このブログのタイトルは当初、
『釣りという病との闘病記』だった。
しかし年々渓流ルアー率が高くなった。
というか、ほぼ渓流ルアーのみである。
なので昨年、『渓流ルアー釣りという病との闘病記』に変更したのだ。
そんな僕なので先日10月末に海上釣り堀に行ったのが、今年初めての海釣りなのだ。
以前ブログに書いたことがあるが、僕は会社の釣り部に所属している。
釣り部の活動は、年に2回ほど海上釣り堀に行くことである。
半年前の前回はパスしたので、1年振りに海上釣り堀に行った。
渓流ルアーが禁漁中なのでロッドを握るのは約1ヶ月振りである。
総勢6名で海上釣り堀に到着。
渓流ルアーでは昨年『右投げ右巻き』から『右投げ左巻き』に矯正した。
正直、もう矯正したことは忘れていたが思い出した。
僕の海上釣り堀用のロッドが『右投げ左巻き』設定だったからだ。
パワーゲームになるし、右巻きでやることにする。
朝8時スタート。
開始早々はチャンスなので、鯛を釣っていく。
ドラグ緩め設定で、鯛の引きでも少しドラグが出る。
数匹釣れる。
その後青物狙い。
活きアジを泳がせて、僕にもかかってくれた。
ウキが沈む瞬間、何とも言えない高揚感がある。
かかったのはカンパチで、良い引きを見せてくれた。
しかしその後沈黙。
結局、鯛5匹、カンパチ1匹なので良い釣果とは言いにくい。
この日は6人で行って、青物が釣れたのは3人だけという渋い状況だった。
いつも一緒に行く50歳の係長(釣り好き)に、これまではずっと釣果で負けていた。
しかし渋い状況の今回、初めて僕の方が釣れた。
なのですかさず係長に、
「係長より僕の方が釣れたので、次に一緒に行って僕より釣るまでは、
『しげる』じゃなくて『しげるさん』と、さん付けで呼んでくださいね」
と言ってから帰宅した。
我が家の嫁と子供は、鯛をそのまま焼く『鯛の塩焼き』が大好物なのだ。
なので僕の釣りで、釣り部を1番楽しみにしてくれている。
釣った初日の鯛は塩焼きにすると、あぶらがじゅわっと出てきて美味しいのだ。
なぜか翌日以降はじゅわっとならない。
下記、少し食べた後の写真ですみません。
お刺身は初めて、お刺身シートとやらを使ってみた。
確かに美味しい気はするが、僕は基本的に何を食べても美味しいという舌馬鹿なのだ。
釣った魚を美味しく食べて、お腹は一杯になった。
渓流が禁漁になって、久しぶりの釣り。
釣りは好きだし、楽しいのは楽しい。
鯛の手応えも、カンパチの手応えも味わった。
だけど、何かが違うのだ。
サイズの違う服や靴を、着たり履いたりしているような感覚だった。
渓流ルアーで感じるような、心の震えのようなものは感じられなかったのだ。。。
誤解の無いように書くが、海上釣り堀も奥深くて楽しい釣りだと思う。
海上釣り堀や管理釣り場より、海や渓流の釣りの方が高尚だというつもりは毛頭ない。
どんな釣りも奥深くて楽しくて、どれにハマるかはただの個人の趣味嗜好の問題だ。
僕の心のパズルにぴったりとハマるピースは、渓流ルアーだと言うだけの話なのだ。
カンパチはかなり強い、良い引きをしてくれた。
だけど僕はニジマスを思い出した。
そして鯛を釣り上げて、ヤマメアマゴイワナを思った。
カンパチや鯛には失礼な話である。
女の人で例えると、A子さんとしている最中にB子さんの事を考えているくらい失礼な話である。
魚を釣って持ち帰って、食べて美味しいのはカンパチや鯛だと思う。
だけど僕が渓流ルアーに行くのは、お腹が減ったからではない。
お腹が減ったなら渓流じゃなくて、スーパーマーケットに行く。
時間的にも、経済的にもその方が話が早い。
僕が渓流に行くのは、
お腹を満たしに行くのではなくて、
心を満たしに行っているのだ。
今回特に、そう思った。
しかしこれはかっこつけている訳ではなくて、カッコイイ事でもない。
人はそれぞれみんな、色んなものを好んだり依存したりして日々過ごしている。
ある人にとっては、それがギャンブルで、酒で、仕事で、恋愛で、買い物で、ゲームで、スマホで。。。
今の僕にとっては、それが渓流ルアーでブログでルアー作りなだけである。
そんなことを考えていると、ふと思い出したことがある。
もう15年くらい前だが、
『爆笑問題のススメ』
という深夜のテレビ番組があった。
爆笑問題と眞鍋かをりさんの番組で、ゲストに小説家や漫画家などの作家を迎えて話をする。
僕はあまりテレビを見ないのだが、これは好きでよく見ていた。
僕の好きな中島らもさんが出たり、昔よく読んでいた花村萬月さんが出たりもした。
花村萬月さんが番組で小説について言っていたこと。(あくまで僕の記憶)
「何を書いても、どんな物語を書いても一緒なんですよ。
結局、いつも書いていること(書きたいこと)は同じなんです」
花村萬月さんの小説を愛読していた当時20歳そこそこの僕が、大きく頷いたのを覚えている。
確かに違う本、違う物語でも、共通している芯になるものはいつも同じだったのだ。
そしてそのいつも同じ部分。
それが読みたくて花村萬月さんの小説を読んでいた。
自分のブログについても思うことがある。
僕が書いているのも、根っこにあることは大体同じなのだ。
「渓流ルアーが好きだ!」
とか、
「釣りが上手になりたい!」
とか、
「ルアーを綺麗に作れるようになりたい!」
などなど。
根っこの部分は毎回似たような想いでブログを書いている。
だけどブログを書き始めてから、書くネタに困るようなことは一度も無い。
これは僕の渓流ルアーへの恋わずらいのような気持ちが、ずっと冷めていないからだと思う。
渓流ルアーは、恋に近いものがあるのだ。
恋については、中島らもさんが下記のように書いていた。
「恋は病気の一種だ。治療法はない。ただしそれは世界中で一番美しい病気だ」
渓流ルアーも病気の一種で、僕は闘病中である。
サザンオールスターズは恋について『いとしのエリー』の中でこう歌っていた。
「言葉につまるようじゃ 恋は終わりね」
好きな人同士なら、好きな事なら。
会話なんていつまでも続くし、語り続けられるのだ。
だって見てください。
「海上釣り堀じゃなくて渓流ルアーに行きたい!」
ってだけで、これだけ書いてしまったのだ。。。
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渓流の魅力、凄く共感できます。
私もオフシーズンの海釣りにハマって、このまま渓流に行かなくなってしまうのかという時期もありました。
幼少より、無駄にキャリアだけはあるのですが、(40年くらい…)
その中で最も長くやってるトラウトフィッシング。
ルアー、フライ、餌、エリア全部やりましたが、渓流のルアー、フライはいつでも、どんな釣りにハマろうとも、必ず回帰してます。
なんていうのでしょう、一人で行ってもどっぷり浸かれるのが良いのか、気むづかしい美しい魚たちに会いたいのか、日常と掛け離れた環境に身を置けるというか…
あ、もちろん他の方に迷惑をかけることのないよう、安全には最優先を心がけたいです。
3110tkjさん
釣り歴長いですね!
ルアー、フライ、餌、エリア全てとは長いキャリアと情熱のなせることですね(^^)
渓流魅力、共感頂いてありがとうございます(^o^)
同じ釣りなんですが、他の釣りと渓流ルアーはなんだか違うんですよね(^^)
年々海釣り比率が下がってしまっています(^^;)
僕も他の方に迷惑かけず、安全に、ゴミを捨てずに釣りを楽しみます(^^)
渓流ルアーは楽しいですもんね!!
海釣りやバス釣りなどに行って見ようかなと思ってみたりしますが渓流やトラウトのいる湖に足が向いてしまいます。
渓魚に会いたい欲求に素直に従うべきでしょう!
管理釣り場へ行きましょう!!(^o^)
ラオウのご主人様さん
渓流ルアーしたい欲は、他の釣りで発散しようと思っても何か違うんです(^^;)
ラオウのご主人様さんは、オフシーズンも精力的にトラウトとお会いされているので刺激になります(^o^)
今年は管釣り行ってみようかな(^^)
真鯛にカンパチいぃですねぇ。釣り味良し、食べて良しの魚釣っておいて、それでも渓魚が良いだなんて贅沢ですねぇ(笑)
僕も色んな釣りやりますが、渓流釣りは特別ですね。五感を研ぎ澄まして遡行し、魚を狙う。自分の中の野生が目覚めるような…笑(僕だけかな?)。
花屋のいちろーさん
良い引きをしてくれましたし、食べて美味しかったです(^o^)
たしかに贅沢かもしれません(^^;)
でも共感頂いているみたいでありがとうございます(^^)
いちろーさんは特に野生が目覚めている感じがします(^^)
もはや僕の脳内イメージはジャングルのターザンに近いです(^^)
以前も言いましたが、僕の中ではヘビは食材には絶対ならないです(>_<)