「最良の仕事の日よりも最悪の釣りの日の方がまだマシである」
これはニュージーランドの諺(ことわざ)なのだ。
雨と釣り人の性(さが)。
とある週末の釣行日前日。
僕は嘆いていた。
「今年はなんで、週末や祝日になると雪や雨が降るのだろうか?」
土曜日は釣りに行けて、日曜日には予定がある。
だけど土曜日の天気は雨だ。
- しかも時期は3月で、
- 今年はまだ雪が降ったりもしていて、
- まだまだ寒い。
釣行せずに見送るべきだろうか?
理性ではそう判断しているが、脳内では僕の『釣り人の性(さが)』が何やら呟いている。
「雨が降っているから、他の釣り人が居なくて釣れるかも?」
「雨で渓魚の活性が高くなってたり警戒心が薄くなって釣れるかも?」
理性と反対の意見が脳内で幾つも出てきたのだ。
だけど僕にはわかっている。
釣り人というのは、
どんな理由でも「釣りに行く!」になる生き物なのだ!
晴れたら晴れたで、「釣り日和だから釣れるはず!」と釣りに行く。
曇りなら曇りで、「晴れより魚の警戒心が弱まって釣れるはず!」と釣りに行く。
雨の場合も前述の通りだ。
これは酒飲みが酒を飲む口実に似ていて、
- 一月は正月で酒が飲める。
- 二月は豆まきで酒が飲める。
- 三月はひな祭りで、四月は花見で、、、
と理由は何でも良いから酒が飲みたいのと同じく、
理由は何でも良いから釣りに行きたいのだ!
まだ雪も降るような今年の3月に、
雨とわかって釣りに行く父親(僕)。
そんな父親に娘(今年高校1年生)はこう言った。
「お父さんはおバカちゃんなの!?」
娘の言葉を聞いた僕は、心の中で釣り人を表現する諺(ことわざ)を思い出していた。
「釣り竿は一方に釣り針を、もう一方に馬鹿者をつけた棒である」
娘よ、お父さんはおバカちゃんなので寒い雨の日に釣りに行くのだ。。。
3月の雨の釣行!
という事で寒い季節に雨も降る中、釣行先に車を走らせた。
到着すると、思っていたより強めに雨が降っている。
雨は覚悟で来たので雨合羽を着て入渓。
まずは馴染みの渓流でヤマメを狙う。
しばらく釣り上がるが、、、
全然反応が無い!
ルアーに反応する魚影すら見えない。。。
これは近い日付で誰か入ったかな?
雨に濡れて寒さに耐えながら苦労しているのに釣れないなんて、、、
(注:雨で寒いのわかっていて釣りに来たのは僕です)
2時間ほどかけて、何とか1匹だけ15㎝ほどのヤマメが釣れてくれた!
その後にトラブルが起きた。
キャストしようとしたら、
寒さでかじかんで握力が弱くなった手が雨で濡れて滑って、
ロッドが空中で回転しつつ流れに着水して沈んだのだ!
↓イラストby嫁
次の瞬間、ロッドは流れの中に沈んで完全に見えなくなった。
僕は一瞬、頭の中でそろばんをはじいた。
(ロッドが〇万でリールが〇万で、、、)
幸いだったのは大場所でもないし深さもない事だ。
ロッドが沈んだ白泡の流れの先の、平場の肩の部分を注視していたがロッドは流れて行ってはいない。
この流れの中かその近辺にロッドが沈んでいるはずだ。
3月の渓流の冷たい白泡の中に手を突っ込んだり木の棒で探ったりして、、、
何とか救出できたのだ!
ロッドの先端も折れてなかったので一安心だ。
(ブランシエラ48ulはグラスが入っているのでカーボンロッドより折れにくい)
しかし3月の渓流の水の中に手を突っ込んだりしてしたので体が冷えている。。。
(そもそも雨で体が冷えている)
その後も釣り上がるが反応はない。
退渓する事にしたが、寒いしもう帰ろうかと思った。
いや、このままでは終われない。
せめてもう少し渓魚の顔を見たい!
という事でイワナの渓流に移動したのだ。
イワナの渓流でオレンジベリー
イワナの渓流に移動したが、体は冷えているし疲れている。
そんな僕を、
イワナは癒してくれたのだ!
15㎝~20㎝弱のイワナが何匹も釣れてくれた。
最初に釣れたのはこの子で、
次に釣れたのはこの子だ。
サイズは出ないが反応は良くて、数は出てくれた。
釣り上がって奥に進むと、イワナのお腹のオレンジが目立つ子が釣れた。
この子は上から見るとわからないが、
お腹のオレンジ色がルアーのオレンジベリー塗装と同じくらい濃い。
続いて釣れたこの子はもっとオレンジベリーで、
ルアーと並べてみたが、同じかルアーより濃く見えた。
イワナには個性があって、
- 体白が白っぽかったり、
- お腹の色が濃かったり、
- 赤クチビルだったり。
イワナの個性に出会えるのは渓流釣りの楽しみの一つなのだ。
この渓流では数匹のイワナに出会えてから退渓した。
(サイズが良い子も居たがかけれなかった)
サイズを求めて次にもう一ヵ所釣行しようかと思ったが、
体は冷えて寒くて、風邪を引いてしまいそうに思えたので帰る事にした。
寒い雨の日に頑張ったわりには釣果はそこそこだ。
ロッドを落として無くしそうになったりもした。
だけどそれでも、
釣りに来て良かったと思っているのだ!
「最良の仕事の日よりも最悪の釣りの日の方がまだマシである」
ではないが、
最悪の釣りの日でも、
釣りに来れたのだから最悪ではなく良い日なのだ!
と思った僕はやはり、
『渓流ルアー釣りという病の患者』なのだった。
(使用タックル)
ロッド:ブランシエラ4.8ul
ライン:アーマードF+PRO 0.4号
リーダー:バリバス トラウト ショックリーダー 30m 1.5号
ルアー:不器用ルアー小走り(改)
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自分に置き換えて想像したら私も同じことをしてたと思います。そして嫁に報告したらしこたま怒られたはずです(+_+)とにかくしげるさんもタックルも無事で何よりです!その後も釣りを継続するのがさすがしげるさんですね(笑)冒頭の何かと理由をつけて釣りに行く気持ちすごくわかります!
やっぱりそうですよね!釣り人あるあるですよね!(^^)!
僕は嫁に絵を書いて貰うために報告しましたが、「無事で良かったね!」と言われました。(のろけてすみません)
だけど雨で凍えた件については「馬鹿じゃないの?」と言われました(>_<) タックル回収できて本当に良かったです!実はかなりの金額を手にして使っているんだと改めて感じました(^^;) 釣り人ってどんな理由も「釣りに行く」に繋げますよね! 共感頂けて嬉しいです(*^^*)
以前、僕も同じ状況でタックルを放り投げてしまった事があります。
仕方なくその日はそのまま使って、後日分解してみたら小砂利や砂鉄でまぁまぁひどい状態、ギア類を交換する羽目に…( ; ; )
まずはご無事でなによりですが
その辺りもどうかお気をつけて…
同じ状況ですか!渓流ベイトあるあるかもしれませんね(^^;)
小砂利や砂鉄、、、
見なかった事にしたいですが、出来ないやつですね(>_<) 分解する必要がありそうですね。。。 アドバイスありがとうございます!(^^)!