは、
不器用ルアー、
『山椒』(さんしょう)なのだ!
あくまでイメージ図です。
もう分かった方もいらっしゃるかと思うが、由来はことわざからだ。
『山椒は小粒でもぴりりと辛い』
意味:体は小さくとも才能や力量が優れていて、侮れないことのたとえ。
40㎜~45㎜の小粒なルアーだけど、ぴりりとした『味』がある。
そんなルアーを目指して名付けた。
『味』は、
- 持ち味、
- 個性、
- 動き、
と言い換えても良い。
ハンドメイドのミノーなのでぴりりとした刺激というか、少しは癖があっても良いかと思う。
小粒でもぴりりと辛い山椒のような、
不器用ルアー『山椒』
自信を持ってその名前を冠する事が出来るようなミノーが出来たらいいなぁ。
今の試作ミノーはまだ、ぴりりとした『味』よりも『不器用風味』が強いけれど。。。
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ミノーネーミングは、かなり重要ですね(笑)
自分は、ミノー50mm&60mm シャッド 50mmの3タイプとも同じ名前にしてますw
ワンフックも、いい感じになりましたね!
ちょっと前に製作したシャッドがいい感じだったので、今新しく製作してます^_^
山椒も、来シーズンにバリバリ活躍ですね!
ヤングさん
ネーミング、重要ですよね(^^)
いいネーミングだと愛着もさらにわきます(^o^)
ミノーとシャッドも同じ名前なんですね!
こだわりのネーミングというのが感じられます(^^)
ワンフック、まだ改善点はあるのですがだいぶよくなってきました(^^)
山椒、早くまた泳がせたいです(^_^)v
今度のシリーズは山椒ですかぁ(^^)d。メインフィールドが源流域の僕としては仕上がりがとても気になるシリーズですね(^-^)
不器用ルアーと愛嬌のあるブランド名ですが、小法師、源氏とシリーズ名はしっかりと意味があり、その両者のギャップがまた良い合わさってますよね(^^)d
花屋のいちろーさん
ネーミング、ルアーがちゃんと完成するまで我慢出来ずに発表しちゃいました(^^)
『山椒』は、渓流~小渓流など小場所対応用なので、源流でも活躍してくれると思っています(^o^)
小法師、源氏も覚えていてくれてありがとうございます(*^_^*)
お褒め頂いて恐縮です!
胸を張って、山椒と言う名前を冠する事が出来るルアーになるように頑張ります(^_^)v