やっと終わった!
何が終わったか?
仕事の繁忙期である。
僕の会社は2月末決算なので、棚卸しやその後の決算処理が3月始めに発生するのだ。
その処理が、今週で大枠終わったのだ。
仕事が片付いた僕はハイテンションだった。
嫁に向かって、
「今年は、本気で釣りをするから」
と宣言したのだ。
気持ち的には『しげる改』なのだ。
嫁は、
「じゃあ去年まではなんだったの?」
とツッコんできた。
僕は何も答えなかった。
だってザ・ハイロウズが『千年メダル』(超好き)の中でこう言っていたし。
僕が何も聞かないのは
答えなんかない方が 、その方がいいから
ちょっと例えが違うな。
だけど、僕はハイテンションなのでまあ良しとする。
そして本日、3月10日土曜日、僕は入れ込んでいた。
仕事の忙しいのが終わって、これから僕の春なのだ。
そして先週は尺イワナを釣ったり、僕にしては出来すぎの釣果を上げていた。
「さあ釣るぞ!楽しむぞ!」と気持ちが盛り上がりまくっていた。
例えるなら、漫画『花の慶次』の個人的名シーン、佐渡攻めのような気持ちだった。
釣って釣って釣りまくる、「修羅」になるのだ。
そして選んだ場所は、狙いすました隣県の某場所である。
これまた昨年、良い釣りをしたし、デカい魚を目視した場所である。(釣れてはいない)
男というのは、
『別れた昔の彼女は、今でも自分のことをちょっと好きだ』と思ってしまう生き物である。
そして釣り人というのは、
『前に目にしたデカい魚は、まだ同じ場所にいる』と思ってしまう生き物である。
大体いつも、男の想いも釣り人の想いも見当違いである。
昔の彼女は古い思い出をゴミ箱に突っ込んで、もう新しい彼氏のことしか考えていない。
前に目にしたデカい魚は、場所を移動しているか他の釣り人に釣られてしまっているのだ。。。
しかし僕は『男で釣り人』=(イコール)『付ける薬が無い馬鹿』である。
なので昔の彼女、もといデカい魚を見た場所に、狙いすまして向かったのだ。
9時半過ぎに到着して、水温を測る。
4度だ。
4度はいいのだが、天気予報では気温も上がらない。
冷たい風が吹いている。
そして前日の雨のせいか流れが強い。。。
この時期に渓流でこの勢いだと、アップは厳しい。
僕は基本、釣り上がりなのだが、サイドかダウンで攻めることにする。
しかし、まったく魚の影がない。。。
追ってきてもくれない。。。
さらに今日使おうと思っていた不器用ルアーが、こんな風になりがちだった。
おいおい、しげる!(僕のこと)
自作スイミングフック、ちゃんとチェックしとけ!
とツッコんでフックを小さいのに交換する。まだ絡むが確率は下がった。
そして引き続き釣り上がる。
釣り上がる。
釣り上がる。。。
まったく釣れない!
2時間少し経過して、魚影すら見てないのだ。
12時近くなり、フィッシングベストの背中に入れていたカツ丼を食べる。
川の水が綺麗だな~。
昼ご飯を食べてリフレッシュしても、まったく魚影が見られず。。。
昨年良い思いをしたり、デカい魚をみたのは夏なので、ここは夏の川なのかと思った。
川替えすることにして移動した。
かなり下った本流に近いところで初めて釣ってみる。
まったく反応無し。
ただ、3月は草が生い茂ってないので、新規開拓というか、新しい場所を見つけるにはいいと思った。
5~6月以降になると、草などで見えなくなる川が、3月は遠目にも見やすいのだ。
さらに川替えすることにした。
この時点で釣り開始から4時間以上経過。
そして移動して最初の方に、アタリらしきものがあるが、すぐにバレた。。。
その後反応があった場所!
釣り上がっての本当に小さな小さな堰堤のようなところだ。
ここでの一投目、魚の反応があったのだ。
反応があったと言うか、勢いよく僕のルアーを追いかけてきた。
魚はイワナだった。
ルアーを追いかけてきたイワナは勢い余って、体を川際の石の上に一瞬落ち着いたのだ。
ヒレ以外の体の8割くらいを石の上に乗り上げたのだ。
僕は体を水から出したイワナと目が合った。
イワナは一瞬、状況を把握できずにきょとんとした顔をしたが、すぐに、
「やべ、出ちゃった!」的な顔をして、水の中に戻っていった。
下記がイメージ図である。
僕はイワナにとても親近感を持っている。
こういう愛嬌があるというか、とぼけたところがあるというか、抜けているというか。
イワナなのでもう1回出てきてくれるかと再度ルアーを投げた。
だけどさすがに目が合っていたので、もう出てきてくれなかった。
体の8割以上を石に乗り上げていたのでわかるのだが、良いイワナだった。
サイズは25㎝前後。今年の放流物ではない。
釣りたかったが仕方がない。
イワナの愛嬌が見られたので良しとする。
一緒に飲みに行きたくなってしまうような、イワナのこの感じ。
場所は居酒屋である。
僕:「イワナ君、なんでも好きな物注文していいからね。嫌いなものとかある?」
イワナ:「大丈夫っス。自分、何でも食べるし、蛇でも食べると噂されています」
というような感じだ。
イワナと肩組んで一緒に酔っ払いたいのだ。
そんな妄想をしながら釣り上がる。
1度、ゆっくりと魚が近付いてきて、小鳥のように僕のルアーをついばんだところまで目に見えた。
しかし、かからず。
ルアーを見たら、こんな状態だった。
使っていたのは、不器用ルアー『魚骨』である。
これはかからない。
ちょっと準備について反省なのだ。
多いに反省しつつ、
ボウズで終わったのだ。。。
なんとか1匹は釣りたいと、その後も川替えして釣った。
しかし、午前9時半過ぎから16時半くらいまで約7時間ほど釣ってボウズだ。。。
先週の釣果はなんだったのだ。。。
まあ、これが実力である。
そして『狙いすまして』行った今回の釣行。
『狙いすまして』行ったのが良くなかったかもしれない。
先週の嫁との会話を思い出した。
仕事の昼休みに嫁がラインしてきた。
「嫌なことが沢山あるし、今のパート辞める」と。
僕は基本的に嫁の仕事や収入はあてにしていないので、辞めるのはいい。
だけど、帰宅して重い話を聞くのが気が進まないな~と思っていた。
なので、嫁の話を聞くときに、少しでも空気が明るくなるようにネタを考えた。
時は平昌オリンピックで、カーリング娘が盛り上がっていた。
嫁もなぜかオリンピックはすごく見ていて、カーリング娘も応援していた。
帰宅して嫁がパートの話をし始めた時に、カーリング娘的な相槌をしてみたのだ。
あくまで、雰囲気が明るくなればと思っての事である。
嫁:「今の職場は、こんなことがあって、、、」
僕:「そだね~」(北海道弁)
嫁:「やめてくれない?」(ちょっと怒っている)
ウケなかった。しかし僕は二の矢も準備していたのだ。
僕:「カーリング娘のマネだけに、よく滑りましたな!」
嫁:「そういうの、本当にいらない」(かなり怒ってる)
さらに嫁は続けた。
「あなたは、狙ったら面白くないのよ。狙っていない時に出るものが面白いの」
うん。
今日も、『狙って』釣りに行ったからダメだったのだ。
『狙った』からスベッて釣れなかったのだ。
ボウズをくらって、逆に少し落ち着いた。
これからは、『狙わず』に自然体で釣りに行くのだ。
嫁が『狙ったらダメ』というなら、そうなんだろう。。。
ちなみに明日の昼からは予定があるが、午前中に行ったらダメかと嫁に聞いてみた。
「11時までに帰ってくるならいいよ」
と言ってくれた。
良い嫁だな。。。
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繁忙期お疲れ様でした。これで心おきなく釣りできますね(笑)。
今回の釣行は残念でしたね(汗)。前回の釣行が神がかっていたので、2釣行合わせてプラマイゼロって感じでしょうか(笑)。
でも、釣れなくても、やはりしげるさんのブログは面白いです。自分もしげるさんの様な文才がほしものです(^^;
これからが僕の春です(^^)
先週とのギャップがすごいですが、僕の実力が発揮された釣行でした(^^;)
いえいえ、文才とはとんでもないです(>_<) でも、褒めて頂いてありがとうございます(*^_^*)
喰わせきれずに、魚と接近しすぎたら「心を無にします」ドラコンボールのミスターポポのあれです。
ベテラン釣り師は「気化け石化け」ともいいます。
足元でヤマメがユラユラ泳いで付き場に帰らない時のドキドキ感、それはそれでたまりません!
1打席目ホームラン、2打席目ホームラン、ときて3打席目で空振り
大和市のほうから「わはは」と聞こえた気がします(笑)
今日も行ってるのでしょうか?
ワクワクo(^o^)o
ミスターポポのあれで分かってしまうのは、ドラゴンボールは凄いですね(^^)
しかしあれの類似系が「木化け石化け」とは初めて知りました(^o^)
空振りも空振り、思いきり空振りでした(>_<) しかしまだ大和市のほうは満足されていないようです(^^;) 今日は結果的には1時間少し行ったのですが、ブログに書かないでおこうかと思うほどのアレな感じでした(>_<)
わはは
しかしまだ足りません。
巨大ニゴイと格闘の末、ロッド折られてミノーを持って行かれる。
このくらいをワンセットでやってくれたら満足して仕事に励めます。
まだ足りないんですね(>_<) よほど色んなものがお胸に渦巻いていますね(^^;) ニゴイは僕の天敵ですので、あり得ない話ではないところが恐ろしいです(^^) 本日は封印したい内容だったので、来週以降でまた色んなものを渦巻かせてたいと思います(^o^)
忙しい中お疲れ様でした!
なかなか熱い釣行みたいで、しげるさんと釣りしたら面白いでしょうな!
ちなみに今日、不器用ルアーに魂が入りました!
ふふふ。。。
釣れるまで帰ろうとしないしつこさです。
女子にモテない釣りのスタンスです(^^)
不器用ルアーで釣って下さったんですね!
ブログ見に行きます!!!
こんばんは。源流専用ミノー(源流でしか通用しない)クヴェレー製作者のイェーガーです(笑)。
優美で気品や知性すら感じるヤマメと違い、イワナは本当に愛嬌がありますよね。
岸には乗りあげるわ、止まりきれずに落ち込みにダイブするわ。私もイワナが大好きです。
自作ミノーが前後のフックがあまりに絡んで仕方が無いような仕上がりになってしまった時は、私は思い切ってベリーのフックをOの字になるまでひん曲げて、バランサー用のダミーにする事があります。フッキング率は少し減るかもしれませんが、フック絡みはもちろん、根がかりの危険性もだいぶ改善されます。
でも、ベリーにフッキングする事も無いわけではないので、あくまでも苦肉の策って事で・・・。
いえいえ、クヴェレーは名前の由来からも、源流用というコンセプトがあって素敵だと思います(^^)
そうなんですよ。イワナの愛嬌が好きで、時々無性にイワナに会いたくなります。
テールのみの、男気一本フックですね!(^^)!
絡むのは釣りのストレスになるので、参考にさせて頂きます!
アドバイスありがとうございます!