ハンドメイドミノーのバランスが天国から地獄で落ち込んだり

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ハンドメイドミノーバランス

 

前回ブログで購入したハンドメイドミノーを真似て製作してみた。

身の程知らずにも真似たのはザンマイソリスト40DDだった。

 

その真似して作ったミノーと一緒に、他のタイプのミノーも作っていたのだ。

 

作っていたのは、

  • 45㎜ツーフック(試作5回目)
  • 45㎜ワンフック(試作2回目)
  • 40㎜ワンフック(試作3回目)

という3種類のミノーたちだ。

 

前回製作したこのタイプのミノーには、かなり良い手応えを感じていた。

 

良い手応えに舞い上がってしまい、まだ完成してもないのにミノーのネーミングまで発表したくらいである。

 

この40㎜~45㎜のシリーズは完成したら、

 

不器用ルアー、

『山椒』(さんしょう)

 

と名付けるつもりなのだ。

(名前の由来などは前回製作ブログ参照)

 

前回完成した良い動きのミノーに、

少し変更点を加えて再度製作したのだ。

 

製作開始!

 

バルサを削って、

アイとウエイトを仕込んで接着した。

 

45㎜ミノーのワンフック、ツーフック。

ハンドメイドミノーバランス

 

そして40㎜ワンフック。

 

ハンドメイドミノーバランス

 

変更点は45㎜も40㎜も、

前回より少しウエイト(重り)を増やしてみたのだ。

 

前回はサスペンドのようなバランスだったので、少しシンキングよりにしてみたかったのだ。

 

追加したウエイトは約0.2~0.4gだけど、

  • 前回製作したのは、
  • ルアー本体のみで、
  • 45㎜で約1.8g、
  • 40㎜で約1.6gのミノーだ。

軽いミノーなので約0.2g~0.4g追加しただけで、約10%~25%も重くなった事になる。

 

ウエイトを増やした理由は、

  • 少しは沈められる方が、
  • 渓流での使い勝手が良いし、
  • 渓流でのキャスト、
  • 飛距離の事を考えると2g弱は欲しい。

そう思ったからだ。

 

ルアー製作は1ヶ月少し~1ヶ月半かかるので、一気に飛んで塗装からご紹介!

 

前回ブログのミノーたちと一緒に作っていたので、同じカラーなのだ。

脹雀(フクラスズメ)、ピンクアマゴ、緑金(みどきん)だ。

 

左が40㎜、右が45㎜。

ハンドメイドミノーバランス

 

そして紅ほっぺ(ほっぺの赤丸)を塗装!

 

ハンドメイドミノーバランス

 

自作のアイ(目)を45㎜に付けて、

 

ハンドメイドミノーバランス

 

40㎜ワンフックにも付けた。

 

ハンドメイドミノーバランス

 

リップを付けて、完成!

今回も自分的(不器用的)には塗装の手応えあり!

 

45㎜のミノーたち。

ハンドメイドミノーバランス

 

40㎜ワンフックも完成!

 

ハンドメイドミノーバランス

 

スイムテストの結果は?

 

(僕的には)塗装は満足出来る仕上がりになり、

ご機嫌な笑顔を浮かべていた。

 

そしてスイムテスト。

その結果、

 

僕から笑顔が消えたのだ。

 

スイムテストの結果は、

  • 45㎜ツーフックの1つは合格、
  • 他のミノーは全てボツ。

ちゃんと泳がなかったミノーは、リップの位置や大きさは変えて試した。

それでも全然泳がないのだ。

 

特に40㎜ワンフックの泳ぎがダメだった。

 

スイムテストの結果、合格したのは45㎜ミノーが1つだけだ。

1つは良い感じの◎だけど、あとは△だ、、、

 

ハンドメイドミノーバランス

 

40㎜ワンフックは2つとも✕だ。。。

 

ハンドメイドミノーバランス

 

今回の5つのミノーは、

  • 45㎜で◎が1つ。
  • 45㎜で△が2つ。
  • 40㎜は✕が2つ。

という結果になった。

 

前回作った40㎜ミノーが良い感じだっただけに、ショックは大きかった。。。

 

40㎜ワンフックの試作歴

 

落ち込んだ僕は、なぜ失敗したのかを考えた。

40㎜ワンフックは今回で試作3回目だ。

 

試作1回目は4つ作って、最初は全部✕だった。

リップの位置や大きさを変えて、なんとか泳ぐようになった。

 

試作1回目の製作ブログはこちら。

ハンドメイドミノーバランス

 

この試作1回目はかなりスリムな感じに削って、重さも僕にしてはヘビーなシンキングにした。

 

だけど最初の動きは全然ダメで、リップ位置や大きさを変えて使えるようになった。

渓魚は釣れたけど、癖があるというか使い方が限定されるミノーだった。

 

なので試作2回目(前回)は、

少しふっくらさせて(バルサを増やして)、ウエイトも軽めにした。

 

結果、2つ作って1つはまあまあで、もう1つはかなり良い感じの出来だった。

何度かリップの位置を試したので口周りはお目こぼし下さい。

 

製作ブログはこちら。

ハンドメイドミノーバランス

 

前回は軽いウエイトで良い感じの40㎜ミノーが作れたので、今回はウエイトを増やして製作したのだ。

 

その結果が、

全然ダメだったのだ。。。

 

何が悪かったんだろう?

 

ウエイトを増やした事か?

 

ブランクやアイに問題があったか?

 

僕はこれまでフローティングミノーをメインに作ってきた。

 

バルサの浮力を活かしたミノーとも言えるし、バルサの浮力に助けられてきたミノーとも言える。

 

だけどシンキングやヘビーなシンキング、

それらのミノーはバルサの浮力のサポートが少ないのかもしれない。

 

そしてバルサの浮力に対して重すぎるウエイト。

これはミノーの動きを破綻させるのかもしれない。

 

だけどたぶん、ウエイトだけの問題ではないとは思う。

ルアーのバランスがきちんと取れていれば重いルアーでもきちんと動くはずだ。

 

だけどとにかく僕はショックだった。

 

手を伸ばして何かを掴みかけたと思った瞬間に、その何かが手から滑り落ちて遠くまで行ってしまった。

そんな気持ちになった。

 

前回は上手く出来たのに、なんで今回はダメだったんだろう。

 

なんで?

なんで?

なんで?

 

何度目かの、

「前回は上手に出来たのに。。。」

を呟いていた。

 

そんな僕の後ろから、

高校時代の(心の)恩師の言葉が聞こえた気がした。

 

スラムダンク完全版21巻50Pより引用

ハンドメイドミノーバランス

 

「あ、安西先生!

バスケがしたいです!」

 

いや違う!

 

高校時代の心の恩師(安西先生)の名言を思い出して、僕は正気に戻った。

そしてこう呟いた。

 

「前回のミノーは良い出来だった。そして忘れよう」

 

今回失敗した理由ははっきりとは分からない。

だけど1つだけはっきりとしている事がある。

 

もう1度、前回のウエイトと今回のウエイトで製作する。

そうしないと、前には進めないのだ。

 

だけど今は12月も後半になっている。

来シーズンまでに使える時間は限られていて、ルアー製作には1ヶ月半近くかかる。

 

来シーズンまでに製作完了できるルアーは、あと1回しか作れないかもしれない。

 

僕には今年の締めくくりとして、45㎜ミノーの製作でやりたい事がある。

だからまずそれが終わってから、40㎜ワンフックをもう1回製作しよう。

 

来シーズンも、自分の作ったミノーで納得のいく渓魚を釣りたい。

自作ミノーで良い渓魚が釣れた時の、えもいわれぬ気持ち。

 

それを味わうために、シーズンオフにコツコツと、不器用を重ねてミノーを作る。

 

安西先生が言っていた。

「あきらめたらそこで試合終了ですよ」

 

僕にはルアー作りの腕はない。

だけどあきらめの悪さでは、三井寿にも負けないつもりだ。

 

(自称)安西先生の教え子として、

あきらめずにルアー製作に取り組むのだ。

 

僕のような安西先生の自称教え子って、全国に何万人いるのだろうか。

 

いや、何十万人かな。。。

 

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コメント

  1. あざらし より:

    ルアー作りお疲れさまです!スラムダンクのその場面をブログに利用するあたり、しげるさん相当スラムダンク読み込んでますね(笑)ボツになったミノー達のその後が気になります(^^;生まれ変わることができるのであればいいけど一回作ると後戻りは出来ないのかな(;_;)見た目すごく素敵なので渓流で投げたら食いついてくる魚いそうですよ(^-^)私は特にフクラスズメが大好きです(^.^)来シーズンまでに納得のいくルアー出来るといいですね!

    1. しげる より:

      あざらしさん
      スラムダンク、大好きです(^o^)
      人生で大切な事はスラムダンクから教わりました(^_^)v

      ボツミノーはリップの位置を変えたり大きさを変えたりして泳ぎを試すのですが、それでもダメならお蔵入りです(>_<) 作ったボツミノーからタングステンウエイトを取り出して新しく作るミノーに再利用した方が経済的ですが、僕はボツミノーでも切断したりはできなくて全て保管しています。 これまでの不器用を煮詰めたようなお蔵入り不器用ルアー保管ボックスに入れています(^^;) フクラスズメカラー、気に入って頂いてありがとうございます(*^_^*) 僕もこのカラー気に入っています。視認性も凄く良いです(^^) 応援ありがとうございます! やってみたい製作もあるので、頑張って作ります(^o^)

  2. ヤング より:

    失敗も経験ですね!

    自分は、50mm以下は製作してないので…小さくなる方がウエイトバランスが難しくなるんですかね?

    うまく泳がなかった時の、残念感はハンパないですw

    精魂込めて製作してるので、お気持ちお察ししますm(_ _)m

    また、トライですね♪

    自分も、年内最後にシャッドを少し製作します!

    コツコツ、やりましょう(*^ω^*)/

    1. しげる より:

      ヤングさん
      失敗の経験値だけは人より貯まっています(^^;)
      ドラクエのようにパララッパッパパ-とレベルが上がれば良いのですが(^^)

      ルアーの形にもよると思うのですが、小さくなるほどバルサの量が少なくなりますし、僕としては難しく思っています。

      1ヶ月以上かけて作ったルアーが泳がなかった時のあの気持ち。。。
      何回経験しても慣れません(>_<) はい。またトライします! ヤングさんはシャッドをよく作られますね(^^) お互い頑張りましょう(^_^)v

  3. 花屋のいちろー より:

    ルアー作りでこれ、これが怖いんですよ!。ここから不のスパイラルにおちいってしまいそぅで(。>д<)。
    がっかりした気持ちお察しいたします。

    これも、ルアー作りの楽しみの1つ、原因解明も謎解きみたいでこれはこれで面白いと思えるならいぃんですけどね(^^;。

    でも、しげるさんの感情がとても伝わってきて益々親近感がわいちゃいました。
    次作、どぅなるか!。楽しみにしてます(^^)d

    1. しげる より:

      花屋のいちろーさん
      そうなんです!これは恐ろしいですよ!
      1ヶ月以上もかけて製作したルアーが全然ダメな出来だったら。。。

      失敗には免疫のある僕でも心折れそうになります(>_<) ご指摘の通り、失敗から成功までの色んな過程が楽しくもあるのですが(^^;) 僕が不器用で製作に時間がかかるというのもあるのですが、とにかくルアー作りは時間泥棒です(^^;) 親近感!嬉しいコメントありがとうございます(^^) 懲りずにまた製作します(^o^)

  4. 3110tkj より:

    私は湖用9センチミノー完成しましたが、ダメです…
    ふわっとした動き目指しましたが、ふわっとしすぎてメバル用のシンペンみたいな動きで、アレで湖のトラウト釣るのは???
    リップ替えたりしてみますが、基本設計からし直しです…
    もう嫌になります。

    1. しげる より:

      3110tkjさん
      9㎝ミノー、納得行かない感じでしたか(>_<)
      小さいミノーも難しいですが、大きいミノーも難しいですね。。。

      1ヶ月以上かかって完成して、ダメならまた1から。。。
      どMの方じゃないとルアー作りって出来ないのかな?とたまに考えたりします(^^;)

      お気持ちお察ししますが、お互い挑戦しましょう!

  5. かわし より:

    先日の第10回ハンドクラフトエキシビジョンで、レコンキスタの作り方について、製作者の方にレクチャーいただきました。
    聞けば聞くほど、難しいことが分かりました。
    でも、それを参考に自分なりのものを作ってみたいです。
    かなりの死亡フラグですが笑

    1. しげる より:

      かわしさん
      ハンドクラフトエキシビジョンのブログ、書けば良かったと思いました(^^;)
      かわしさん以外にも現場にいかれた方はたぶんいらっしゃって、その方々の感想などが聞けたら嬉しいので(^^)

      というかレコンキスタの作り方!?
      それって剣の道で言う、宮本武蔵の『五輪書』(ごりんのしょ)じゃないですか!?

      超聞きたいので、こんどこっそり教えて下さい(^o^)

      でもやっぱり、死亡フラグでるくらいの感じなんですね。。。

      1. かわし より:

        ハンドクラフトエキシビジョンのブログは、まだ遅くないですよ!
        私も読みたいです。

        レコンキスタは、内部構造よりバランスが超ドM級にシビアみたいです。
        生産数が少ない理由が分かりました。
        『五輪の書』は、イベント参加特典と言うことで。。。

        1. しげる より:

          かわしさん
          エキシビジョンのブログはせめてイベント当日に書けていたら。。。という感じです。
          ちょっと時期を逸してしまいました(^^;)

          イベントに足を運んでもないのに便乗みたいになるのもどうかと思ったのと、色々一杯一杯で書けなかったので今回は見送ります。すみません(>_<) レコンキスタ、バランスがそんなにシビアなんですね! 生産数が少ないのと、動きがすごく滑らかと言う評判の理由が分かりました(^^) 『五輪の書』はイベント参加特典! 足を運ばれたからこそ得たものですから当然です(^o^)

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