前回ブログで本流用ジョイントミノー製作が失敗した事を書いた。
何度もリップ位置や角度を変えたのにちゃんと動かなかった。
失敗したのは仕方が無い。
元々が不器用なので失敗には耐性がある。
約5ヶ月(10月~翌2月末)の禁漁期間は長いようで短い。
新しいハンドメイドミノーを作る期間としては限られた期間なのだ。
気を取り直して渓流用50㎜弱ジョイントミノー製作に着手した。
渓流用は試作1回目から上手く動いた事に気を良くして、2回目を作る事にしたのだ。
渓流用試作2回目
2回目の製作にあたって変更した点が3つある。
それは、
- 1回目よりふっくらさせた。
- 重量も少し増やした。(1回目の50㎜弱で3.0gより重くした)
- ウエイトを後から埋め込むようにした。
の3点だ。
1回目よりふっくらは、バルサの胴回りを太くした。
1回目のプロトミノーの動きを見て、ただ巻きでさらに良い感じになるためにはどうしたらいいか?と考えた。
その結果、浮力とフォルムを試してみようと思った。
浮力を追加するために、初回プロトより太くして丸いフォルムで作ってみる事にしたのだ。
例えばヒラウチ系だと、体高を高く幅を平たくするのがベターだと思う。
だけど僕はジョイントミノーにトゥイッチばかりを求めていない。
言うなれば、
「トゥイッチもたまには良いけど、ただ巻きで喰わせられるミノー」
を目指している。
ミノーはトゥイッチ全盛の時代というか風潮だけど、スピナーは基本ただ巻きだ。
僕は本流スプーンもほぼただ巻きで使う。
ただ巻きでの動きのために、バルサの胴回りを増やして丸いフォルムにした。
まあ重量も少し増やしたのでどうなるかは完成しないとわからない。
どんなミノーになるかな?と思いながらバルサを切り出した。
↓全てウエイト位置と重さは変える。
バルサを削ってからアイ(構造線)を組む。
バルサを組んだ後に穴を空けてウエイトを入れてパテ埋め。
↓別ルアーでの参考写真
バルサを組んでからポンチやルーターで穴をあけてウエイトを入れるのは今回が初めてだ。
↓僕の2代目ルーター。初代はダイソーのでした。
このやり方の方が不器用な僕でもルアーの中心にウエイトを入れやすいと思った。
ドブ漬け後に全体を黒く塗ってみた。
理由は特にない。なんとなくだ。
そしてアルミ貼り!なのだが、
ルアーの顔をいつもの黒塗りではなく、、、
『魚の顔っぽい感じ』にチャレンジしてみたのだ!
魚の顔っぽい感じで作るのはすごく久し振りである。
ただしまだプロトだし、貼っているアルミのサイズもまちまちである。
いやほんとにアルミ貼り下手です。。。
目(アイ)の部分を空けて、塗装の準備完了。
目の穴、大きすぎた様な気がする。。。
塗装途中!
頭の黒塗り。
不思議なもので、頭の黒塗りだけでも塗る前とかなり印象が違って見える。
塗装、アイ(目)付け完了!
そして目(アイ)の取付けだ。
実はアイ(目)は色々作ったのだが、結局無難な目に落ち着いた。
目を作るのは難しい。。。
試作アイ(目)たち。
アイ付け完了!
アイ付けまで終わった不器用ルアーたち。
僕はその不器用たちを眺めながら一人で盛り上がっていった。
「おいおいちょっと待て」
「わりに良い感じに塗装出来てないか?」
(注:あくまで不器用的には)
「いや良いよね?」
「たぶん良い。きっと良い」
「僕は良いと思うんですが、どうですか~お客さ~ん!」
すべて僕の脳内での盛り上がりである。
脳内でひとしきり盛り上がってからリップ付けも完了した。
自分的に盛り上がったので個別にご紹介!
(自己満足があふれ出ててすみません。。。)
最初に僕が塗るのは珍しいヤマメ(アマゴ)カラー。
あまり塗らない理由はただ一つ、視認性が良くないからだ。
あと塗装下手なのでリアル塗装は(も)苦手です。。。
お腹は魚っぽくなるように少しパール混じりの白っぽい感じ。
続いてピンクアマゴカラー。
ピンクバックで視認性良し。
ピンクバックのピンクパーマーク。
僕はおっさんだけどピンク色が好きです。
夏に効きそうな緑金!
緑金だけアイ(目)を金色ベースにしている。
視認性最強、脹雀(ふくらすずめ)カラー。
ミノーの完成後に体重測定をした結果、想定より少し重くなっていた。
ジョイントじゃないミノーと比べるとドブ漬け前と後の重さの増え方がかなり多かった。
ジョイント部にドブ漬けのセルロースが溜りやすいのだろうか?
それとも僕のドブ漬けがまだまだなのだろうか?
50㎜弱のミノーでルアー本体のみの重量が3.7g~4.4g。
シンキングを作りたかったしベイトでも投げられる重さも意識しているので、この重さは狙ってはいた。
狙ってはいたのだが僕が使うミノーとしては珍しいくらい重い。
(注:ベイトタックル欲しいけど手に入れる予定はまだありません。。。)
フック付けたら4.0g~4.7gくらいになる。
前回の初回プロトがルアー本体のみで約3.0gだった。
↓渓流用初回プロト
比べると太さの違いなどが分かる。
初回より太く重くしようとは思っていたのでまあ良いのは良い。
ドブ漬けで想定より重量が増えたのが動きに影響しなければ良いけど。。。
スイムテスト
お風呂スイムテストを経て、近くの川でのスイムテスト。
リップの位置や角度は前回同様悩んで45度も60度も試した。
結果的に60度の立て気味のリップで落ち着いた。
ルアーの動きは何というか、小気味良い感じだった。
重くした弊害もあまりなく、動きを見た僕はにんまりと笑っていた。
近くの川でのスイムテストを終えて帰宅した僕は、嫁に向かってこう言った
「ぼ、僕はとんでもない不器用を生み出してしまったかもしれない。。。」
嫁の返事は、
「はいはい。その台詞は久し振りだね。良かったね」
とまるで素っ気ない感じだったのだが僕は気にしなかった。
新しいルアーが良い感じだった嬉しさが大きいからだ。
そしてスイムテストを経た僕の心のある部分に火が点いてしまったのだ。
何に火が点いたのかは次回ブログで!
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おぉ〜いい感じですね!デカい魚を連れて来る気配ありあり♪自分も本流用にファット体型な65mmのシンキングを新しく製作したのでデータ取りです^ ^新しく製作したのは、早く使ってやりたいですよね(笑)続きも楽しみにしてます!
ヤングさん
嬉しいお言葉ありがとうございます(^o^)
ファットな65㎜本流用ですか!
今シーズン楽しみですね(^^)
新しく完成したルアーは早く使いたくなります(^^)
これはもうルアー作り人なら絶対ですね(^o^)
続きもよろしくお願いします(^_^)v
素晴らしいですね!!
見ただけで釣れそうなジョイントミノーだってわかりますよー!!
早く名前をつけてあげましょう!
ラオウのご主人様さん
お褒め頂きありがとうございます(*^_^*)
まだまだ試作2回目ですが、自分的には良い感じだと思いました(^^)
実は名前、僕の中では幾つか候補がすでにあります(^o^)
決定したらまた書きますね(^_^)v
不器用を名乗る詐欺行為…
ダメですよ!!
3110tkjさん
とんでもないです!僕は頭の先から爪先まで、生粋の不器用です(^^;)
でもありがとうございます(^o^)
少し丸みを帯びてラパラ風のシルエットになりましたね!みんな良い顔しててカラーも素敵です!今までしげるさんのルアーではふくらすずめが1番好きなカラーでしたが、今回のヤマメ(あまご)に心が奪われました(*^^*)
あざらしさん
たしかに1回目よりラパラ風になりましたね(^^)
嬉しいお言葉ありがとうございます!
脹雀(ふくらすずめ)カラー、視認性も良いので僕も好きです(^^)
ヤマメ(アマゴ)に心奪われて頂けて嬉しいです(^o^)
おお!顔のデザインとかも何気に進化してる!
動きも良い感じみたいですし、後はお魚先生から合格をもらえばバッチグー
もし良ければ、そのうち私のジョイント(試作品)と交換して互いに比較してみませんか?
イェーガーさん
すごく久し振りに魚の顔っぽい感じで作って見ました(^^)
嬉しいお言葉ありがとうございます(*^_^*)
2回目にしては動きも気に入りました(^^)
おおっ!是非交換しましょう(^o^)
僕も他の方が作られたジョイントの動きが見たいです!
しかも有名ビルダーさんの作られたジョイント!楽しみです(*^_^*)
今は重さを変えたものも作ってみているのですが、まずは今シーズン渓流で試さないと何とも言えません。
その結果を反映して次の禁漁時に製作というのが恐らく最短なので、先の話にはなりますが是非お願いします(^o^)
また腕を上げられたんじゃないですかっ!?。リアルさに磨きが掛かってると感じるのは僕だけじゃないはず!!。
そして、失敗を次に繋げる姿勢が凄い!!。時間を掛けて作ってきてスイムテストでダメだった時のあのショックときたら……
しげるさんのタフさを見習わないとな!!
花屋のいちろーさん
嬉しいお言葉ありがとうございます(*^_^*)
失敗と言えば、不器用と言えば、の僕なので失敗には耐性があります(^_^)v
伊達に小学校の時に図画工作で1を取ってないです(^o^)
でも時間かけて作ってダメだったときのショックはわかりますよ!
そんな時には僕の高校時代の心の恩師の言葉を思い出します。
「諦めたらそこで、試合終了だよ」
「安西先生、ルアー作りたいです!」
一人で盛り上がって失礼致しました。。。(^^;)