僕はにぶい性格というか、にぶい人間である。
大切な事にはいつも後から気付くし、人の細かな感情の機微などもわからない。
西日本豪雨から約2年
そんな人間なので、西日本豪雨から約2年経ってようやく気付いた事もあるのだ。
西日本豪雨は2018年の6月末~7月頭の事だった。
豪雨前と豪雨後では川の様相は一変していた。
「違う場所じゃないか?」
と思うくらい変わっている場所もあった。
そして翌年の2019年のシーズンを迎えた。
すごく心配だったのは、
「渓魚が戻ってきてくれるか、これまでのように釣れるのか?」
と言う事だった。
釣ってみると、
- これまでと同じように、
- 釣れた釣り場もあったし、
- 釣れなくなった釣り場もあった。
川はなんだか全体的に浅くなってしまっていた。
だけど変わらず釣れた釣り場でも、川の深さ以外にも変化があったのだ。
それにやっと今年(2020年)になって気付いた。
それは川際の葦(あし)の事だ。
以前のとある場所は、川際に葦が繁っていた。
人の背丈よりも高い葦が繁るので、伸びてくると入渓するのも釣りをするのも大変だった。
だけどその葦は、西日本豪雨で根こそぎ無くなった。
昨年(2019年)なんか、以前は川際に葦が沢山あった場所でも全然生えてなかったりした。
その事に気付いたのは、今年釣りをしていた時の事だ。
葦がなくなっていたはずの川際に、少しだけ葦が顔を出していた。
少し顔を出した葦をみて、以前の人の背丈より高い葦が繁っていた光景を思い出したのだ。
この川の葦は渓魚たちにとって大切な葦だったと思う。
- 葦があれば、
- 鳥などの外的に狙われた時に逃げ込めるだろう。
- 葦があれば、
- 釣り人も入渓が大変なので入る人も限られる。
だけど豪雨から2年経っても、葦は以前と比べると半分どころか3分の1も繁っていない。
僕は馬鹿なので、2019年には渓魚がこれまでのように釣れているだけで安心していた。
だけど葦だけの事を考えても、元のように繁るには何年かかるんだろうか。
そう思うと、大規模な自然災害にあった川が元通りではなくても元に戻るには長い年月がかかるのだ。
たぶん僕が気付いていない影響はまだ沢山ある。
予算の問題や順番も色々とあると思うが、豪雨後の2年近く経ってから行なわれている護岸工事というか川際の工事もある。
いろんなものが崩れたり壊れたりしたので、それ以前にもいたるところで工事が行なわれていた。
その影響もあると思う。
こく一部の限られたポイントでは渓魚は同じように釣れていたとしても、元通りではなかったのだ。
そして豪雨後に釣れなくなってしまった釣り場もあった。
豪雨の前の年までは良型アマゴが釣れていた場所だ。
尺は釣った事はないが、尺ありそうなアマゴを足元でバラした事もある。
しかしその場所は豪雨後から釣れなくなってしまった。
- 2018年の豪雨後や、
- 2019年には数回、
- 2020年5月にも1度行った。
豪雨前は行けば必ず良型アマゴが釣れていた場所だった。
だけど2019年に数回通った結果、1匹だけ小さなアマゴが釣れただけだった。
まるで豪雨後に釣れなくなった釣り場の代表のようになってしまっていた。
今年(2020年)の5月も1度丁寧に探ったが、アマゴの反応はなかった。
だけど今年は試そうと思っていた事があった。
- 釣れなくなった釣り場の、
- 少し上流や下流や、
- 近辺を探ってみようと思ったのだ。
豪雨から2年経って、今更の話ではある。
本当に今更だけど、
- 豪雨で川が変わってしまい、
- アマゴが居なくなったのではなく、
- 川の地形が変わったから、
- 付き場も変わったのでは?
という初歩的な仮説で釣行してみたのだ。
そこで僕が見たものは!
戻ってくれていたアマゴの姿だったのだ!
尺アマゴと僕の夢!
先日の事だ。
釣れなくなった釣り場の近辺を調査(釣り)をしていた。
するとあるポイントで、ロッドに「ブルンッ」というアタリがあったのだ。
明らかに魚のアタリだった。
ルアーか針に一瞬触れてかかりはしなかったが、ニゴイという感じではなかった。
トラウトのアタリの感じがした。
ここにアマゴがいるかもしれない。
そう思えるだけで調査(釣り)の集中力は増すものだ。
それから丹念に探っていくと、手応えがあって魚がかかったのだ。
これも明らかにトラウトの引きで、しかも良い手応えだ。
バレてくれるな。。。
そう思いながら何とかネットイン!
久し振りに釣れたのは、29㎝ほどのアマゴだった!
良いサイズで良い手応えだったのだが、ヒレを見たところ放流魚かも知れないと思った。
でも久し振りにこのあたりで釣れた一匹だ。
アマゴが居てくれているだけでも嬉しい。
一匹釣れると調査(釣り)をしていても気分が上がる。
移動した先で、口からよだれが出そうな大場所を発見した。
もうなんというか関西弁で、
「絶対アマゴおるやろ!おらんとは言わせへんで!」
とツッコミたくなるような場所だった。
だけど初めて見つけて初めて投げる場所だ。
ドキドキしながらライトニングウォブラー(スプーン)を遠投して、少し沈める。
出来るだけゆっくりと引いてくる。
僕はまだ魚の居場所が点でわかっていないので、線で探る癖がある。
必ずどこかでアタリがあるはずだ。
投げた距離の3分の1くらいを巻いたあたりで手応えが!
そのアタリは「ゴンッ」という感じできた。
手応えからして大きいと思った。
グングンと首を振っているのが伝わる。
バレるな。バレるな。
ダウンで川の流れの力も加わっているのもあるが、トラパラ(ロッド)の手応えが尺クラスだと伝えてくれている。
焦らず、ラインは絶対に緩めない。
足元近くで抵抗しようとしたが、なんとかネットイン!
30㎝ちょいの、ぎりぎりだが尺アマゴだ!
今シーズン2匹目の尺アマゴ!
先ほど釣れた29㎝のアマゴとサイズこそ1㎝ちょいしか変わらないが、手応えはかなり違った。
顔付きもすごくカッコ良い。
放流アマゴじゃ無さそうだ。
嬉しいので動画撮った。
(リリース下手ですみません!)
アマゴは居てくれた。
ただ、付き場が変わっていたのだ。
だから豪雨前によく釣れていた場所では全然釣れなくて、近辺を釣れば出て来てくれたのだ。
この尺アマゴが釣れてくれたおかげで、ある思いがより強くなった。
久し振りにアマゴが釣れたこの川。
この川での僕の経験や知識や情報網。(全てちっぽけなものではある)
それらを総合した結果、
僕はこの川にある夢を見ている。
笑わないで聞いてくれますか?
僕はこの川に、
40㎝アマゴの夢を見ているんです。
色んな事を総合的に考えて、40㎝アマゴの可能性はあると思っている。
居ても釣れるかはまた別の問題だけど、年に1~2回くらいはチャンスがあるはずだ。
その1~2回を、何とかものにしたい。
まだ夢かもしれない。だけど可能性はあると思っている。
西日本豪雨から約2年。
居なくなったと思っていた釣り場の近くにアマゴは居てくれた。尺アマゴも育っていた。
アマゴは強くて、弱い。
今回はアマゴの強い部分を垣間見る事が出来た。
弱い部分は人間がサポート出来れば良いと思う。
そう言っている僕は、何も出来ていないのだけれど。。。
(使用タックル)
ロッド:TXS-762ML
リール:シマノ 16ストラディックCI4+ C2000HGS
ライン:デュエルアーマード F+ Pro 200m0.8号ゴールデンイエロー
リーダー:モーリス ストリームショックリーダー30m 8lb
ルアー:ライトニングウォブラー 7g
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アーティフィッシャルでも言っていましたが、ありのままの河川環境だったら人が下手に手を貸すより、自然に任せた方が回復が早いってありましたし、台風の被害から復活するのを願うばかりです。
日本の河川ではありのままってのはなかなかあるものではないですが、それでも魚の着き場や葦の分布域が変わっても、ある程度元通りになってくれる事を信じたいですね!!
花屋のいちろーさん
アーティフィッシャル、見て下さったんですね!
嬉しいです(*^_^*)
そうですね。下手に人が手を出すよりは自然に任せたほうが良いことも沢山あると思います。
今回の釣行で付き場が違っていたのがわかったのは発見でした!
先日まではそれがわかってなかったので、「昔は釣れていたのに今は。。。」という年配の釣り師さんのような台詞がずっと頭に浮かんでいました。
何年かかかるかと思いますが、葦やその他、出来れば自然災害前のようになって欲しいと思います(^^)
あっ、書き忘れました(汗)
40UPのアマゴ、しげるさんならそのうち釣っちゃうような気がします!!。僕なんかより凄腕の釣り師ですからね(^^)d
花屋のいちろーさん
嬉しいコメントありがとうございます(*^_^*)
40㎝アマゴ、今は夢ですが現実にしたいと思っています(^^)
時間はかかるかもしれませんが、ブログに「釣ったど~!」と自慢げに書ける時がくるのをお待ち下さい(^o^)
ただ1点だけ、いちろーさんより凄腕ではないですよ(>_<) 僕は不器用釣り師です(^_^)v
しげるさんとアマゴとの会話聞きたかったなぁ(笑)動画のアマゴ銀化してるんですかね?角度の問題かもしれないですが銀色に輝いてかっこいいです!西日本豪雨は凄まじい量の雨だったのでたくさんの川がものすごいダメージを負ってしまったですもんね(;_;)少しずつ以前の姿を取り戻していただきたいですね!40センチのアマゴきっといますよ!出会えること祈ってます(^-^)
あざらしさん
先日の尺アマゴとの会話、楽しんで下さっていたんですね(^^)
嬉しいです(*^_^*)
今回は会話しませんでしたが、じっと穴があくほど眺めていました(^^)
たしかに少し銀化しています!
角度によってはうっすらとパーマークが見えます(^^)
色も顔も格好良くて嬉しかったです(*^_^*)
西日本豪雨、本当に凄かったです。
何年かかかるとは思いますが、葦一つとっても以前のような姿になって欲しいです。
40㎝アマゴ、いつかもし釣れたら。
ドヤ顔でブログ書くのでコメントしてくださいね(^^)
初めてコメントさせて頂きます。
2年ほど前から自分もハンドメイドルアーを始めまして、当時から参考にさせて頂いたり、読み物として楽しく拝見させて頂いておりました。
ほぼ同年代だし、最近尽く自分の考えている事や、感覚にリンクしている気がして、ついコメントさせて頂きます。
お伝えしたい事は沢山あるのですが、とんでもない長文になってしまいそうなのでやめておきます(笑)
これからも読者として楽しみにしております。応援しております!
長文失礼いたしましたm(_ _)m
越後のブラウンさん
初コメントありがとうございます(^o^)
以前からブログ読んで下さってるんですね!
ありがとうございます(^^)
ハンドメイドルアー製作については僕の場合、『失敗の先生、失敗の見本』として見て頂ければ幸いです(^^;)
僕のブログは笑って頂けたり楽しんで頂けるのが1番嬉しいので、読み物として楽しくというお言葉、嬉しいです(*^_^*)
ほぼ同年代なんですね(^^)
お考えや感覚に近いなんて光栄です(*^_^*)
とんでもない長文ですか!
熱いお気持ち、伝わりました(^o^)
これからもよろしくお願いします(^^)
コメントありがとうございました(^o^)
「木を見て森を見ず」
広い視野で川ごと魚を見て見ると
色んな事、するべき事が判るかもしれませんね(^^)
右脳派釣師さん
ついつい視点が狭く偏りがちになってしまうので、広い視野で見るように意識します(^^)
2年も経ってから気付くこともあるんだと思いました(^^;)
尺アマゴ、おめでとうございます!!
こちらも台風の影響で渓相が変化してしまったり魚影がめっきり薄くなったりしてますが自然繁殖している場所なら数年で復活すると思いますよ。
今年は何もないといいですね!
ラオウのご主人様さん
ありがとうございます(*^_^*)
そちらも昨年の台風の影響は大きいですよね(>_<) 何年かかかっても、少しは変わってしまっても、以前のような渓相に戻るといいなと思います(^^)
尺アマゴおめでとうございます。カッコいい面構えのアマゴ。
私も80㎝オーバーのブラウン目指して
芦ノ湖通っちゃっているので
お互い、夢目指して頑張りましょう!
新横浜の佐々木さん
ありがとうございます(*^_^*)
80㎝オーバーのブラウン!!
素敵な夢ですね!(^^)!
お互いの夢を現実に出来るように楽しみながら頑張りましょう(^_^)v