ハンドメイドルアー製作に限らず、反省点というのはいくらでも噴き出してくるものである。
物事に直面しているその瞬間は、これ以上ないくらい真剣に考えているつもりだ。
だけど作業途中や終わった後に、失敗に気付いたり発覚したりする。
そして落ち込むのだが、よく考えると反省点が全く無いなんてことは何にしてもありえないのだ。
これはルアー作りに始まったことではない。
僕のような人間なら、人生の反省点など幾らでもある。
しかし人生の反省点は(困ったことに)後悔は特にしていない。
色々あったけど、その時の自分が選択して来たのだからしょうがないかなと思っている。
だけど、ルアー作りについては歯ぎしりしながら後悔してしまうのだ。。。
最近のルアー製作反省点
先日完成したのが初めて『鱒面』っぽくしたり、嫁が塗装した『爆釣』ルアーだ。
製作の途中や、終わった後に気付いた反省点がいくつもある。
ざっくり並べると、下記が反省点なのだ。
『塗装が下手』だとかいうのは除いています。
- クラック(ヒビ割れ)
- アワビシート(透けず)
- 構造線の位置(リップ付けにくい)
- リップの取付位置(動かない)
セルロースセメントのクラック(ヒビ割れ)
今回、クラック(ヒビ割れ)が起こってしまった。
クラックの原因は全面的に僕にある。
というのも前回完成の『鱒面』ではルアー製作段階で製作方法が少し枝分かれして、結果的にルアーに待ち時間(放置時間)が発生してしまったのだ。
その待ち時間の被害者は下記3のルアーである。
- アルミ貼り前に頭を黒塗りするルアー。
- アルミ貼りせずに下塗りでホワイト、レモンイエローするルアー。
- 上記の塗装、色止め完了を、ただ待っていた被害者ルアー。
3のルアーはなぜ被害者か?
1と2のルアーの塗装をして、色止めが完了するまでドブ漬けせずにずっと待っていた(放置されていた)からだ。
セルロースセメントはドブ漬け(ディッピング)の間隔が空くとクラック(ヒビ割れ)するのだ。
作業環境にもよると思うのだが、夏場は24時間以上、冬場は48時間以上置いておくとクラックが出る可能性が高くなる。
詳しいメカニズムはよく分かってもいないので置いといて、『時間を空け過ぎず』にドブ漬けする必要があるのだ。
前回製作ルアーでは、初めて塗装前に下地としてホワイト塗ったり、まだ2回目の挑戦の塗装前に頭黒塗りをした。
その結果、意識がそちらにばかり行ってしまい、塗装せずアルミ貼りに行くルアーが1週間くらい放置されていたのだ。。。
放置せずにドブ漬けをしていれば良かったのだが、そうするとコーティングの厚さが厚くなるし、足並み揃えて塗装に行きたかったし。。。
まあ完全に僕が悪いのだ。
アワビシートについて
実は『鱒面』ルアーにはアワビシートを貼ろうかと考えていた。
なので人生で2回目のアワビシート購入をしたのだ。
日本アワビの紫がなかったのでニュージーランドになった。
しかし買った後に、ふと思いついて調べたり考えたりして気付いた。
僕がしたいと思っていたのは、下地の塗装を反映せずにアワビを全面に押し出した、『思い切りアワビ』のルアーでは無い。
パーマークなど塗装して、その上からアワビシートを貼って下のパーマークが透けるような『透け透けアワビ』(なんかエロいな)の感じにしたかったのだ。
どうやらその場合、日本アワビの白色などを使うようだ。
購入したピンクとパープルでは透けないみたい。
なのでアワビシートは結局使っていないのだ。。。
構造線の位置、リップの取付場所
これもよく考えろという話なのだが、構造線の位置があまり良くなかった。
特に先端の、顔の方の位置だ。
ルアーのリップを付ける時に削るあたりに構造線が入ってしまっているルアーがあった。
その結果、リップの位置を動かせない、またリップ取付の穴が浅いという問題が起こった。
続けると、リップの取付位置が悪かったのか動きが出ないルアーもあった。
いくつかのルアーはリップの取付位置を変えて、動くようにはなった。
しかし最後まで動きが悪いルアーもあった。(まだお風呂スイムテスト段階だが)
このように、反省点がいくつもあったのだ。
反省点の解決方法、仕事は段取り八分と申します。
これまで書いてきた反省点と対策のようなものをあげるとしたら、
- クラック(段取り)
- アワビ(事前調べ)
- 構造線の位置(経験と事前の検討)
- リップの取付位置(記録、検証、経験)
簡単に言うと、よく考えて進めなさいという話だ。
経験や検証がいるものは仕方が無いが、クラックや、アワビ、構造線については対策がすぐ取れる。
というか、対策というほどのものではない。
クラックについては、ルアー製作をする際のスケジューリングをきちんと立てることだ。
ドブ漬けの間隔が空き過ぎないように。
先日ブログで書いたのだが、『作り散らす』ような製作の仕方を見直そうと思っている。
具体的には、1度に数パターン作ったり、数を作りすぎないようにするのだ。
そして1つのルアーに時間をかけるのだ。
もうすぐ渓流解禁もするし、釣りに行く時間が出来るのでルアー製作にかける時間も少なくなる。
なので、数や種類を控えるくらいで丁度良い。
アワビや構造線の位置のミスも、1つ1つのルアーを作るのに時間をかけて検討して、落ち着いて作ればミスは少なくなる。
まあ構造線については今回の失敗を覚えて置こう。
仕事は段取り八分とも言うし、最初に全体の流れや製作するルアーのイメージをしっかりと持つようにするのだ。
リップの取付位置は難しい問題だ。
だけど、『記録、検証、経験』のルアー製作の3Kを頭に入れておく。(僕が今作った言葉です。念のため)
関係ないが、『3K』って便利というか何でも当てはめられるような言葉だ。
例えば不器用ルアーを表現するのに、
『混沌、滑稽、奇態』の不器用3Kルアーとか。
き‐たい【奇態/奇体】の意味
[名・形動]普通とは違った感じを与えること。また、そのさま。風変わり。奇妙。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
いや、
『奇妙、奇天烈、奇奇怪怪』(きみょう きてれつ ききかいかい)
の不器用3Kルアーのほうがいいかな。
奇奇怪怪 キキカイカイ
[名・形動]《「奇怪」のそれぞれの字を重ねて意味を強めた語》きわめて奇怪なこと。また、そのさま。「奇奇怪怪な事件」
出典:デジタル大辞泉
本当は、
『器用で、綺麗で、格好良い』3Kルアーが作りたいのだけれど。。。
はあ~。。。
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