かつて『爆釣ルアー』という名前のルアーがあった。
覚えている方はいらっしゃるだろうか?
爆釣ルアーとは?
3年ほど前に、
- 僕が作ったルアーに、
- 嫁が塗装した。(絵を描いた)
それが爆釣ルアーである。
僕の似顔絵と、爆釣するようにBAKUCHO(ばくちょ?)と描かれている。
↓爆釣ルアー
『爆釣』ルアーについては過去ブログをご参照下さい。
(過去ブログ:嫁が塗装したハンドメイドルアー、『ポップ』と『爆釣』)
3年ほど前は嫁にルアー塗装をして貰ったりもしていたが、
- ここ2年ほどは塗ってもらってなかった。
- 僕は真剣に塗装に励んでいるし、
- 嫁も塗りたいとも言わなかった。
それが今年の解禁前に、不器用ルアー縁(えにし)の本流用を作っていた時の事だ。
嫁が唐突にこう切り出した。
嫁:「そろそろ嫁にルアーを塗って欲しいよね?」
(開口一番、塗って欲しいのが前提の話し方)
僕:「いや、塗装上手になりたくて真剣に塗っているから大丈夫」
嫁:「爆釣ルアー2021Verで釣りたいよね?」
僕:「いや、ほんとにお気遣いなく」
嫁:「何色ベースにしようかなぁ」
(僕の断りはなかったことになっている)
僕と嫁の力関係で言うと、
この会話をしている時点で勝敗は決しているのだ!
嫁が言い出した事を僕が止められるわけがない。
僕は泣く泣く縁(えにし)本流用のブランクを一つ差し出す事にしたのだ。
だけど僕だって真剣にルアーを作っている。
カラーだって色々と自分なりに考えながら塗っている。
ルアーを一つ差し出す者の権利として嫁に質問をした。
僕:「あの、塗りたいって言うからには構想というかどう塗りたいかはあるんだよね?」
嫁:「あると言えばあるし、ないと言えばない」
なんだその返答は!?
僕は嫁と禅問答がしたいわけじゃないんだよ!
心の中で激しくツッコんだが、すぐに諦めた。
どうせ何を言っても嫁は塗りたいように塗る。
それは変えられないのだ。
ならば嫁に思うように塗って貰おう。
「嫁の塗ったルアーで釣るから!」と言えば釣りに行く口実になるじゃないか。
僕は自分にそう言い聞かせた。
爆釣ルアー2021Ver
ルアー本体の色は嫁のリクエスト通りに塗った。
正直に言うと少し色流れしてしまったのだが嫁は許してくれた。
下地が塗り終わると、嫁はそのルアーにポスカや水性ペンでなにやら描き始めた。
描き終わった結果がこれだ!
前回の『爆釣ルアー』はBAKUCHO(ばくちょ?)だった。
これについては3年前に、
僕:「これだとばくちょじゃないの?」
と質問していた。
その当時、嫁は珍しく顔を赤くして黙っていた。
そして3年越しの今回、嫁はUを付けたのだ。
あの時の会話を覚えていたのかと驚いた。
嫁の名誉のために言うと、嫁は地元では進学校と言われる高校を出ている。
偏差値的な話で言うと僕より嫁の方がかなり高いのだ。
そして逆側はこんな風になっていた。
僕:「なんでマキシマムトマトのシールを貼ったの?」
嫁:「あなたが元気に釣りが出来るように!」
本当に嫁の偏差値が高いのか不安になってきたが、
- 僕の体力を心配してくれての、
- 体力全回復のアイテム、
- マキシマムトマトなんだろう。
嫁の優しさと思う事にする。
そしてルアーの尻尾部分の下にはこう描かれていた。
つまりこれが、
爆釣ルアー2021Verなのだ!
スペック的には、
- 70㎜ジョイントミノーで、
- ルアー本体のみで4.8gの、
- フローティング。
というか不器用ルアー縁(えにし)の本流用を嫁が塗ったのだ。
↓僕が塗った縁(えにし)本流用。
解禁前の小競り合い
トラウトアングラーならわかると思うのだが、
- スペック的には、
- 爆釣ルアー2021は、
- 小渓流にマッチしたサイズではない。
70㎜フローティングが小渓流で使えないとは言わない。
言わないがあまり使いやすいサイズではない。
少し遡って個人的解禁日前日(3月始め)の話だ。
僕の個人的解禁日は小渓流の予定だった。
しかし久し振りにルアーの塗装をした嫁は盛り上がっていた。
自分で塗ったルアーは可愛いのだ。
会社のお昼休みのLINEのやり取りからもそれがわかる。
↓僕も解禁前でテンション高い。
そして核心部に入る。
なんというか嫁の圧(プレッシャー)が凄い。
自分で作ったルアーはとにかく可愛いのは、ルアー作りをされる人なら分かるとは思う。
僕もその気持ちはわかる。
わかるのだが、僕は僕で渓流用の縁(えにし)を試したかった。
そんなこんなで爆釣ルアー2021を使わないまま約2か月が経った。
(2ヶ月間ずっと渓流ベイトを楽しんでいました)
その間に嫁は何度も、
「嫁ルアーのブログ書いた?」
「嫁ルアーまだ使ってないの?」
と普段は僕のブログに全く興味がないのに気になっているようだった。
そしてやっと使ってきたのだ!
爆釣ルアーで釣る!
とある釣行日。
爆釣ルアーで釣るまで違うルアーは使わないと決めて釣りに行った。
早朝からしばらく釣り歩く。
流れの中でルアー自体の動きは良い感じだ。
これは釣れるはずだと思った。
そしてとある場所で手応えが!
バレるなバレるな。。。
ネットイン!
釣れたのは20cmちょいの放流アマゴだった。
↓21アルテグラで釣ったのも初めてだ。
放流アマゴでも爆釣ルアーで釣れて嬉しいのでアップの写真!
嫁にLINEすると、嫁の機嫌が良い時に出る「ふふーん」という口癖が連発だった。
やはり自分の塗ったルアーで釣れると嬉しいのだ。
この日釣れた20cmちょいの放流アマゴ一匹。
その一匹が僕と嫁の特別な一匹になった。
その一匹に至るまでの背景があれば、どんな魚でも特別な一匹になる。
トラウトルアーやルアー作りの楽しさはこの背景があるからだ。
サイズだけじゃない嬉しさ。
それが楽しめるからトラウトルアーとルアー作りがやめられないのだ。
この日の早朝に釣れた放流アマゴ一匹で僕はなんだか満足してしまった。
満足したからという訳ではないが、この日はこの一匹以外は釣れなかった。
それでも僕の心は満足していて悔しくなかった。
だって嫁塗装の爆釣ルアーで釣れたから。
だけどこうも思った。
「爆釣ルアーや縁(えにし)本流用で、次はもっと良いサイズで綺麗なアマゴを釣ってやる!」
うん。やっぱり悔しいのは悔しい。
特別な一匹について語っておいてなんなのだが、釣り人の心というのは複雑なのだ。
そして帰宅後、爆釣ルアーでどうやって釣れたかを嫁に語った。
いつもの嫁なら僕の釣りの話はスルーなのだが、今回はちゃんと聞いてくれた。
釣りの話を聞いて貰えて嬉しくなった僕は、
嫁に塗装してもらうのも悪くないな。
そう思った。
夜が更けてから、
「嫁は僕にモテてるし爆釣ルアーは渓魚にモテててモテモテだね!」
などとしょうもない事を口走ったのは3杯目のビールのせいにしよう。
放流アマゴ一匹で楽しめる夜。
そんな夜も悪くないと思った僕なのであった。
使用タックル
ロッド:TXS-762ML
リール:21アルテグラC3000HG
ライン:ピットブル 4本編み1.2号200m
リーダー:VARIVAS スーパートラウト アドバンス エクストリーム ショックリーダー ナイロン 30m 8lb
ルアー:爆釣ルアー2021(不器用ルアー縁本流用)
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読んでて恥ずかしくなるくらいしげるさんと奥さまの仲の良さが伝わってキュンキュンしましたよ(笑)謎あいさつはぴゅーだけではなくぴゅのパターンもあるとは勉強になりました(*^^*)嫁ルアー2021視認性が良くて使いやすそうですね!最後気になったのですが、3杯目のビールのせいにしたあのセリフのときに奥さまは聞いてたのですか?聞いてたとしたら反応が気になります(笑)
あざらしさん
キュンキュンして頂いてありがとうございます(^^)
書いといてなんですがちょっと恥ずかしいです(*^_^*)
嫁の謎挨拶は色んなパターンがありますよ!(^^)!
ビールのせいの台詞は嫁は聞いていましたよ(^^)
反応はもちろん、
「ふふ~ん♪」
でした(^_^)v
うちの相方も色付けやりたいから私用にルアー組んでよって言ってきましたよぉ(^^;。
なんなんでしょぉねぇ。見てるとやりたくなってくるもんなのかなぁ??(汗)
僕なんて4つ作ってだいたい1つはボツになるので( >Д<;)、相方がカラーリングしたのがボツだったらと思うと……なかなかOKとは言いにくい……(._.)
奥さん作の爆釣ルアーでしっかり釣果をあげてるあたり流石です(^^)d
いちろーさんの奥様も色付けされたいんですね!(^^)!
僕は絵心が無いのでわからないのですが、少しでも絵心がある人は塗ってみたくなるものかもしれませんね!
奥様が塗ったルアーがボツだったらという思い、わかります!
僕のブログ通り、もし奥様が塗られたら釣果を求めると思いますよ(^o^)
ハンドメイドのしかもプロトはどうなるかわかりませんもんね(>_<) 爆釣ルアー、ありがとうございます(*^_^*)