会えない時間が愛を育てる。渓流ルアー(禁漁期)はどうだ?

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まるで禁漁期の渓流釣り師、トラウトアングラーの気持ちを歌詞にしたような一節がある。

ザ・コブラツイスターズの名曲、『甦る人々』の出だしの部分である。

会 いたい時にあなたはいない。 今夜も月が側にいるだけ。

心の中に山と積まれた叫びは誰が 聞くのか。

この場合、『会いたい時のあなた』は、渓魚たちである。

『心の中に山と積まれた叫び』は渓魚に会いたいトラウトアングラーである。

渓流釣り禁漁期間

 

『会いたい時にあなたはいない』というが、

『釣りたい時に釣れない期間』なのだ。

それが、

『禁漁期間』

である。

 

およそ全国の河川で設定されている。

トラウトアングラーにとっては、『お正月』や、『クリスマス』より深く、心のカレンダーに刻まれている期間である。

 

「渓流に禁漁期間などなくて、いつでも渓魚を釣りに行けたら良いのに!」

 

トラウトアングラーなら誰でも一度は思ったことがあるはずだ。

 

しかし、遠距離恋愛の恋人たちのように、『会えない時間が愛を育てる』ということもあると思うのだ。

渓魚が釣りたくても釣れない、『禁漁期間』があるからこそ、トラウトへの愛が深まり、より濃くなるのもまた事実である。

 

織姫と彦星に学ぶ(?)トラウトアングラー

 

遠距離恋愛の達人、会いたい時に会えない二人の代名詞と言えば、

七夕の『織姫』と『彦星』である。

 

しかし、この二人がなぜ一年に一度しか会えなくなったのを紐解くと、驚くほど釣り人、トラウトアングラーが孕む危険性と似ているのだ。

 

出来る限り努力して短く引用します。

 

「天の川」のほとりに織姫という美しい織物を作るお姫様が住んでいた。

織姫のお父さんは天の神様で、織姫の織物を喜び、認めてもいた。

天の神様は織物ばかりする織姫の結婚相手を見つけようとしていた。

そこで牛使いの彦星と出会い、働きぶりに感心した。

 

そして織姫と彦星を会わせるとお互いに一目惚れで仲が良い夫婦に。

しかし、仲が良すぎて仕事をしなくなってしまった。

織姫の素晴らしい織物も、彦星の働きぶりも無くなってしまった。

要は、ラブラブ、イチャイチャのみの毎日である。

 

それに怒ったのは天の神様。

「二人がいくら仲良く幸せでも、仕事をしないのはいけない」

と織姫と彦星を天の川を挟んで離ればなれに会えないようにした。

 

しかし、会えなくなってしまい、二人は泣くばかりで仕事をしない。

困った天の神様は、二人が以前のように働くなら、年に一度会うことを許した。

年に一度会えるようになった二人は一生懸命働きだした。

 

これが七夕の織姫と彦星の話である。(諸説ある)

 

七夕の物語を、例えば『禁漁期のない』トラウトアングラー(例えば僕)に置き換えてみる。

  1. 禁漁期間がなければ一年中釣りに夢中。
  2. 釣り、ルアー作り、ブログに一年を通して夢中になる。
  3. さらに仕事、嫁、子供、その他エトセトラもある。
  4. 時間は限られており、比重は釣り関係にばかりに傾く。
  5. 結果、仕事か家族、もしくはその両方を失う。
  6. 現実は織姫と彦星のようにはいかず、悲惨な結末が待っている。

こうなることは目に見えているのだ。

 

とするならば、禁漁期は『天の配剤』というようなものである。

であるのだが、渓流釣り師、トラウトアングラーというものの業(ごう)は深いのである。

禁漁期間だから渓流釣りと離れているかというとそうではないのである。

 

『来期の準備』と称してルアー作りに勤しんだり、渓流釣りの装備やタックル一式その他を買い求める始末である。

さらには、このようなブログを書いたりするのである。

 

つまるところ、渓流に、河川に、『禁漁期間』はある。

あるのだが、じゃあ渓流釣り師、トラウトアングラーの、

『頭の中の禁漁期間』があるかと言われると、はなはだ疑問である。

 

渓流釣り師、トラウトアングラーという人種は、

『釣りに行けない期間も、釣りのことを考え続けることが出来る幸せな人たち』

であることは間違えないのである。

 

もしくは、僕のように『渓流ルアー釣りという病』にかかった重病患者たちなのである。

 

間違えなく重病患者の一人である僕は、

『渓流ルアー釣りという病との闘病記』を今日も書き散らしている。

そのことが、『釣りという病』に対しての『治療』になるのか『悪化』になるのかも、わからないままに。

 

 

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コメント

  1. 右脳派釣師 より:

    しげるさん、こんばんは!
    自分は先週あたりから禁断症状が出てますよ(笑)
    自分の禁漁ソングは「366日」とか「夢の途中」ですね。
    神奈川なのでまだ1ヶ月もたっていないのに重症です!

    1. しげる より:

      右脳派釣師さん
      禁断症状で管釣り⇒『ますます釣りに行きたくなる』のスパイラルですね(^^)
      「今日もあなたに会いたい」、とか「さよならは別れの言葉じゃなくて」ですね(^o^)
      自分の禁漁ソング、ありますよね(^^)
      僕もかなりの禁断症状が出ていますが、ルアー作って、さらに釣りに行きたくなってのスパイラルです(^^;)

  2. まさのり より:

    しげるさーん、右脳派さんはこないだ管釣り行って誤魔化そうとしてましたぜ 笑
    禁断症状はまだまだこれからが本番ですよ。
    つらいですねぇ・・・

    1. しげる より:

      堂々とした密告ありがとうございます(^o^)
      ブログにも書かれてましたね。僕も管釣り行ってみようかな。。。
      禁断症状、まだ始まったばかりですよね。
      冬を越して春になるまで冬眠したいです(^^;)
      エアヤマメ、ロッドが折れそうな引きでしたね(^o^)

  3. サバオ より:

    北海道はまだまだ渓流釣りできますぜー❗
    有漁料もないし釣り天国❗

    ヤマメとサクラマスは「縛り」があるけどそれ以外は常にフリー❗

    ただ、寒い、冷たい、釣れないという修行のシーズンでもありますが。。。

    1. しげる より:

      北海道、ずるい!!!
      やはり釣り天国、トラウト天国ですね。。。
      羨ましい。。。
      北海道の冬に渓流はかなりの修行ですね(^^;)
      男は黙って掲示板、書き込みありがとうございました(^o^)

  4. 右脳派釣師 より:

    まさのりさんっ、ち、違うんだからっ(汗)
    ネコに会いに行っただけなんだからっ!!

    しげるさん、先週まではミノーを眺めたりギジーや鱒の森を読んだりしてましたが
    今は熊鈴の音を聴いたりしてますね「チリ~ン」がたまらないんですよ。
    目を閉じて「チリ~ン」とね
    そうすると1秒で渓流へトリップ出来るんですよ!
    多分、○さのりさんより、自分のほうが軽症ですよ(笑)

    1. しげる より:

      右脳派釣師さん
      熊鈴の音を聞いてトリップ。。。
      確実に軽症ではありませんね(^^;)
      〇さのりさんよりどうかは非常に難しいですが、僕よりは重症です(^^)

  5. かわし より:

    「鱒々釣りに行きたくなる」とは、重症ですね(笑)
    私は早めの納竿した割には、禁断症状は出てないですね。
    DVD効果かもです。

    1. しげる より:

      重症でしょうか(^^;)
      遅れてくる禁断症状はひどいと言いますから(^^)
      僕も渓流ルアーのDVD見たりするのですが、よけいに行きたくなります(^^;)

  6. 花屋のいちろー より:

    こんにちは。
    僕も管釣りやら、他の釣り等をやりまぎらわせていますが、なかなか難しいですね(汗)。
    どの釣りもそぅですが、フィールドの独特の空気感は代替えできないものです。

    はぁ~、解禁まで長ぁ~い(汗)

    1. しげる より:

      こんにちは!
      他の釣りで、紛らわせられる部分と、そうでない部分ってありますよね(^^;)
      フィールドの独特の空気感は特にそう思います。
      解禁まで、長いです(>_<)

  7. sun より:

    イワナちゃんとヤマメさんに会えない私は、浮気中です。
    クロソイさん、アイナメ子、ヤリイカちゃん、ヒラメ嬢にワカサギ姫と遊んでいますが、彼女達には悪いけれどやっぱりのめり込めません。
    それは彼女達にもバレていて、ふとした時に「いいのよ、わかっているわ」と慰められる自分が辛いです。
    罪な私を許して欲しい。
    そして早く会いたい。

    1. しげる より:

      sunさん
      「こんな俺に惚れたお前(魚)が悪いんや」という台詞が聞こえてきそうです
      罪な男ですね(^o^)
      でも、めっちゃわかります(^^)

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