厳しい3月に咲いた1輪の小さな花

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性懲りも無くとはこのことなのだが、3月最終釣行に行ってきた。

つい先日行った川に特別な意地悪をされた後だが、どうしても消化不良だったのだ。

 

消化不良の理由は当然、釣れていないからである。

ホームの鑑札エリアの、今年まだ行ってなかった川に行くことにした。

 

時間は、昼から夕方まで4時間ほど釣れる時間があった。

もうこの川は3年目なので、大体主要なポイントは分かっている。

 

下流からポイントごとに釣り上がる。

しかし、まったく釣れない。。。

 

というか、姿すら見えない。

前回も思ったが、こんな状況で4月、5月になると釣れるようになるアマゴはどこからやってくるんだろう。。。

 

実は川にはいるけど姿を見せてくれないだけなのか、どこかからやってくるのか。。。不思議だ。

3時間ほど反応なしで進んで、ちょっと上流のほうに移動する。

 

上流は小さなポイントの連続なので、そこを細かく当たってなんとか1匹を狙うのだ。

しかし釣れない。

 

休みの日の午後を潰して、嫁に行かせてくれ、子供にわかってくれと言って家を出てきた。

一人山の中をさまよい歩き、ひらすらルアーをキャストして4時間。

 

僕は何をやっているんだろうと思う時がある。

 




 

さらに、今年はまだ、初物の1匹を燻製にした以外、アマゴを食していない。

なので、家族からは釣って帰ってきてと言われているが結果が出ない。。。

 

そんなことを考えながら釣り上がる。

ハンドメイドルアーはシンキングからフローティングにチェンジした。

 

上流、源流用に作った4㎝程度のフローティングミノーである。

釣り上がる中で連続した小さな落ち込みの中にルアーを投げる。というか落とす。

 

落ちたルアーが反転流らしき流れにのっているように見えた。

少し流れのままにして、反転したあたりでアクション。

 

僕のルアーを追う影が見えた。

軽く合わせる。

 

次の瞬間、懐かしい手応えが。

数秒で釣り上げる。

 

サイズは20㎝弱だろう。

太ってもいない。放流されたアマゴだと思う。

 

でも、嬉しい。

 

 

家族からは持ち帰りの任務を与えられていた。

でも僕は、水っ気のあるところで素早く写真を撮り、迷わずリリースした。

 

しみじみと感謝の気持ちしかなくて、持ち帰って食べる気にはならなかったのだ。

断っておくが、僕は基本キャッチ&リリースが多いが、持ち帰って家族で食べることもある。

(うちの家族は年に2~3回で満足して、持ち帰り指示は無くなるが)

 

燻製器を作ったりしているくらいだからキャッチ&イートを楽しむ気持ちはある。

お腹が減ったから釣りに行くわけでは無いし、小さい魚まで釣れたものはすべて持ち帰りはどうかと思うが、釣った魚を食べるのは釣りの楽しみの一つである。

 

だから、持ち帰ることが駄目だと言っているわけでは決して無い。

誤解のないようにしておきたい。

 

単純に、この1匹は食べる気にならなかったというだけである。

ちなみに釣れた場所は下記の狭い落ち込みである。

 

 

まあ、自分の作ったフローティングミノーじゃ無くても、そこに魚がいれば、ルアーを放り込めば反応してくれるような場所である。

でも嬉しかった。

 

僕の苦しい3月を物語るような、4時間でやっとの1匹であった。。。

 

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