ハンドメイドルアー作りにはすごく時間がかかる。
じゃあ何に時間がかかるのか?
1番時間がかかるのは、
ドブ漬けなのだ!
ルアー作りとドブ漬け
ドブ漬けとはルアーを溶剤に漬けて引き上げる作業を言う。
また前提として、
- 僕のルアー作りは、
- 最初から最後まで、
- セルロースのみだ。
僕はあの有名なザンマイルアーズさんのザンマイセルロを使わせて頂いている。
↓すごく良いセルロースです!
そして塗装にはMr.カラーを使っている。
なので他の溶剤や水性で塗装されている方には今回の話は当てはまらないのでご注意下さい。
このドブ漬けなのだが、
僕の場合は、
- ルアー製作開始から完成までに、
- 純度100%のセルロースと、
- 半分に薄めたセルロースを使う。
それらを合わせたドブ漬け回数は25回~30回近くなるのだ!
これがルアー製作に時間がかかる大きな理由の一つなのだ。
というのも1度ドブ漬けしたら溶剤(セルロース)が乾いて硬くなるまで時間を置く必要がある。
なのでドブ漬けは1日1回が基本だと思う。
製作を急いでいる時でも、
- ドブ漬け後の乾燥時間は必要だし仕事もあるので、
- 朝の出勤前にドブ漬け1回。
- 帰宅してからドブ漬け1回。
どう考えても1日2回が最大である。
と言う事は、
- 僕はルアーの完成までに、
- ドブ漬けを25~30回するので、
- 毎日1回だとドブ漬けだけで約1ヶ月。
- 毎日2回のハイペースでも半月はかかる!
これがルアー製作に時間がかかる大きな理由なのだ。
僕は不器用なので、
- バルサを切ったり削ったり、
- アイ(構造線)を曲げたり、
- アルミの鱗付けをしたり、
- そのアルミを貼ったり。
それらすべてに器用な人より時間がかかる。
かかるのだがその作業は時間をかければ出来る類い(たぐい)のものだ。
例えば休みの日に朝から晩まで作業すれば人より時間はかかるが少しずつでも進む。
(接着材などを使う工程は時間を置く必要はある)
だけどドブ漬けは溶剤が乾燥したり固まるのを待つ必要がある。
なのでドブ漬けは時間があるから進められるという作業では無いのだ!
さらにドブ漬けは、
- さっと漬けて、
- ゆっくり引き上げる。
これが基本である。
(特に塗装した後はゆっくり引き上げないと色流れする)
なのでルアーを1回ドブ漬けして引き上げるのに、
- 僕は1分(60秒)前後かかるので、
- ルアーを10個作っていたら1回で合計10分かかる。
- それが完成までに25回するとして、
ドブ漬け作業だけで250分かかるのだ!
僕の時給を1,000円としたら、
- 250分=約4時間10分。
- ドブ漬け作業だけで、
- 約4,167円かかる。
- 1個あたり約416円だ!
セルロースに漬けて引き上げる作業だけでこのくらいの時間がかかる。
いやほんとに数多く作って販売されているビルダーさんは凄いと思う。
(今回自分がやってみて改めてそう感じました)
特に僕は関西弁で言うイラチ(せっかち、気が短い)である。
こういうゆっくりした作業とか待ち時間というのは苦手なのだ。。。
2回目ロットの製作!
続いて前回ブログでアルミ貼りまで進んだ2回目ロットの製作について書く。
↓前回ブログではここまで!
アルミ貼りしてドブ漬け重ねたら塗装なのだが、
ルアーの塗装もすごく時間がかかるのだ!
というのも塗装後に色流れしないようにするために、
- 1色塗るとエアブラシで色止め。
- その後50%のセルロースに1度漬けてから、
- 純度100%のセルロに漬ける。
↓右端は塗装時には使わない。
僕の工程を書くと、
- アルミの繋ぎ目を隠すために、
- シルバーを背中とお腹に塗って、
- 50%セルロに1度漬けてから、
- 100%セルロに1度漬ける。
1色塗る度に上記の50%と100%のセルロに漬ける。
なので続けて文章で書くと、
パーマーク塗ってから50%と100%セルロ漬け。
背中とお腹を塗ってから50%と100%セルロ漬け。
頭の黒塗りとジョイント部のシルバー塗りしてから50%と100%セルロ漬け。
目玉と目力付けてから1回100%セルロ漬け。
紅ほっぺ塗ってから50%と100%セルロ漬け。
塗装している時だけで50%セルロを5回と100%セルロを6回。
合計11回ドブ漬けしている。
1日2回ドブ漬けしても6日ほどかかるのだ。。。
またドブ漬けの回数は多ければ良い訳ではない。
ドブ漬けし過ぎると重くなってバルサの浮力(軽さ)が活かせなくなると思っているからだ。
なのでドブ漬けの回数はあまり増やしたくない。
増やしたくないが色流れが怖い。
- なので一色塗る度にエアブラシで50%セルロ吹き付けして、
- 50%セルロ1回と100%セルロ1回のドブ漬け。
これを行なっている。
(他の方がどうされているかはあまり知りません)
そんな流れで2回目ロットの塗装が完成!
2回目ロットの中から1つを生贄(いけにえ)にする。
その1つでリップ位置の確認と調整をするのだ。
その位置と泳ぎを元に仮リップ付け!
お風呂スイムテスト後に、
↓古いタイル貼りのお風呂は寒い。
近くの川でスイムテスト!
↓ロット毎に別のケースで保管、管理。
スイムテストの結果は、、、
4個は文句なしに合格!
あと3個もほんの少しリップ位置調整すればいけそうな気がする!
という事をしていたらあっという間にもう年末である。
3回目ロットも塗装は完成してリップ付けとスイムテスト待ち。
4回目ロットの塗装を年末年始の休みで進めて、1月半ばには完成する見込みだ。
今年のオフシーズンはずっと同じ型のルアーを作り続けた。
その結果が来年どうなるか。
楽しみでもあり不安でもある。
今年も1年間、いつもいつも長文のブログを読んで下さった皆様、本当にありがとうございました。
来年もよろしくお願い致します。
それでは、良いお年をお過ごしください。
「年末年始は飲み過ぎに注意してルアー製作進めます!」(^O^)/↓
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ものすごい手間と時間がかけられて不器用ルアーは産まれてくるんですね(^-^)大変だと思いますが無理をせず年末年始ゆっくり休んでください!私はこの1年を振り返ると不甲斐ない釣果だったので来年こそはしげるさん並みの釣果を目指して勉強したいと思います!今年も楽しいブログありがとうございました(^^)来年も宜しくお願いします!
僕が不器用なのを差し引いてもハンドメイドルアーってすごく時間がかかります(>_<) 自分がやってみて改めて思ったのが、定期的に販売されたり量を作られている方ってすごいという事でした(^o^) お気遣いありがとうございます!年末年始が4回目ロットの塗装のタイミングなので無理をしない程度にルアー製作に集中します(^^) 年空けて1月半ばくらいが僕の年末年始(ゆっくりするタイミング)です(^_^)v こちらこそあざらしのコメントに気持ちが助けられたり励まされた事がありました。 来年もよろしくお願いします(^o^)
ドブ漬けを、25〜30回もなされているとは!ビックしました。 プラモデルでもそうですが、塗装は焦ると必ず失敗しますもんね。 ルアー作りって根気と忍耐が必要なんですね、ブルブル。
締めのブログ更新お疲れ様でした。 来年もブログ楽しみにしております。
今年も残りわずかですが良いお年を。
ドブ漬け、地道な作業ですが繰り返しやっています(^^)
ルアー作りってほんとに根気と忍耐がすごく必要だと思います!
僕は性格的にも不器用的にも向いてはないのですがこのオフは作ると決めたので頑張ります(^^;)
今年も読んで下さってありがとうございました。
これからもよろしくおねがいします!
しげるさん今年一年お疲れさまでした!
今年渓流ルアーを始め、周りに釣り友が居ない中でしげるさんのブログが唯一こころの友でした。おかげさまで楽しく充実したシーズンを過ごすことができました!来年も楽しみにしています(*^_^*)
ドブ漬けがそんなに何度も必要とは驚きました!
何十回も重ね塗りをする輪島塗りを連想しました。まさに工芸品ですね!それにしてはしげるさんの時給がそれでは安すぎますよー(´∀`*)
それでは良いお正月休みをお過ごしください。
くんじーさんも今年一年お疲れ様でした!
周りに渓流ルアーをしている釣り友って中々居ないですよね(>_<) 僕もそんな感じで渓流ルアーのネット検索などを貪るようにしていた一人なのでそう言って頂けるとすごく嬉しいです(*^_^*) ドブ漬けはほんとに時間がかかります(>_<) ですがそのおかげで丈夫なルアーになると思うので強度と重さのバランスを取って行きたいと思います(^^) 僕のルアーだと輪島塗りと比べると申し訳ないですが他の方が作るルアーは本当に工芸品のようなものもあります(^o^) 僕の時給、ありがとうございます(^o^) くんじーさんも良いお正月休みをお過ごし下さい!
明けましておめでとうございます。
丁寧な仕事をすると時間がかかりますがユーザーからは信頼が得られると思いますよ。
合理的で効率よくは理想だけどなかなか難しいですね・・。
頑張って下さい(^-^)/
明けましておめでとうございます(^^)
ルアー作りはそもそも時間がかかるのと不器用なのでさらに時間がかかります(^^;)
嬉しいお言葉ありがとうございます!
丁寧な仕事になっていれば嬉しいのですが、時間をかけても人並み以下なのが僕(不器用)なので作りながらいつも悩んでいます(>_<) あと1~2週間で製作が一段落するので頑張ります!(^^)!
コメントめっちゃ遅くなりましたが、今年もよろしくお願いいたします。
にしても、ルアー作りに掛かる時間の大半はドブ漬けに消費されますよねぇ(^^;。僕なんかは色止めの作業がないので単調な作業で飽きてくる…ってだけですが、色止めがあると毎回色流れしないかと気疲れしそぉですね(汗)。まぁ、そぉいうのもコミコミでルアー作りなので楽しんでやらなきゃですね(^^)d
いちろーさん、今年もよろしくお願いします(*^_^*)
ルアー作りのドブ漬けの時間、わかって頂けますか!すごく嬉しいです!
僕なんかはドブ漬けで色んな失敗(気泡やゴミ、毛の混入、色流れなどなど)をするのでドブ漬けには苦手意識がすごくあります(>_<) セロニアス・モンクの『ジャズと自由は手をつないで行く』ではないですが『ルアー作りとドブ漬けは手をつないで行く』ので苦手意識克服したいです(^^;) 色んな事をひっくるめてルアー作り! 楽しまなくちゃですね(^o^)
しげるさん
はじめまして。
いつも楽しく拝見しています。
私も今年からルアー作りをしていまして、
いろいろな動画やブログで勉強しているのですが、
どうしても細かいところがわからず悩んでいます。
初歩的な質問ですが、教えていただけると嬉しいです。
「というのも塗装後に色流れしないようにするために、
1色塗るとエアブラシで色止め。
その後50%のセルロースに1度漬けてから、
純度100%のセルロに漬ける。・・」
と説明されていますが、
①エアブラシで塗装後、何分後にエアブラシで色止めするのか
②色止め後、何分後に50%セルロースのドブ漬けをするのか
③その後の100%セルロースにドブ漬けするのは何分後なのか
お時間あるときに教えていただけると嬉しいです。
私はしげるさん以上に不器用で、いらち(私も関西出身)です。
でも、自作ミノーで魚を釣り上げたいとの気持ちで頑張っています。
ルアーを造る前は、こんなにお金と時間がかかるとは思いませんでした。
塗装中は、家族の視線も冷たいですし・・・
そして今シーズンは不器用ルアーを使ってみたいです。
販売楽しみにしています。
それでは、失礼します。
北国のたっくんさん、初めまして!コメントありがとうございます!(^^)!
不器用で関西出身でいらちとは他人とは思えません!
僕の不器用具合は小学生の時の通知表で図画工作で1をとったり、字も絵も僕より下手な人は40年以上生きていて出会ったことがないという具合です(>_<) ルアー作り、時間もお金もかかりますよね!3,000円~4,000円払ってもビルダーさんが作ったルアー買う方が絶対にコスパいいと真剣に思います。 だけど自作ミノーで魚を釣り上げる楽しさはプライスレスだも真剣に思います。 塗装後の色止めの時間などですが、正しいかどうかではなくあくまで僕のやり方をご紹介します。 (僕はYouTubeをあまり見ないし、他のビルダーさんがどう作られているか知らないので) ①エアブラシで塗装後、何分後にエアブラシで色止めするのか? 塗装後の色止めは5分~10分後にしています。10個くらいルアーを作っている時には最後のルアーが塗装終わったらすぐにエアブラシでの色止めをしています。 ただしエアブラシでの色止めは3回にわけて吹いています。 ①1回目はルアーとエアブラシを15㎝前後くらい離して塗装部分に上下一往復しながら吹きます。塗装部分が背中だけでも上下一往復で3回はしています。(例:背中右側、背中真ん中あたり、背中左側)。1回目は距離を離して50%セルロを吹く理由は、いきなり近づけて強くセルロを吹くと塗装が飛ぶ(塗装が薄くなったり変化する)のを防ぐためです。 イメージ的には1回目でセルロの薄い保護膜を張って2回目以降のエアブラシ色止めに備える感じです。 2回目は10㎝くらいの距離で往復2回します。(先ほどの背中だけで3回でいうと往復2回なので上下で計12回吹きます)3回目も同じ距離で往復2回します。やりすぎかもしれませんが、ここまでやれば色流れはほぼ無いです。 ②エアブラシでの色止め後、何分後に50%セルロースのドブ漬けをするのか? ですが、気温にもよりますが12時間以上はあけてからしています。 厳密に12時間以上ではないですが、夜に塗装してエアブラシ色止めしたら翌日の朝に50%ドブ付け、朝に塗装してエアブラシ色止めしたら仕事から帰宅後に50%ドブ付けというイメージです。 ここはちゃんと時間を置いてするべきです。慌てて2~3時間などでドブ付けするのはやめた方が良いと思います。 ③その後の100%セルロースにドブ漬けするのは何分後なのか? は上記と同じく、50%ドブ付けしてから12時間以上あけてからが良いです。 上記の流れでドブ漬け時には60秒くらいかけてゆっくり引き上げると色流れはほぼしないと思います。 文章説明なのでイメージが湧かなければすみません(>_<) 色流れしないためにセルロ吹いたり50%ドブ漬け100%ドブ漬けしたりしますが、セルロエアブラシ吹きやセルロドブ漬けがあまり多くなるとルアーの動きが重くなるのでそこは考えどころでもあります。 繰り返しますが、ドブ漬けの感覚は12時間くらいあけた方が良いです。 少しでも参考になれば嬉しいです!
しげるさん
詳しく教えてくださりありがとうございます!
大変よくわかりました。参考にさせていただきます。
エアブラシは、塗装用と色止め用と二つお持ちですか?
洗浄とか毎回大変そうですが、慣れたらすぐにできるものでしょうか?
エアブラシは数年前に買っていました。
使うのは初めてなので、緊張しますが、
「失敗は成功のもと」くらいの気持ちでやってみようと思います。
私は妻から「あなたは何でも形から入るタイプよね」と言われます。
確かに、初めてのことでも少し高くても良いものを手に入れようと
思ってしまいます。ネットでしつこいくらいに調べてから良いもの(安く)を買います。
ちなみにタックルもしげるさんと似ています。
ロッドはブランシエラ4.8ul
(小渓流はスミス トラウティンスピン マルチユース TRMK-C423L)
リールは23カルカッタコンクエストbfs 左ハンドル
最近17カルカッタコンクエストbfs左ハンドルも新古品で買ってしまいました。
最初は17カルカッタコンクエストbfs右ハンドルを使っていたのですが、
キャスト後の根掛かりが多く、23カルカッタコンクエストbfs左ハンドル
を購入する際に売却しました。
でも、やっぱり17カルカッタコンクエストbfsほしくなって買ってしまいました。今季は両方使いながら頑張ろうと思います。
齢も50代半ばですので、流れが強い渓流は怖さもありますが、
今年も渓流釣りを楽しみたいと思います。
住まいが北海道なので、基本は入漁料がいりません。
もちろん入漁料が必要な川やダムもたまにありますが、
入漁料がいらないのは大きいです。
北海道に来られる際は、ぜひ連絡ください。
野生のニジマスやアメマスがいる良い渓流を案内します!
では、また自作ミノーができれば連絡します。
ありがとうございました!
参考になれば嬉しいです(*^_^*)
エアブラシはタミヤの0.3mmだけでずっと塗っていましたが昨年初めて0.5mmを買いました。(またブログに書きたいとは思っています)
理由は0.3mmで50%色止め用のセルロを吹くにはコンプレッサーの圧をかなり上げる必要があり、時間がかかるとコンプレッサーがかなり熱を持ってしまうためです。
0.5mmは50%色止め用を吹く専用にしてまだ数か月ですが、低い圧でも吹けるので使い分けした方が良い感じです。
コンプレッサーもこのブログの下部に載せている僕が使っているのは圧の変更可能ですが、圧変更が出来ない簡易的なものだと50%色止め用を吹くのは難しい気がします。
洗浄は毎回めんどうに思いますが、難しいものではないのですぐにできると思います。
僕も最初は(今でも)エアブラシの使い方や塗装下手なので、「えいやっ」でやってみてとにかく経験を積むのおススメします!
ブランシエラと17カルコンbfs、一緒ですね!(^^)!
ブランシエラもカルコンも良いですよね(*^_^*)
トラウト王国北海道の方なんですね!
北海道、憧れます!
もしお伺いする際は是非ガイドお願いします!(^^)!
また不器用ルアーが使いたいという嬉しいコメントもありがとうございました!
自作ミノー製作、楽しんでください(^_^)v